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【60代ヘルスケア】そのだるさ、低血糖かも?知っておきたいサイン【医師監修】

  • 2026.4.13

「最近元気が出ない」「なんとなくだるい」などの不調を抱えていませんか? じつは、その背景には低血糖が関係している可能性があります。60代では、加齢によってからだからの低血糖のサインに気づけず、放置してしまうことが少なくありません。低血糖のサインや60代の人でも無理なくできるセルフケアを紹介します。
 

隠れ低血糖のサイン

低血糖とは、血糖値が正常な範囲を超えて低下した状態のことです。血中の糖の濃度が低下するため、脳へのエネルギー供給が不足したり、自律神経が乱れやすくなったりしてさまざまな不調を引き起こします。
 
たとえば、低血糖になると以下のような症状が見られます。
 
・疲れやすい
・めまい・ふらつき
・手足の震え
・頭痛
・集中力の低下
 
低血糖になると必ず上記のような症状があらわれるわけではなく、場合によっては症状が出ないこともあります。とくに、高齢になると加齢によってからだのさまざまな機能が低下し、症状に気づけないこともあるため注意が必要です。
 

隠れ低血糖が起こる原因

隠れ低血糖には、加齢によるからだの機能の低下が関係しています。60代になると、血糖値のコントロールに関わるインスリンの働きが低下します。これにより、血糖コントロールが難しくなり、低血糖の状態になりやすくなるのです。
 
また、インスリンの働きに関係するミトコンドリアの機能低下も原因のひとつです。ミトコンドリアは加齢により機能が低下しやすく、その結果糖尿病につながりやすくなります。糖尿病になり、血糖値の上がりすぎを防ごうとして低血糖になることがあります。
 

今日からできる!隠れ低血糖対策

低血糖を防ぐには食事や運動の習慣を見直すことが重要です。今日からできる隠れ低血糖対策を紹介します。

【1】低GI食品を積極的に摂る

血糖値の乱高下を防ぐために、血糖値の上昇が緩やかな低GI食品を積極的に摂りましょう。低GI食品には、玄米やオートミール、そば、ナッツなどが挙げられます。
 
白米に玄米を混ぜる、うどんをそばにかえるなど、日々の食事に低GI食品を取り入れるのがおすすめです。また、食物繊維が豊富な野菜や果物などを摂ることも血糖値の乱高下の予防につながります。
 

【2】適度に補食を摂る

適度におやつや間食といった補食を摂り、血糖値が下がりすぎないようにすることも大切です。食事の間隔が長く空くと、その分血中の糖は少なくなり、エネルギー不足になりやすくなります。
 
補食には、おにぎりやクッキーなどの糖質を含むものや、ラムネなどのブドウ糖を含むものがおすすめです。とくに、ブドウ糖は脳のエネルギー源として利用されます。食事の間隔が長時間になる場合や、多くのエネルギーが必要となる運動前後などに適度に補食を摂りましょう。
 

【3】ストレッチやヨガを習慣にする

ストレッチやヨガなどの軽い運動を習慣にすることも、低血糖対策のひとつです。血行促進や自律神経を整える効果が期待でき、結果的に血糖値を安定させることにつながります。
 
また、就寝前に行うと、心身をリラックスさせて寝つきをよくする効果も期待できます。運動をする際は呼吸を止めないように意識し、無理のない範囲で行いましょう。
 

隠れ低血糖対策におすすめの漢方薬

隠れ低血糖による不調が気になるなら、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は直接、血糖値をコントロールするものではありませんが、体質から改善することで繰り返す不調にアプローチします。   隠れ低血糖による不調には「胃腸の機能を高める」「自律神経を整える」などの働きがあるものを選びましょう。   <隠れ低血糖対策におすすめの漢方薬>   ・六君子湯(りっくんしとう) 胃腸の働きをよくするとともに、胃の余分な水分を取り去り、胃もたれや消化不良などを改善する漢方薬です。もともと胃が弱く、食欲がなくて疲れやすい人におすすめです。   ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 胃腸の機能をよくして体力を回復し、肉体的な疲れや無気力、倦怠感などを改善する漢方薬です。元気や食欲がなく、疲れやすい人におすすめです。   漢方薬は自然由来の生薬を複数組み合わせてできており、西洋薬よりも副作用が少ないとされています。しかし、症状や体質に合っていないと思わぬ副作用が出ることもあるため、服用する際は自己判断を避け、専門家に相談しましょう。  

隠れ低血糖を防いで毎日を元気に

低血糖の症状は気づきにくいものですが、からだからのサインを知り、対策することで低血糖による不調は防ぎやすくなります。「低血糖かも」と感じたら食事や運動などの習慣を見直すことが大切です。できることから取り入れて、毎日を元気に過ごしましょう。

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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