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「来年、一緒に」翌週ブロックされた私が知った真相

  • 2026.8.2
ハウコレ

半年後、共通の友人から電話がありました。

彼が私に伝えられなかった本当の理由を聞いて、私は引き出しの奥のパンフレットに手を伸ばしました。指輪のサイズを測ってきた翌週、彼はメッセージアプリの連絡先から消えていました。

「来年の春に、一緒になろう」

付き合って1年半になる彼とは、結婚の話も自然に出るようになっていました。共通の友人からの紹介で知り合い、価値観も生活リズムも合う人でした。

彼「来年の春に、一緒になろう」

私「うん。式場のパンフレットも取り寄せておく」

彼「指輪、サイズいくつだった?」

私「9号。細くて外れやすいから、少しきつめにって言われた」

彼「じゃあ来週、下見に付き合ってよ」

その週末、彼は私の実家にも顔を出しました。父の前でも緊張せず、母が作った煮物をおかわりして帰った彼を、両親も気に入っていました。

既読がつかない3日間

異変に気づいたのは、その翌週でした。仕事の合間に送ったメッセージに、既読がつきません。夕方になっても、次の日になっても。

私「今日、会えそう?」

私「返信もらえたら嬉しい」

私「なにかあった?体調悪い?」

3日目、私は自分がブロックされていることに気づきました。何度メッセージアプリを立ち上げても、既読の表示がつかないままでした。

会社にも電話しました。「本人から、私生活の件で連絡を取り次がないよう頼まれています」と受付の女性に言われ、私は受話器を握ったまま席に戻りました。

彼の実家に行こうか迷いました。友人に相談しようか迷いました。でも、これだけ明確に線を引かれたのに追いかけるのは違う気がして、私は式場のパンフレットを引き出しの奥にしまいました。

「本当は、伝えたかったんだと思う」

彼から連絡が来ないまま、半年が過ぎました。私を紹介してくれた友人から電話があったのは、その頃です。

友人「あの、話していいのか迷ってたんだけど。彼、結婚したよ」

私「そう」

友人「相手は、彼のご両親が昔から決めてた人。家同士の付き合いがあって、断れなかったって」

彼には、私と付き合う前から親が決めていた相手がいたそうです。本人は断ろうとしていたけれど、私と結婚の話が具体的になった頃、実家から強く迫られた。彼は私にそれを伝える言葉を持たず、ブロックという形で全部を終わらせたのだと、友人は言いました。

友人「本当は、伝えたかったんだと思うよ。伝えたら、選ばせることになるから。それが怖かったんじゃないかな」

私は電話を切ってから、引き出しを開けたまま、しまいこんだパンフレットの表紙を指でなぞりました。

そして...

彼を恨む気持ちは、思ったより早く薄れていきました。ただ、ブロックという最後のやりとりだけは、今も引き出しの奥に残っています。「ごめん」の一言があれば違ったのかもしれないと考えて、それでも、その言葉を彼に求めるのはもうやめようと決めました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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