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【60代ヘルスケア】理由のない不安に悩む人へ。60代で心が揺らぎやすい理由【医師監修】

  • 2026.4.27

60代になり「理由はないけれどなんとなく不安」「何をしても楽しくない」など、漠然とした不安を抱えていませんか? 60代になると環境の変化によって不安を感じやすくなる人が少なくありません。不安を感じやすくなる原因や、不安を和らげるためのセルフケアを紹介します。
 

60代の不安感の原因

60代で不安を感じやすくなる背景には、社会的・身体的な変化が関係しています。
 
60代になると、仕事の退職など社会的な変化が起こりやすくなり、外出の機会が減って他者との交流が希薄になったり、収入が減少して経済的な不安を抱えやすくなったりするのです。
 
また、子育ての終了や親の介護など、家庭での役割が変化して人生の見直しを迫られることが多くなります。自分自身も加齢によって心身の不調が起きやすくなることも。こうしたさまざまな要因が重なると、不安を感じやすくなってしまうのです。
 

不安感の放置は危険!?放置してはいけない理由

なんとなく不安を抱えているけれど、明らかな病気ではないからと放置するのは危険です。不安な状態を放置すると、その不安がストレスとなってうつ病などにつながる可能性があります。
 
とくに、老年期のうつ病では不安感や焦燥感を抱きやすい傾向があります。常に不安を抱えているほかにも、不眠や食欲不振、頭痛・めまいなどの不調がある場合は老年期のうつ病になっている可能性があるため、まずは専門医に相談しましょう。(※1)
 

日常生活でできる!不安を和らげるセルフケア

不安を和らげるには前向きな気持ちになれる時間を設けたり、気持ちを整理したりすることが効果的です。日常生活でできるセルフケアを紹介します。
 

【1】好きなことを楽しむ時間を設ける

趣味など、自分の好きなことを楽しむ時間を意識して設けましょう。好きなことに集中して楽しめば、一時的に不安が頭から離れやすくなります。
 
また、推し活も効果的です。好きなアーティストのコンサートに行く、ドラマや映画を見るなどを楽しむと、人生にハリが出て前向きな気持ちを持ちやすくなるでしょう。
 

【2】社会とのつながりを持ち続ける

たとえば、友人と定期的にランチをする、サークル活動に参加するなどの方法がおすすめです。難しいことを始める必要はなく、自分が興味のあることや始めやすいことから取り組みましょう。
 

【3】気持ちを紙に書き出す

気持ちを紙に書き出して整理することも、不安を和らげる効果が期待できます。頭のなかで漠然と考えていると、考えがまとまらずかえって不安を感じやすくなりがちです。気持ちを文字にすると、客観的に捉えやすくなります。
 
また、日記をつけるのも効果的です。日々の何気ない出来事や感じたことなどを書き出し、不安を抱え込まないようにしましょう。
 

不安感におすすめの漢方薬

不安感が気になるなら、漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は心とからだのバランスを整え、体質から改善を目指します。漠然とした不安による不調の改善も期待でき、心身の健康を保つのに役立ちます。   不安感には「血流を改善する」「自律神経のバランスを整える」「緊張を和らげる」などの働きがある漢方薬を選びましょう。   <不安感におすすめの漢方薬>   ・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) 神経の高ぶりを抑えて気持ちを落ち着かせるとともに、エネルギーの巡りを整えることで、動悸や不眠などの症状に働きかけます。不安感が強く、汗をかきやすい人におすすめです。   ・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) 精神の緊張をゆるめて不安感や緊張感を軽減し、動悸やめまい、吐き気や胃炎の改善にも役立ちます。気分がふさぎ、喉に異物感を感じやすい人におすすめです。   漢方薬は自然由来の生薬でできているため西洋薬よりも副作用が少ないとされていますが、体質や症状に合っていないと思わぬ副作用が出ることもあります。セルフケアに取り入れるなら、専門家に相談して自分に合う漢方薬を知ることが大切です。   

不安感を解消して前向きな毎日を

60代は職場や家庭などでさまざまな変化が起こりやすく、環境の変化によって不安も抱えやすいとき。不安を抱え込んでいると、うつ病などにつながる可能性があるため注意が必要です。趣味に没頭したり他者と積極的に関わったりして不安を和らげ、毎日を前向きな気持ちで過ごしましょう。 <参考文献> ※1 舘野歩「老年期のうつ病・抑うつ状態」

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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