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【60代ヘルスケア】ゲップが止まらない…考えられる原因と注意したいサイン【医師監修】

  • 2026.3.27

60代になり、食後じゃないのによくゲップが出るようになったと悩んでいませんか? ゲップは生理現象のひとつですが、頻繁に出ると人前でゲップが出ないか心配になることもあるでしょう。ゲップがよく出る背景には病気が隠れている可能性もあるため、たかがゲップと放置せず早めに対策することが大切です。ゲップがよく出る原因や今日からできる対策方法を紹介します。
 
 

ゲップがよく出る原因

ゲップは胃や食道にたまった空気が排出される生理現象のひとつです。胃と食道の間には下部食道括約筋という筋肉があり、これは胃酸や空気の逆流などを防ぐものです。
 
空気の飲み込みすぎやガスの発生などによって胃の中の空気が増えすぎると下部食道括約筋が緩み、胃の中にたまった空気がゲップとして排出されます。
 
胃の中に空気がたまる原因のひとつが、消化不良です。疲れやストレスなどによって自律神経が乱れていると、胃腸の機能が低下して消化不良が起きやすくなります。
 
60代の女性の場合、更年期以降に女性ホルモンが減少して自律神経が乱れやすくなり、結果的に消化不良によるゲップが起きやすくなるのです。
 

ゲップがよく出るのは病気の影響かも!?

ゲップが起きる背景には、病気が隠れている可能性もあります。代表的なのは、逆流性食道炎です。逆流性食道炎になると胃の内容物が逆流しやすくなり、ゲップの頻度も高くなります。
 
ほかにも、検査では異常が見つからないのに胃の不調が起こる「機能性ディスペプシア」や、空気を飲み込みすぎる「呑気症」などが挙げられます。胃潰瘍や胃がんなどの病気が関係している可能性もあるため注意が必要です。
 
ゲップ以外にも食欲不振や吐き気、腹部膨満感などの症状がある場合は消化器内科を受診しましょう。
 

ゲップの対策方法

【1】消化器に負担をかけない

まずは胃腸に負担をかけないようにしましょう。
 
消化に時間がかかる脂質や糖分の多い食事は避け、香辛料などの刺激の強い食材やガスを発生させやすい食材を食べすぎないようにすることが大切です。
 
早食いを避けてゆっくりよく噛んで食べるよう意識することも、空気の飲み込みすぎの予防や、胃腸の負担軽減に効果的です。つい早食いしがちという場合は、一口ごとに箸を置くことを意識すると早食い予防につながります。
 
また、食後すぐに横になると逆流が起きやすくなるため、すぐに寝転ばないようにすることも意識しましょう。
 

【2】おなかを締め付けない服装を心がける

おなか周りの締め付けが強い服やベルトの使用はできるだけ避け、締め付けない服装を心がけることも大切です。ワンピースやウエスト部分がゆるいパンツなどを取り入れて、おなかの締め付けを防ぎましょう。
 
また、おなかに圧力がかからないようにすることも重要です。腹圧のかかる運動や重い荷物を持つ作業を控えたり、背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけたりしましょう。
 

ストレスをためこない

ストレスを適度に発散し、自律神経の乱れを防ぐこともゲップの改善に効果的です。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をすると、ネガティブな気分を発散するとともに自律神経を整える効果が期待できます。
 
また、アロマや入浴などのリラックスタイムを設けるなどのストレスケアをすることも重要です。自分に合った方法でストレスを発散しましょう。
 

ゲップにおすすめの漢方薬

ゲップの改善には、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は心とからだのバランスを整え、不調の根本原因にアプローチするものです。飲むだけでよいため続けやすいのも特徴です。   ゲップ対策には「自律神経を整える」「胃腸の機能を回復する」「胃酸過多を改善する」などの働きがある漢方薬を選びましょう。

  <ゲップ対策におすすめの漢方薬>  

・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) 自律神経と胃腸の動きを整え、ゲップや下痢を改善する漢方薬です。みぞおちがつかえ、悪心や嘔吐があり、おなかがゴロゴロとなる人に向いています。  

・平胃散(へいいさん) 食べすぎや飲みすぎによる胃のもたれや食欲不振などを改善する漢方薬です。消化不良の傾向があり、胃がもたれる人に向いています。   漢方薬は体質や症状によって適したものが異なるため、自分に合う漢方薬を知るには専門家に相談するのが安心です。

ちょっとした工夫で健康的な毎日を

ゲップは加齢だけではなく自律神経の乱れも影響しています。胃腸への負担を軽減したりストレスケアをしたりすることで、改善が期待できます。セルフケアを続けてもなかなか改善しない場合は病気が隠れている可能性があるため、気になる場合は医療機関に相談しましょう。

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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