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【60代ヘルスケア】口の中が乾くのはなぜ?ドライマウスの原因とは【薬剤師監修】

  • 2026.8.15

60代になり「口の中の粘つきが気になる」「パンや焼き菓子が飲み込みにくい」などの経験が増えていませんか? その背景にはドライマウスが関係しているかもしれません。ドライマウスは放置すると虫歯や歯周病など口の中の健康にも影響するため、早めのケアが重要です。60代でドライマウスが起きやすくなる理由や今日からできるセルフケアを紹介します。
 
 
 
 

ドライマウスの原因

ドライマウスは、単に水分が足りないだけで起こるとは限りません。唾液の分泌量の減少や薬の影響なども関係しています。主な原因を具体的にみてみましょう。
 

【1】唾液分泌量の減少

ドライマウスの原因には、加齢による唾液の分泌量の減少が挙げられます。
 
唾液には、口の中を潤して粘膜を守る役割があります。加齢とともに唾液腺の働きが弱まると、唾液の分泌量が減って口内が乾きやすくなり、食べ物が飲み込みにくい、味を感じにくい、口臭が気になるといった不快感につながりやすくなるのです。
 
とくに、60代の女性の場合、更年期に女性ホルモンの分泌量が減少することも唾液の分泌に影響します。
 

【2】水分摂取量の減少

水分の摂取量が少ないことで唾液の分泌量が減少し、ドライマウスにつながっていることもあります。
 
60代になると喉の渇きを感じにくくなり、自然と水分の摂取量が減少しがちです。
 
しかし、体内の水分は尿や汗、呼吸などから体外へ排出されるため、喉の渇きを感じていなくても実際には水分不足に陥っていることがあります。
 

【3】病気・薬の影響

病気や薬の影響によってドライマウスになっていることもあります。たとえば、糖尿病や下痢、バセドウ病などでは体内の水分が排出されやすく、水分不足になりやすくなります。
 
また、高血圧、花粉症の薬などは、副作用として口の渇きが起こりやすいため注意が必要です。
 
薬の影響が考えられる場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
 

日常生活できる!ドライマウスのセルフケア

病気や薬の影響ではないドライマウスであれば、セルフケアで改善できる可能性があります。日常生活のなかでできるセルフケアを紹介します。
 

【1】唾液腺マッサージをする

唾液腺マッサージで唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促しましょう。
 
唾液腺は、耳の前から頬にかけての耳下腺、あごの骨の内側にある顎下腺、舌の下側にある舌下腺の3つがあります。
 
<唾液腺マッサージのやり方>
(1) 左右の耳の付け根を円を描くように押す
(2) 耳の下からあごの先に向かって数か所押す
(3) あごの真下から舌を押し上げるように押す
 

唾液腺マッサージをする際は、軽く圧迫する程度の力加減で押しましょう。
 

【2】こまめに水分補給をする

こまめに水分を補給して水分不足を防ぎましょう。一度にたくさん飲むより、少量をこまめに飲むのがコツです。起床時や入浴の前後、帰宅時など、タイミングを決めて意識的に水分を摂りましょう。
 
コーヒーや緑茶などのカフェインを含むものは利尿作用によってかえって水分不足を招くため、水や麦茶、ハーブティーといったノンカフェインのものがおすすめです。
 

【3】保湿ケアをする

口の中を乾かさない工夫も、ドライマウス対策につながります。たとえば、空調の効いた部屋ではマスクをすると乾燥を防ぎやすくなります。
 
口呼吸がクセになっている場合、日中は鼻呼吸を意識したり、就寝中はマウステープを活用したりしましょう。
 
乾きがつらいときは口腔用の保湿ジェルやスプレーなどで保湿するのも効果的です。
 

ドライマウスにおすすめの漢方薬

ドライマウスを根本から改善したいなら、漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は自然由来の生薬を複数組み合わせてつくられており、不調の根本原因にアプローチして症状の改善を目指します。 ドライマウスには「水分の循環を整える」「自律神経を整えて、唾液を出やすくする」などの働きがある漢方薬を選びましょう。 <ドライマウスにおすすめの漢方薬>
・五苓散(ごれいさん)
水分代謝を整えることで口の渇きを改善し、ドライマウスやそれに伴う口臭への効果が期待できる漢方薬です。喉が渇き、むくみやすく尿量が少ない人に向いています。 ・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
胃腸の働きを整え、粘膜に潤いを与えることで、口や喉などの渇きを改善する効果が期待できる漢方薬です。喉の乾燥感や空咳がある人に向いています。 高血圧などの薬を服用している人は、漢方薬との飲み合わせに注意が必要な場合があります。自己判断で服用するのではなく、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。 

毎日のケアで口の中も健康に

ドライマウスは、唾液の分泌量の低下や水分不足などさまざまな要因で起こります。改善するには、唾液腺マッサージやこまめな水分補給などのセルフケアを続けましょう。ただし、病気や薬の影響で起こる場合もあるため、気になる症状があれば医師に相談することも大切です。セルフケアと専門家のサポートを組み合わせて、健やかな毎日につなげましょう。
 
 

この記事を監修したのは 山形ゆかりさん

薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

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