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「あとでやる」が口癖の彼と別れようとした夜→1台のタブレットを見て気づいたこと

  • 2026.8.2
ハウコレ

別れを切り出そうと立ち上がった瞬間、机の上に置かれたままの彼のタブレットが目に入りました。「あとでやる」の後ろで、彼が1人抱えていたのは私が知らない時間でした。

テーブルの上に置かれた電球の箱には、2週間前に頼んだメモがまだ貼りついていました。

「あとでやるから」が返事のすべて

同棲を始めて半年、彼の「あとでやる」は口癖になっていました。ゴミ出しも、電球の交換も、宅配の受け取り予定の共有も、いつも「わかった、あとでやるから」と返ってきます。数日待って、しびれを切らして自分でやる。そのたびに「ごめん、ありがとう」と言われて、また同じことが繰り返されました。私だけが家のことを回している気がして、少しずつモヤモヤが溜まっていきました。その日も、母がうちに来ることを彼に伝えました。「今日、うち母が来るの。片付けと軽く準備、お願い」。彼はスマホから顔を上げずに「わかった、あとでやるから」と返しました。またこの返事だと感じながら、私は先に家を出ました。

帰宅した部屋と、母への断りのメッセージ

その日に一度だけ、「今日、忘れてないよね?」とメッセージを送りました。既読は付かず、定時で退社して、玄関を開けました。ゴミは出ていません。リビングの床には脱ぎ捨てられた服が丸まっていました。台所には昨日の食器がそのまま残っています。母が到着するまで、あと1時間を切っていました。私は玄関で立ち尽くしてから、母に「今日は都合が悪くなった、また今度」とメッセージを送りました。母から「大丈夫?何かあった?」と返信があり、既読を付けたまま、私は文面を打ち始めては、途中で消しました。

「あとで必ず挽回するから」

彼が帰ってきたのは、それからしばらく経ってからでした。散らかった部屋を見て、彼はすぐに謝りました。「ごめん、本当に。あとで必ず挽回するから」。またこの言葉です。積もっていたものが一気に膨らんで、私は「もう別れよう」と、口の中まで言葉を運びました。でも彼はそのまま「シャワー、先に入るね」と言って浴室のドアを閉めてしまい、私は言い出すきっかけを失くしました。ソファに座り直したとき、机の上に置きっぱなしのタブレットの画面が、視界の中に入ってきました。

そして...

画面には資格試験のアプリと、住宅ローンの試算表、そして副業らしき収支のメモが並んでいました。「あとで」の後ろで、彼が何をしていたのか、私はそこで初めて知りました。翌日、私は「タブレットの画面、見ちゃった」と切り出しました。彼はしばらく黙ったあと、「隠してるつもりじゃなかった。ただ、まだ何も形になってないから、言えなかった」と話し始めました。「頼りない夫にはなりたくなかった」と言った彼の目を見て、涙が少しだけこぼれました。私は「一緒に考えるから、次からは教えて」と返しました。自分がしていた不満のぶつけ方を、少しだけ考え直しました。

(20代後半女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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