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【60代ヘルスケア】背中の痛みの原因は?病気の可能性と今日からできるセルフケア【医師監修】

  • 2026.3.21

60代になり「朝起きると背中が痛くて、動き出すのに時間がかかる」「ふとした瞬間に背中に走る痛みがつらい」と感じていませんか? 背中の痛みは年齢による変化だけではなく、意外な原因が隠れている可能性があります。背中の痛みの原因やセルフケアを紹介します。
 
 

年齢だけじゃない!背中が痛くなる原因

背中の痛みはさまざまな要因によって起こります。背中が痛くなる主な原因をみてみましょう。
 

【1】背骨周辺の骨や筋肉の変化

加齢に伴い、背骨を支える骨や筋肉、椎間板などは徐々に老化していきます。これにより、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などにつながり、背中の痛みが起きやすくなります。
 
女性の場合、更年期以降は女性ホルモンのエストロゲンが減少して骨密度が低下しやすくなることも背中の痛みにつながる要因です。骨密度の低下が進むと骨粗しょう症となり、背骨がからだの重みを支えきれず、日常のささいな動きで背骨が変形・骨折しやすくなります。
 

【2】腰や背中への負担

重いものを持ち上げる、中腰で作業を続ける、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けるなどの動作は腰や背中に大きな負担をかけます。
 
とくに、60代以降になると、運動不足などが重なり筋肉量が減少して筋力が低下しやすくなるため注意が必要です。正しい姿勢を維持することが難しくなり、姿勢の悪化を招きます。
 
姿勢が悪くなると、腰や背中へ過度な負担がかかり続けるため、慢性的な痛みにつながるのです。
 

【3】病気の影響

背中の痛みの背景に、内臓の病気が隠れていることもあります。
 
たとえば、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気では、背中や肩に強い痛みを感じることがあります。
 
また、腎結石や尿管結石、腎盂腎炎といった泌尿器系の病気、解離性大動脈瘤などの血管の病気、胆のう炎、十二指腸潰瘍、膵臓がんなどでも背中に痛みが生じることがあります。
 
もし、我慢できないほどの痛みがある場合や、発熱、嘔吐などの症状を伴う場合などは、早めに医療機関に相談しましょう。
 

今日からできる!背中の痛みのセルフケア

筋力の低下や背中への負担などによって起こる背中の痛みは、セルフケアで改善できる可能性があります。今日からできるセルフケアを紹介します。

【1】背中のストレッチをする

背中を反らしたり伸ばしたりするストレッチをして背中の筋肉の緊張をほぐすと、筋肉の柔軟性の向上や血流の改善が期待できます。
 
<背中のストレッチ>
(1) 四つん這いになる
(2) 息を吸って背中を反らす
(3) 目線を自分のおへそに向けながら息を吐いて背中を丸める
(4) (2)(3)を繰り返す
 
ほかにも、組んだ手を上に上げて背中を伸ばしたり、首や肩を回したりすると背中の筋肉をほぐすことにつながります。
 
ただし、痛みが強くて我慢できない場合や、動かすと強い痛みが走るようなときには無理をせず安静にしましょう。
 

【2】正しい姿勢を意識する

立っているときや歩くときはもちろん、座っているときの姿勢にも気を配りましょう。椅子に座る際は深く腰掛け、背もたれを活用して背筋を伸ばすと腰や背中の負担が軽減されます。
 
また、長時間同じ姿勢が続くと筋肉が固まってしまいます。デスクワークのときやテレビを見ているときでも、数時間おきに立ち上がって背伸びするなど、適度に休憩を挟みながらからだをほぐす習慣をつけましょう。
 

【3】ぬるめのお湯にゆっくり浸かる

38〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、からだが芯から温まり、全身の血行が促進されます。血行がよくなると、筋肉の緊張やこりがほぐれるだけでなく、筋肉や骨に必要な酸素や栄養が届きやすくなります。
 
また、入浴中に軽く背中を伸ばすのも効果的です。ストレッチと同じく、無理のない範囲で行いましょう。
 

背中の痛みにおすすめの漢方薬

繰り返す背中の痛みを改善したいなら、漢方薬を活用するのもひとつの手です。漢方薬は自然由来の生薬を組み合わせてできており、心とからだのバランスを整えて、背中の痛みがおきにくいからだづくりを目指すものです。 背中の痛みが気になるときには「からだを温めて筋肉をゆるめる」「首や背中の筋肉の緊張をほぐす」「血流をよくして栄養や酸素を届ける」などの働きがある漢方薬を選びましょう。 <背中の痛みにおすすめの漢方薬> ・葛根湯(かっこんとう) 筋肉に潤いを与えることで痙攣やこりをほぐす漢方薬です。肩や首のこりやからだの筋肉痛などに用いられます。   ・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう) からだを温めて余分な水分を取り去ることで、頭、背中、首から肩にかけての重だるい痛みやしびれを取り去る漢方薬です。関節痛、神経痛などにも用いられます。 自分にどの漢方薬が合うのか知りたいなら、専門家に相談しましょう。手軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスも登場しています。

痛みのない健やかな日々を送るために

背中の痛みの背景には、筋力の低下や背中への負担などのほか、内科系の病気が隠れていることもあります。病気が疑われる場合は早めに医師に相談しましょう。病気が原因ではない場合、ストレッチや姿勢の見直しなどのセルフケアで改善できる可能性があります。無理なく続けられる方法で、背中の痛みの改善を目指しましょう。

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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