1. トップ
  2. ヘルスケア
  3. 【60代ヘルスケア】夏の冷えに要注意!だるさや胃腸不調が起こる理由とは【薬剤師監修】

【60代ヘルスケア】夏の冷えに要注意!だるさや胃腸不調が起こる理由とは【薬剤師監修】

  • 2026.6.29

夏になり「なんだかおなかの調子が悪い」「朝からやる気が出ない」などの悩みを抱えていませんか? 暑い季節の不調は、実は「冷え」が関係していることがあります。夏に冷える原因や冷えのサイン、冷えによる不調を防ぐためのセルフケアを紹介します。
 
 
 
 
 
 
 

その不調、夏の冷えが原因かも!?

夏の冷えは、冷房の効いた室内で長く過ごしたり、寒暖差のある屋外の出入りを繰り返したりすることで起こりやすくなります。
 
暑い日が続く夏は冷房をかける機会が増えがちです。熱中症対策などで適度にかけることは大切ですが、効かせすぎると冷えを招きます。
 
からだが冷えると血行が滞りやすくなるため、屋内外の寒暖差が大きいと体温調節を担う自律神経にも負担がかかります。
 
また、冷たい飲み物やアイス、冷たい麺類などを摂る機会が増えると、内臓が冷えて胃腸の働きが落ちやすくなります。
 
その結果、腹痛や下痢、便秘、食欲低下、倦怠感などにつながりやすくなるのです。
 

夏の冷えのサイン

夏の冷えは、手足が冷たいというわかりやすい症状だけではありません。以下のようなサインがあると冷えを招いている可能性があります。
 
・おなかや二の腕、太ももを触るとひんやりする
・冷房の部屋で肩や腰がこわばる
・食欲が落ちる
・腹痛や便秘が起こる
・寝ても疲れが抜けにくい
 
ほかにも、だるさやむくみを感じることもあります。冷えによる不調を改善するには、これらのサインを見過ごさず、早めに対策することが大切です。
 

夏の冷えを防ぐセルフケア

夏の冷えによる不調を防ぐには、からだが冷えすぎないようにすることが重要です。今日からできるセルフケアを紹介します。
 
 

【1】冷房の使い方を見直す

冷房は熱中症予防に欠かせませんが、設定温度を下げすぎたり、冷たい風をからだに直接当て続けたりすると冷えを招きます。冷房の温度は適温にし、冷たい風が直接当たらないよう風向きを工夫しましょう。
 
扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、設定温度を下げすぎなくても涼しさを感じやすくなります。
 
また、冷たい冷気は足下にたまりやすく、下半身の冷えを招きます。薄手の羽織りものやひざ掛けなどを用意し、冷えを感じたらすぐ羽織れるようにしておきましょう。
 

【2】湯船にゆっくり浸かる

夏はシャワーだけで済ませたくなりますが、冷房で冷えたからだを温めるには湯船に浸かることが大切です。
 
ぬるめのお湯にゆっくり浸かるとからだが芯から温まり、心身がほぐれてリラックスしやすくなります。これにより、血行促進や自律神経を整える効果も期待できます。
 
ただし、熱いお湯はかえってからだに負担をかけるため、心地よい温度のお湯に浸かりましょう。
 

【3】軽い運動を習慣にする

軽い運動やストレッチを習慣的に行い筋肉をほぐすことで、血行の促進が期待できます。
 
デスクワークなどで冷房の効いた部屋で同じ姿勢をとる時間が長くなると、筋肉がこわばって血行不良が起き、冷えにもつながりやすくなります。適度に休憩を挟み、肩まわしや足首まわし、ふくらはぎを伸ばすストレッチなどを取り入れましょう。
 
また、夕方の散歩や軽い筋トレも、冷えにくいからだづくりにつながります。就寝前のストレッチも睡眠の質向上につながるため、寝る前のルーティンに組み込んでみましょう。
 

夏の冷えによる不調におすすめの漢方薬

夏の冷えによる不調が気になるなら、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は自然由来の生薬を複数組み合わせてつくられており、体質から改善することで不調にアプローチします。慢性的な不調に悩んでいる場合にも役立ちます。   夏の冷えによる不調には「胃腸の機能を回復する」「血流をよくして熱を巡らせる」「自律神経の乱れや水分の偏りを整える」などの働きがある漢方薬を選びましょう。   <夏の冷えによる不調におすすめの漢方薬>   ・六君子湯(りっくんしとう) 胃腸の機能を高めながら胃の余分な水分を取り除き、食欲不振やだるさ、疲れやすさを改善する漢方薬です。もともと胃腸が弱く、食欲がなくて疲れやすい人に向いています。   ・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) からだを温めて熱の産生を手助けし、血行を良くして冷えを改善する漢方薬です。手足の冷えがあり、冷えると頭痛や下腹部痛、腰痛が出やすい人に向いています。   ほかにも「五積散(ごしゃくさん)」や「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などの漢方薬が向いている場合もあります。   自分に合う漢方薬を知りたいなら漢方薬に詳しい専門家に相談するのが安心です。

夏を軽やかに楽しむために

夏の冷えは冷房の効かせすぎなど身近な習慣から起こります。冷房の使い方を見直したり軽い運動をしたりといった小さな工夫で、冷えを防ぐことができます。続けやすいセルフケアを取り入れて、夏を元気に乗り切りましょう。

この記事を監修したのは 山形ゆかりさん

薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

元記事で読む
の記事をもっとみる