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【60代ヘルスケア】健康診断ではわからない?見逃しやすい「かくれ貧血」のサイン【医師監修】

  • 2026.8.29

健康診断では「異常なし」なのに、少し歩くだけで息が切れたり、立ち上がるとふらついたりしていませんか? その不調は、体内に蓄えている鉄が減った「かくれ貧血」のサインかもしれません。この記事では、かくれ貧血の特徴と見逃しやすいサイン、生活のなかに取り入れやすいセルフケアを紹介します。
 
 
 
 

かくれ貧血とは?

かくれ貧血とは、血液検査でのヘモグロビン値は正常範囲でも、貯蔵鉄の指標であるフェリチンが低下している状態を指します。通常の健診ではヘモグロビンだけを測ることが多いため、フェリチン不足かどうかわからない場合があります。
 
かくれ貧血になるとめまいや息切れなどの貧血の症状があらわれますが「年のせいかな」と見過ごしてしまいがちです。
 

かくれ貧血のサイン

かくれ貧血になっていると、以下のような症状があらわれます。
 
・疲れが抜けない
・階段で息が上がる
・動悸がする
・めまいや立ちくらみが起こる
・集中が続かない
 
ほかにも、鉄分が不足することで以下のようなからだの変化が起こることがあります。
 
・爪が割れやすい
・口角や舌が荒れる
・肌や髪が乾燥する
・氷を無性に食べたくなる
 
ただし、これらは心臓や甲状腺など別の病気でも起こります。黒い便や血便、胸の痛みなどの症状もある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
 

日常生活でできる!かくれ貧血のセルフケア

かくれ貧血を改善するには、食事だけではなく生活習慣全体を見直すことが重要です。日常生活のなかでできるセルフケアを紹介します。
 

【1】鉄分を積極的に摂る

不足しがちな鉄分を補給するために、日々の食事で積極的に鉄分を多く含む食材を摂りましょう。鉄分は、赤身肉、かつおやまぐろ、いわし、あさりなどに含まれるヘム鉄と、納豆や豆腐、小松菜などに含まれる非ヘム鉄があります。
 
非ヘム鉄は、ビタミンCとあわせて摂ると吸収率を高められます。パプリカやブロッコリー、キウイなど、ビタミンCの多い食品と組み合わせましょう。
 
逆に、食事に緑茶やコーヒーなどをあわせていると、これらの飲料に含まれるタンニンによって鉄分の吸収が阻害されます。かくれ貧血が気になるときは、食事中や食事直後には控えましょう。
 

【2】有酸素運動をする

ウォーキングなどの有酸素運動をして、全身の血行を促進することも効果的です。めまいや息切れが強くない日に、会話ができる速さで10分ほど歩くことから始めましょう。慣れたら買い物や散歩の時間を少しずつのばすのがおすすめです。
 
ただし、激しい運動はかえって貧血を招くことがあります。軽く息が弾む程度を目安に行いましょう。
 

【3】リラックスタイムを設ける

ストレスによって自律神経が乱れると、胃腸の機能も乱れて鉄分がうまく吸収されなくなります。日々の生活のなかにリラックスタイムを設けて、適度にストレスを発散しましょう。
 
読書や音楽、好きな香りのアロマを楽しむ、からだをゆっくり伸ばすストレッチをするなどの時間を設けるとストレス発散につながります。
 
おなかをへこませながら口からゆっくり息を吐き、おなかをふくらませながら鼻から吸う腹式呼吸を行うのも効果的です。自分なりに心身を休める時間を設けてみましょう。
 

かくれ貧血におすすめの漢方薬

かくれ貧血の症状が気になるなら漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は自然由来の生薬を複数組み合わせてつくられており、原因がはっきりとしない慢性的な不調の改善に役立ちます。直接的に体内の鉄分を増やすのではなく、胃腸の働きや血流を整えて、鉄分を吸収しやすい状態を目指すことでかくれ貧血につながる状態にアプローチします。   <かくれ貧血におすすめの漢方薬>   ・加味帰脾湯(かみきひとう) 胃腸の働きをよくしてエネルギーや栄養を補い、精神を安定させながらからだを滋養する作用のある漢方薬です。虚弱体質で顔色が悪く、精神疲労もある人に用いられます。   ・人参養栄湯(にんじんようえいとう) 胃腸の働きをよくしてエネルギーや栄養を補い、からだを温めて滋養する作用のある漢方薬です。手足の冷えや貧血、倦怠感が気になる人に用いられます。   漢方薬は体質や症状にあわせて選ぶことが大切です。自分に合う漢方薬を知りたいなら、専門家に相談しましょう。

生活習慣を見直して健康的な毎日を

かくれ貧血はめまいや息切れなどの症状があらわれますが、年のせいだろうと見逃してしまいがちです。かくれ貧血を改善するには、からだからのサインを見逃さず、鉄分を含む食材とビタミンCを組み合わせたり、適度な運動を習慣化したりすることが大切です。漢方薬なども活用しながら、かくれ貧血に悩まされない毎日を目指しましょう。
 

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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