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上司「新婦のお腹の子、俺のです♪」披露宴で暴言 →私「音声、流します」直後に流れた録音とは

  • 2026.10.3
SHUFUFU

白いベール越しに、会場の視線がこちらへ集まるのが分かった。乾杯の直前、胸のざわつきが、とうとう形になる予感がした。

「新婦のお腹の子、俺の子です♪」

マイクの前に飛び出したのは、職場の部長。威張った口ぶりで知られる人だ。

「新婦のお腹の子、俺の子です♪」

ざわめきが止まり、視線が壇上に向いた。私は妊娠していない。隣の夫はグラスを握った手を離せずにいる。

来た。やっぱり言った。

私は息を整え、司会者と目を合わせた。打ち合わせていた合図を送る。

「式、壊しちゃうからね?」の脅し

発端は、結婚の報告が社内に広がった頃だった。

「婚約なんてやめとけよ。俺の方が幸せにできる」

飲み会の帰り、タクシー乗り場で肩をつかまれそうになった。はっきり断っても、夜になると私用携帯の電話が鳴る。無視すると、留守電に低い声が残った。

「披露宴、俺が本当のこと言ってやる。式、壊しちゃうからね?」

そこで録音の準備をした。通話に出たのは一度だけ。脅しの言葉が入ったところで切り、すぐにブロック。残っていた留守電はそのまま保存した。

夫には全部話し、会場の担当者と司会者にも共有。万一の乱入に備えて、マイクはスタッフのみ操作、私の合図ですぐ音声を流せるよう機材も確認してもらった。出席者の席次も見直し、部長は壇上から離した。

私「音声、流します」

部長はドヤ顔で壇上に近づき、マイクをつかみにきた。司会者が前に立ちはだかり、私に視線を送る。

私はうなずいた。「音声、流します」

場内に、聞き覚えのある声が響いた。

『な? 妊娠中ってことにすりゃ、みんな信じるって♪』

『新郎の前で言ったら面白いだろ。あいつ泣くかな?』

『言うぞ? 式、壊しちゃうからね?』

左右のテーブルで顔を見合わせる人が増え、夫が私の手を強く握った。用意したのは私の言葉じゃない。彼自身の言葉だ。

「編集だろ!」の言い逃れ

部長は笑いが引きつり、視線が落ち着かない。「編集したんだろ!」と声を張る。司会者がはっきり告げた。

「こちらの音声は新郎新婦と当会場が事前確認済みです。進行を妨げる行為はおやめください」

スタッフが二人、前に出てマイクと動線をふさぐ。部長は前へ出ようとして足を止め、口だけが動く。腕をつかまれたわけではないのに、もう進めない。スタッフに誘導され、出口まで下がっていった。

披露宴は数分中断。司会者が「先ほどの発言は事実ではありません。進行を再開します」と告げると、拍手が広がった。私は夫と目を合わせ、深くお辞儀をした。

総務へ提出した録音とメモ

翌営業日、私は総務に申し出た。録音データと、時系列のメモ、着信履歴のスクリーンショットを持参する。

担当者に聞かれた順に、日付とやり取りを説明した。「この通話は◯月△日です。脅しの文言が入った瞬間に切りました。以後はブロックしています」

「私的な電話での脅し」「式の妨害未遂」。社内規程の禁止行為に当たる。事情聴取のあと、会議体での審議に回ると聞かされた。

ほどなく社内通達が出て、部長は別部署へ異動、役職解任、一定期間の出勤停止。私への一切の接触禁止と通達された。必要なやり取りは代表アドレス経由になった。

解放、戻ったふつうの毎日

披露宴の後半は、想像以上に温かかった。同期は「よく止めたね」と笑い、夫の親族は「肝が据わってる」と肩をさすってくれた。

日常が戻る。通勤電車で結婚指輪を確かめ、デスクでメールを開き、昼はスープをすする。録音を残しておいてよかったと、帰り道にふと思った。守りたかったのは、目の前の生活だ。

さいごに

場を壊す一言には、事前の準備と権限ある人のひと言が効きます。感情でやり合わず、止める段取りを持つこと。披露宴や行事の当日、あなたなら誰に何を頼みますか? 似た経験、ありませんか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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