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英王室に何が? ヘンリー王子の出戻りやアンドルー元王子の失脚ほか、エリザベス女王の死後に起きた15のこと

  • 2026.8.21
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2022年9月8日にエリザベス女王が亡くなってから4年。チャールズ国王の即位とカミラ王妃の誕生によって新時代を迎えたイギリス王室は、国王とキャサリン皇太子妃のがん診断、アンドルー元王子の称号剝奪、ヘンリー王子夫妻との距離の拡大など、予想外の出来事に次々と見舞われてきた。70年にわたるエリザベス女王の治世が終わった後、ロイヤルファミリーはどう変わったのか。激動の4年間を15のトピックで振り返る。

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女王から国王へ、70年ぶりの新体制

2022年9月8日、エリザベス女王の死去と同時に、チャールズ皇太子は73歳でチャールズ3世として即位。英国史上、最も高齢で即位した君主となった。2023年5月にはカミラ王妃とともに戴冠式を行い、70年ぶりに英国王室の主役が入れ替わることとなった。

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カミラ夫人が正式に「王妃」に

チャールズ国王の即位にあたり、以前から注目されていたのがカミラ妃の称号だ。エリザベス女王は2022年、即位70周年を迎えるにあたって発表した声明で、将来チャールズ皇太子が国王になった際には、カミラ妃が「クイーン・コンソート(王妃)」と呼ばれることを心から望むと明言。その言葉通り、カミラ妃はチャールズ国王の即位と同時に王妃となった。その後、戴冠式では初めて「クイーン(Queen)」が公式に使用され、戴冠式以降、この簡略化した呼称が定着。王室公式サイトでも現在は「The Queen」と表記されている。

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ウィリアム王子&キャサリン妃は皇太子・皇太子妃に

チャールズ国王の即位に伴い、ウィリアム王子は王位継承順位1位となり、キャサリン妃とともに「プリンス&プリンセス・オブ・ウェールズ」に。キャサリン妃が受け継いだ称号は、ダイアナ元妃以来初めて公に使用される「プリンセス・オブ・ウェールズ」だ。

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さらにウィリアム皇太子は皇太子が代々受け継ぐ、コーンウォール公領も継承。約12億ポンドの資産を擁する同公領は、農地や住宅、商業施設などを管理する大規模な不動産事業をてがけており、ウィリアム皇太子は莫大な収入を得ることに。チャールズ国王にならってウィリアム皇太子も自主的に所得税を納めており、今年度の納税額は700万ポンド以上と英国有数の高額納税者になっている。

写真/コーンウォール公領を訪問するウィリアム皇太子。2026年3月撮影。

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ヘンリー王子が暴露本を発表。家族の亀裂がさらに深刻化

エリザベス女王の治世下にあった2020年1月、主要王族としての公務から退き、経済的な自立を目指すと発表していたサセックス公爵夫妻。カナダを経て米国へ移住すると、NetflixやSpotifyとの大型契約を通じてコンテンツ制作をスタートさせた。

女王の死去後間もない2023年1月には、ヘンリー王子がペンギン・ランダムハウスから回顧録『SPARE』を出版。母ダイアナ元妃の死やウィリアム皇太子との確執、チャールズ国王、カミラ王妃との複雑な関係を赤裸々につづり、大きな反響を呼ぶとともに、王室との亀裂をさらに深めたと報じられた。

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一方でアーチーとリリベットは「王子」「王女」に

祖父チャールズ国王の即位により、ヘンリー王子夫妻の子どもたちは君主の男系の孫となり、アーチー王子、リリベット王女の称号を使用できる立場に。夫妻が王室から離れた一方、その子どもたちは新たな王室称号を得るという、複雑な変化が起きている。

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メーガン妃が商業路線を明確化

女王の死後、メーガン妃は自身の名前やライフスタイルを前面に出したビジネスへと軸足を移している。Netflixで番組「ウィズ・ラブ、メーガン」を制作し、同時期に始動したブランド「アズ・エバー」ではジャムやクッキーミックス、紅茶などを販売。さらに着用品を紹介するアフィリエイト型ショップも一時開設した。「Sussex Royal」のブランド名や「HRH」の敬称を商業活動に使用しないという王室離脱時のエリザベス女王との合意は一応守られてはいるものの、「サセックス公爵夫人」という肩書を最大限利用した積極的なビジネス展開には疑問の声も上がっている。

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チャールズ国王、即位から約1年半でがんと診断

2024年2月、チャールズ国王はがんと診断されたことを発表。がんの種類や進行度は明らかにされなかったが、定期的な治療を受けるため対面公務を一時見合わせることが伝えられた。即位からわずか一年半という短さで明らかになった君主の健康問題を受け、ウィリアム皇太子への譲位や摂政制度など、将来の王位継承をめぐる憶測も広がった。

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キャサリン妃もがんを公表。家族を襲った二重の試練

さらにチャールズ国王と同時期に腹部手術を受けたキャサリン妃についてもがんが判明。長期的に公の場に姿を現さなかったことでネット上で多くの憶測が飛び交った後、2024年3月にキャサリン妃はSNSの公式アカウントを通じてがんを公表。人々の理解と配慮を求めた。ほぼ同時期に公務を担う主要メンバー2人が休養することになったイギリス王室は深刻な人手不足に悩まされることに。

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エプスタイン事件によりアンドルー王子が称号も邸宅も失う

エリザベス女王の死後、英王室を最も揺るがしたのが、女王のお気に入りだったと伝えられる次男アンドルー元王子だ。性犯罪で有罪判決を受けた故ジェフリー・エプスタイン元被告とは1990年代末から交流があり、アンドルー元王子自身も未成年に対する性加害で訴えられ、2019年に王室公務を引退。2022年1月には軍の名誉職と王室団体の役職を返上し、「HRH」の敬称も使用停止となっていた。

女王の死後、関連文書の公開などで批判が再燃すると、2025年10月にヨーク公爵の称号を使用しないと表明し、同月末には「Prince(王子)」の称号も正式に剝奪された。現在の名はアンドルー・マウントバッテン・ウィンザーとなる。

さらに、2003年から元妻セーラ・ファーガソンと暮らしていたロイヤル・ロッジについても、名目的な家賃しか発生しない契約が問題視され、2025年10月に退去を命じられた。

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2026年2月19日、アンドルー元王子はエプスタイン事件に関連し、公職上の不正行為によってついに逮捕された。同日中に釈放されたが、起訴も嫌疑の解消もされておらず、現在も捜査が続いている。

英王室の主要メンバーが逮捕されるのは、1647年のチャールズ1世以来、約400年ぶりとも報じられ、英国社会に大きな衝撃が走った。釈放時、車の後部座席で憔悴した表情を浮かべる元王子の写真も世界を駆け巡った。チャールズ国王は「法の手続きに委ねられなければならない」と異例の声明を発表。一部の王室専門家からは、1936年のエドワード8世退位以来の危機との声も上がっている。

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レディ・ガブリエラの夫が45歳で急逝

王室の主要メンバーが相次ぐ困難に見舞われる一方、傍系の家族にも悲劇が起きていた。2024年2月、エリザベス女王のいとこ、マイケル・オブ・ケント王子の娘ガブリエラ・キングストン令嬢(写真)の夫トーマス・キングストン氏が、45歳で死去。死因審問では、処方薬の副作用に苦しむなかで自ら命を絶ったとの結論が示された。

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エディンバラ公爵夫妻の存在感が大きくなる

国王とキャサリン妃のがん、同年に起きたアン王女の負傷などで公務を担える王室メンバーが相次いで減るなか、その穴を埋めて王室を支えてきたのがエドワード王子とソフィー妃だ。2023年にエディンバラ公爵夫妻となった二人は、国内行事への出席に加え、海外訪問や慈善活動も精力的に担当。女王の治世以上に王室の「働き手」として存在感を増している。

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王女たちの出産で、エリザベス女王の家系がさらに拡大

王室内ではおめでたのニュースも。アンドルー元王子の次女ユージェニー王女は2023年に次男アーネスト、2026年には第3子となる長女アデレードを出産。長女ベアトリス王女も2025年、予定より早く次女アテナを出産した。これにより、エリザベス女王のひ孫は15人となり、女王亡き後もその家系はますますにぎやかに広がっている。

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ジョージ王子がイートン校へ。シャーロット王女、ルイ王子もたくましく成長

ウィリアム皇太子とキャサリン妃の長男で、王位継承順位2位のジョージ王子は、2026年9月から父とヘンリー王子の母校であるイートン校へ進学する。13歳にして、身長は母キャサリン妃と肩を並べるほど(175cm)に成長。若き日のウィリアム皇太子がそうだったように、次世代の王室のアイコンとして世界中の注目を集める日も近そうだ。

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シャーロット王女とルイ王子は引き続きランブルック校に通う一方、国王誕生日パレードやコモンウェルスゲームズなど家族で公の場に立つ機会も増加。将来は兄ジョージ王子を支える存在として、二人の成長にも期待が寄せられている。

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ヘンリー王子&メーガン妃が6年ぶりにイギリスに本帰国か

2026年8月19日、2020年に王室公務を離れ、米カリフォルニアへ移住したサセックス公爵夫妻が、子どもたちとともに英国へ生活拠点を戻すという衝撃のニュースが報じられた。アーチー王子とリリベット王女は9月から英国の学校に通い、一家は王室所有ではない私邸で暮らす予定。カリフォルニアとポルトガルの住居も維持し、王室公務に復帰する予定はないという。

サセックス公爵夫妻についてはウィリアム皇太子との確執や、商業活動を続ける非公務王族としての立場など、未解決の問題は少なくない。帰国が実現すれば、父子関係の行方から王室との新たな線引きまで、英王室に大きなうねりをもたらすことになりそうだ。なお、現時点でバッキンガム宮殿と夫妻から正式な発表はない。

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支持率低迷のなか、英王室の行く末は

チャールズ3世国王の即位から4年。数々の激動に見舞われた英王室は、これからどこへ向かうのだろうか。

エリザベス女王の死去直後には67%に達した王室存続への支持率だったが、2026年には55%と、イプソスの調査開始以来最低の水準に。なかでも18~34歳の支持は33%にとどまり、若い世代の王室離れが鮮明になっている。

不祥事への対応や王室財政の透明性、公務を担うメンバーの減少など、課題は山積みだ。女王亡き後の英王室が存続していく鍵は、伝統を守りながら、次世代にも必要とされる存在へと、いかに変わることができるかにかかっている。

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