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【60代ヘルスケア】そのだるさ、無気力かも?60代で増える原因【薬剤師監修】

  • 2026.5.11

60代になり「最近やる気が出ない」「何をするのも億劫」など無気力な日々が続いていませんか? その無気力の背景には、心身の疲れや環境の変化などが関係している可能性があります。この記事では60代の無気力が起こる原因や今日からできるセルフケアを紹介します。
 

無気力になる原因は?

無気力になる原因には、自律神経の乱れや社会的な役割の変化が挙げられます。それぞれ具体的にみてみましょう。
 

【1】自律神経の乱れ

ストレスや疲労によって自律神経が乱れ、無気力状態になっている可能性があります。自律神経は、からだを緊張・興奮状態にする交感神経と、休息状態にする副交感神経の2つからなり、両者がバランスをとりながらからだのさまざまな機能をコントロールしています。
 
ストレスや疲労がたまって交感神経が優位になると、からだは常に緊張した状態になり、なかなか休めません。その結果、からだのだるさややる気の低下など無気力な状態になりやすくなります。
 
とくに、女性の場合は女性ホルモンの減少により自律神経が乱れやすくなります。
 

【2】社会的な役割の変化

60代になり、社会的な役割が変化することも関係しています。60代は退職や子育ての終了など、身のまわりの環境が大きく変化して社会的な役割が減りやすい時期です。
 
その結果、目標ややりがいなどがなくなり、喪失感を得やすくなります。さらに、外出する機会や他者と関わる機会が減少し、刺激が少なくなって生活に張り合いを感じられないことも、無気力状態につながりやすくなります。
 

無気力が続く場合に考えられる病気

無気力な状態が続いていても「歳だから仕方ない」と放置していませんか? 無気力を放置するとうつ病などの病気につながる可能性があるため注意が必要です。
 
たとえば、無気力以外に以下のような変化があれば要注意です。
 
・気分の落ち込み
・不安感
・不眠
・集中力の低下
 
上記のような変化があれば、うつ病の可能性があります。気になる場合は精神科や心療内科に相談しましょう。(※1)
 

今日からできる!無気力を改善するセルフケア

無気力の改善には、心身をリラックスさせるとともに新たなやりがいを見つけることが効果的です。今日からできるセルフケアを紹介します。
 

【1】何もしない時間をつくる

心身をしっかりと休ませて自律神経を整えるために、何もしない時間をつくりましょう。
 
たとえば、音楽を聴く、アロマを焚くなど体をあまり動かさずに楽しめることをするのがおすすめです。無理に動こうとはせず、ゆっくりと過ごす時間をつくりましょう。
 
ただし、スマホで動画やSNSをダラダラ見ると脳が休めません。そのため、ゆっくりと過ごすときにはできるだけスマホを手元に置かないようにしましょう。
 

【2】適度に運動する

適度な運動も無気力の改善に効果的です。筋肉の緊張をほぐして血行を促進し、自律神経を整える効果が期待できます。
 
とくに、ウォーキングなどの一定のリズムを刻むリズム運動は、セロトニンの分泌を促す働きがあります。セロトニンは神経伝達物質のひとつで、精神の安定に関わります。朝に10分散歩するなど、無理なくできることから始めましょう。
 
 

【3】新しい趣味を始める

やりがいや楽しさを感じられる新しい趣味を始めるのもおすすめです。夢中になれることを見つけると、前向きな気持ちを持ちやすくなります。サークル活動などに参加すれば、社会とのつながりを保つことができ、やりがいも感じやすいでしょう。
 
気力がわかないときは、読書や手芸など自宅でリラックスしながらできる趣味に取り組むのも効果的です。自分なりに前向きに取り組める趣味を始めてみましょう。
 

無気力の改善におすすめの漢方薬

無気力を改善したいなら漢方薬を活用するのもいいでしょう。漢方薬は心とからだのバランスを整えながら、不調の根本へアプローチしていくものです。飲むだけでいいため、気力がわかないときでもセルフケアとして続けやすいのが特徴です。   無気力の改善には「血流をよくして栄養を行き渡らせる」「胃腸の機能を回復する」「自律神経のバランスを整える」などの働きがある漢方薬を選びましょう。   <無気力におすすめの漢方薬>   ・人参養栄湯(にんじんようえいとう) からだを温めて血流を促進して全身に栄養を届けることで、疲れやだるさに働きかけて元気を取り戻すのを助けてくれます。手足の冷えや貧血などの症状がある人におすすめです。   ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 胃腸の機能をよくして体力を回復するとともに、気力を充実させて肉体的な疲れや倦怠感などに働きかけます。元気や食欲がなく、疲れやすい人におすすめです。   漢方薬は自然由来の生薬でできており、西洋薬よりも副作用が少ないとされています。しかし、体質や症状に合っていないと思わぬ副作用が出ることがあります。自分に合う漢方薬を知りたいなら、漢方薬の専門家に相談しましょう。   

心身を休めて毎日を健康的に

60代から感じる無気力は自律神経の乱れといったからだの変化だけではなく、社会的な役割の変化も関係しています。改善するには何もしない日をつくって心身を休める、適度に運動するなどのセルフケアを取り入れることが大切です。自分なりのセルフケアを始めて毎日を健康的に過ごしましょう。 <参考文献> ※1 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター「高齢者「うつ」の原因は?」

この記事を監修したのは 山形ゆかりさん

薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

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