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【巻かないロールキャベツ】フライパンで重ねて煮るだけ!トマトジュースで洋食屋さんの味になった話

  • 2026.4.6

寒い日にぴったりなロールキャベツ。ですが、肉だねをキャベツで包んで人数分をたくさん仕込むのは正直、面倒なんです。そんな作り手の苦労を解消してくれそうな、料理研究家・上田淳子さんの「巻かないロールキャベツ」を発見。冷たいフライパンの中でキャベツと肉だねを重ね、バターと水を加えたトマトジュースで煮込むだけ。巨大ロールキャベツを切り分けるので映え感もばっちりです!では、さっそく♪



焼く・炒めるだけではもったいない!フライパンは「煮る」のにも最適



今回作ってみる「巻かないロールキャベツ」は、料理研究家・上田淳子さん考案のレシピです。農家向けの月刊誌『家の光』2020年5月号の別冊付録「ラクして絶品!フライパンおかず」レシピ集で紹介されていました。

『家の光』は大正14年(1925年)に創刊され、昨年100周年を迎えたJAグループのファミリー・マガジン。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報が幅広く掲載されていて、読み応えのある雑誌なんですよ。

上田さんは、とにかくご飯の支度を楽に済ませたい!という方のために、フライパンを使った、早くておいしいレシピを考案したとレシピ集にコメントを寄せていました。

フライパンは、たいていの家庭に1つはある調理道具ですよね。焼いたり炒めたりするのに使われますが、上田さんは「煮る・蒸す・炊く」も万能にこなせると紹介。フライパンは火の回りが速いので時短にもつながり、口径が広いので材料の出し入れがしやすいというメリットをあげていました。

上田さん流のロールキャベツは、冷たいフライパンにキャベツを敷いて、肉だねと交互に重ねてから火をつける「コールドスタート」で調理します。フライパン内で全量を一度に成形するので、ロールキャベツを複数作る手間が省けますよ。

1人2個で4人分のロールキャベツを作るとなると8個も成形しないといけませんが、このレシピならすぐに仕込めそうです♪

キャベツと肉だねを重ねるのがポイント!「巻かないロールキャベツ」に挑戦!



【材料】(2人分)
キャベツ…大きめの葉10枚(600g) ※今回は8枚(600g)使用
合いびき肉…300g
玉ねぎ…1/2個(100g) ※今回は1個(100g)を使用
パン粉…1/2カップ ※今回は30g使用
牛乳…大さじ2
卵…1個
塩…小さじ2/3
こしょう…適量
トマトジュース…1カップ(200ml)
水…1カップ(200ml)
ブイヨン(固形)…1個
有塩バター…大さじ1 ※今回は12g使用

【作り方】
1. フライパンでお湯(分量外)を沸かし、キャベツを入れてフタをして2分ほど蒸し煮にし、ザルにあげて粗熱を取ります。



適量のお湯でキャベツをやわらかくしておきます。外側の大きな葉を加熱するので深めのフライパンを使いました。

蒸し煮にしたキャベツはザルにあげ、肉だねを作っている間に粗熱を取っておきます。

2. 玉ねぎをみじん切りにします。



肉だねに混ぜ込むのでできるだけ細かく切りました。

3. ボウルにパン粉、牛乳、卵を入れて混ぜ合わせ、パン粉がふやけたらひき肉、塩、こしょうを入れてよく混ぜ、2を加えてさらに混ぜます。



牛乳と卵でパン粉をふやかしてからひき肉を入れ、塩とこしょうで下味をつけてからよく捏ねました。



ひき肉に粘り気が出てから玉ねぎを加えます。玉ねぎを最後に混ぜると玉ねぎから水分が出ずに、肉だねがまとまりやすくなりますよ。

4. 点火前のフライパンに1を数枚敷き、3の1/3の量と1を数枚のせ、3段になるように成形します。



今回のロールキャベツは葉と肉だねを重ねて成形します。最初にキャベツを2枚敷き、1/3の量の肉だねをのせて薄く広げました。



さらにキャベツを3枚のせて肉だねを重ねました。肉だねは手で押して薄く広げればよいので、1個ずつロールキャベツを成形せず楽です。



さらにキャベツ2枚と肉だねを重ね、最後に一番大きな葉を1枚かぶせて全体を軽く押して成形しました。用意したキャベツによって各段に使う枚数が変わるので、バランスが良くなるように調整して重ねてくださいね。


5. トマトジュース、水、ブイヨン、バターを加えて落としブタをし、中火で煮立たせてから弱火にし、フタをずらしてのせて20~30分煮ます。



コンソメスープではなく、水、ブイヨン、バターを加えたトマトジュースで煮ていきます。



アルミホイルでふわっと落としブタをし、中火で6分ほど加熱すると煮汁がふつふつとしました。弱火にしてフタを少しずらし、今回は25分煮込みました。

一番下のキャベツの葉が焦げやすいので、時々ロールキャベツを少し持ち上げ、底に煮汁が回るように様子を見ながら煮ると、焦げ付きにくくなりますよ。

6. 落としブタを取って強火にし、時々煮汁をかけながら煮汁が半量になるまで煮ます。



弱火で25分ほど煮たロールキャベツがこちら。バターのまろやかな香りが広がります。トマトスープを回しかけながら強火で6分ほど煮込みました。



点火してから37分ほどで完成!ビッグサイズのロールキャベツ1個がどん!とフライパンの中にあるような、インパクトのある仕上がりになりました。

食べやすい大きさに切ってお皿に盛り付け、煮汁をかけたら完成です。

層の中のキャベツがシャキッ。煮込みハンバーグのようなおいしさ♪



料理研究家・上田淳子さん考案の「巻かないロールキャベツ」を半分にカットすると、キャベツと肉だねが層になっている断面が現れました♪

キャベツの葉で巻く一般的なロールキャベツとは断面が異なり、ハンバーガーを思わせる仕上がりです。レシピでは2人分になっていますが、4人分はありそうなボリューム感です。



4等分に切った「巻かないロールキャベツ」をナイフで切ってみると、一番上と中に入っているキャベツは煮汁に浸っていないので、やわらかいながらもトロトロではなく、少し切りづらい印象。きれいな層状に仕上がった「巻かないロールキャベツ」が崩れそうになりました。

食べてみると、トマトソースの煮込みハンバーグのようなおいしさ♪一番下のキャベツはトロトロですが、一番上と中のキャベツにはシャキッとした食感が残っていて、たっぷりのスープで煮込む一般的なロールキャベツにはない、キャベツの歯応えを楽しめます。

トマトソースはバターを溶かし込んでいるので、とても香りがよくてマイルド。洋食屋さんでいただくようなおいしさと、ボリューム感のあるロールキャベツに大満足でした。

重ねて煮るロールキャベツならボリューミー!1個ずつ成形する手間もなし♪



JAグループのファミリー・マガジン『家の光』の別冊付録で見つけた、料理研究家・上田淳子さん考案の「巻かないロールキャベツ」。キャベツと肉だねを交互に重ねて成形するだけで、ボリューミーで断面が映える、特別感のあるロールキャベツになりました。

キャベツに肉だねをのせて包んで作る一般的なロールキャベツは、人数分を仕込むのに時間がかかりますが、こちらはドーンと1個に重ねるスタイル。コールドスタートなのでフライパン内で気楽に成形ができ、煮込むまでの下準備が楽でした。

わが家ではコンソメスープで煮込むロールキャベツが定番ですが、バター入りのトマトソースのロールキャベツにはよそいき感があって、洋食屋さんのひと皿のような気分に。これがトマトジュースで簡単に作れるなんて、うれしい発見です。

作り方を変えるだけで新鮮なロールキャベツになるので、試してみる価値ありですよ!

ただ、ナイフで切りづらかったので、キャベツの葉の硬い軸を取り除き、やわらかい部分だけを使っても良さそう。取り除いた軸は細かく刻んで肉だねに混ぜれば、無駄なくおいしくいただけますよ。

上田淳子さん プロフィール

調理師専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として幅広く活躍する。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子のお母さんであり、育児、家事と仕事を両立する経験を経て得た知識を生かしたレシピ提供も好評。『るすめしレシピ』『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかける コールドスタート』(自由国民社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人に教わる3種の“新“蒸し料理。』(誠文堂新光社)、『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)など著書多数。

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