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「調子に乗った女にならないように育てる」長女を見つめる母の決意…“可哀想”の連鎖が始まったワケ<母の口癖は可哀想>

  • 2026.10.2

優子さんの母・フミヨさんは、相手の事情をよく知らないまま「可哀想」と決めつけてしまう人でした。弟・ノボルさんが結婚を決めると、その矛先は結婚相手・綾乃さんへ。学歴や家庭環境をめぐって失礼な言葉を重ねます。両家顔合わせでは、綾乃さんの父が他界していると知り、金銭的に苦労してきたのではと勝手に憶測。しかし実際には、綾乃さんは裕福な家庭で育ったお嬢様でした。それでもフミヨさんは綾乃さんを認められず、ぎっくり腰だとウソをついて家へ呼び出しますが……。

綾乃さんに家事をさせようとしたフミヨさんでしたが、ノボルさんが一緒に来たことで計画はうまく進みません。綾乃さんに家事をさせまいとするノボルさんの姿に、フミヨさんは「家事は女の仕事! 恥を知りなさい!」と怒りを爆発させます。

しかし綾乃さんは怒り返さず、「もしかして、お義母さんが誰かに言われたことですか?」と静かに問いかけました。その言葉にハッとしたフミヨさんは、結婚したばかりのころを思い出します。義母は「女は家庭に入るのが幸せ」と言い、さらに結婚式まで勝手に決めてしまう人で……。

義母の言うことは正しかった……

義母に結婚式まで一方的に決められたフミヨさん。母親はすでに他界していて相談できず、友人にも言えないまま、義母の言葉を受け入れるしかありませんでした。義母から「ろくな結婚式ができない夫婦もいる」と言われると、フミヨさんは「そういう可哀想な人たちに比べたら自分は幸せ」と思い込もうとします。

その後、長女・優子さんが生まれると、義母は「女の子で幸せね」「次は男の子を産むのよ」と発言。その言葉を受けたフミヨさんは、娘が将来苦労しないように、男性を立てる女性に育てなければと考えるようになっていくのでした。

◇ ◇ ◇

誰かに押しつけられた価値観でも、逃げ場がない状況で何度も言われ続けると、いつの間にか自分の考えのように感じてしまうことがあります。「こうすれば幸せ」「こうしないと苦労する」という言葉は、相手を守るためのようでいて、その人らしさや選択肢を狭めてしまうこともありますよね。

子どものためを思う気持ちがあっても、自分が受け取ってきた不安や偏見をそのまま渡していないか、一度立ち止まって考えることも大切なのかもしれませんね。


著者:マンガ家・イラストレーター 山野しらす

ベビーカレンダー編集部

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