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「バカラ×ハリー・ヌリエフ」限定コレクションが誕生。その秘話についてバカラCEOのローランス・ニコラさんにインタビュー

  • 2026.2.28
CEDRIC DIRADOURIAN

フランスの名門メゾン「バカラ」から、アーティスト兼デザイナーであるハリー・ヌリエフとのコラボレーション・コレクションが誕生しました。東京の「バカラショップ 丸の内」にて先行発売となった「バカラ×ハリー・ヌリエフ」。その誕生秘話をバカラCEOであるローランス・ニコラさんが語ってくれました。


「バカラ×ハリー・ヌリエフ」の限定コレクションがお披露目。CEOのローランス・ニコラさんにインタビュー

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1764年に創業した、フランスを代表するクリスタルメゾン「バカラ」。ロレーヌ地方にあるバカラ村の職人たちが世界で最も純粋なクリスタルを求めて誕生したメゾンです。かつて名だたる王侯貴族から愛され、現代でも数多くのアーティストやファッショニスタたちの心を捉えるなど、バカラは自由な創造性とともに、常に時代の最先端を走り続けてきました。

そんなバカラが新たにコラボレーションを果たしたのは、パリとニューヨークを拠点として活躍するアーティスト兼デザイナーのハリー・ヌリエフ。260年以上続く名門メゾンと現代アーティストの共作について、バカラCEOを務めるローランス・ニコラさんに話を伺いました。

CEDRIC DIRADOURIAN

<Profile> ローランス・ニコラ/バカラCEO
マダガスカル生まれ。サブサハラ・アフリカ地域で育ち、ビジネススクールを卒業。ハイジュエラーやクチュールメゾンなど、数々のラグジュアリー業界の名門ブランドで経営幹部として活躍後、2018年よりバカラの取締役に就任。2025年より現職。

ハリー・ヌリエフがバカラのアイコン「アルクール」と「シリウス」を再解釈した今回のコレクション。その誕生秘話とは?

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「ヌリエフの芸術哲学に『トランスフォーミズム(変革主義)』という考え方があります。それは既存の物の本質を尊重しつつ、そこに新たな意味を見出すということ。その考え方は、まさに私たちバカラに通ずるフィロソフィーでもあります。私たちは過去から受け継いできた伝統という遺産を礎に、まだ見ぬ、新しいデザインへと挑んできました。ヌリエフの自由な創造性が、まさに私たち260年の歴史と合致したのです」

上から「シリウス ボール by Harry Nuriev」¥2,860,00(8ピース限定)、「アルクール バーセット by Harry Nuriev マルチカラー」¥2,178,000(8セット限定) Hearst Owned

独自のイノベーションを生み出すヌリエフの手腕が発揮されたのは、バカラのアイコンである2つのコレクション、「アルクール」と「シリウス」です。それぞれのピースに、ヌリエフがメゾンからインスピレーションを受けて生み出した「賞賛」「今この瞬間を楽しむ」「祝祭」「魅力」などの言葉が刻まれました。いずれも「バカラショップ 丸の内」で先行発売されたばかりの品々です。

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「ヌリエフが実際にマニュファクチュールを訪れたときに、このアイデアが生まれました。皆が集まるランチで彼は突然アルクールを手に取り、グラスの上に絵やイラストを描き始めたんです。バカラの製作チームがそのアイデアを、サンドブラストとエナメルなどの巧みな技術をもってクリスタルに再現しました。繊細なクリスタルに細かい意匠を施すということは、実はとても難しいこと。職人の丁寧な手仕事から、実に見事な作品群が完成しました」

2025年5月にリニューアルしたばかりの「バカラショップ 丸の内」。「このブティックでは、例えば飾り棚には、クリスタル製造に欠かせない『窯』をイメージし、焦がした風合いを取り入れることで、職人が働くマニュファクチュールの情景を表現しました。ピュアな素材とそこから誕生する芸術的な輝きのクリスタル。その2つのイメージを、コントラストあふれる装飾とともに表現しています」(ローランス・ニコラさん) CEDRIC DIRADOURIAN

バカラの伝統的なシャンデリア「ゼニス」に反映されたハリー・ヌリエフの斬新な発想。メゾンが大切にするアーティストとの絆

バカラとハリー・ヌリエフのコラボレーションにより誕生したシャンデリア「ゼニス」¥71,500,000(今年7月に日本で展示予定) Hearst Owned

ヌリエフの遊び心は、この限定コレクションにとどまらず、1850年から受け継がれてきたバカラの伝統的なシャンデリア「ゼニス」にも注がれました。溢れるほどの輝きに満ちた正統派のシャンデリアに、ヌリエフは生活で使う道具であるペンやキーホルダーをぶら下げるという斬新な発想を提案。現代社会で求められる「リサイクル」の概念も提唱した、独創的なアートピースです。

CEDRIC DIRADOURIAN

「実に斬新なデザインで、これまでにない新たな美を見出すのが、アートの力です。それゆえにバカラは、アーティストとの絆をとても大切にしてきました。バカラのクリスタルは、砂(土)から始まり、そしてそこに空気と火、水を加えるという、自然の4元素から生み出されています。自然の素材がクリスタルへと変容する、まさにそのこと自体がプレシャスな芸術とも呼べる存在なのです。革新的なアートとバカラのクリスタル、互いの競演はこれからも続くことでしょう」

2026年4月の「ミラノデザインウィーク」にバカラが出展! ベサン・ローラウッドとのコラボレーションに乞うご期待

バカラは今年4月21日(火)〜26日(日)、イタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク」に出展予定。シノグラファーであるエマニュエル・ルシアーニを起用したインスタレーションともに、“バカラの未来”をイメージした作品を披露します。

「260年以上の歴史を持つバカラがこれから迎える、260年先の未来とは何か。ルシアーニの作品ではインスタレーションのほかに、アルティザンの仕事風景から着想した没入型のシノグラフィーもご覧いただく予定です。また同展ではアーティスト、ベサン・ローラウッドとのコラボレーションも予定しており、数々のアート作品を通じて、クリスタルの未知なる可能性を感じていただけることでしょう。伝統のサヴォアフェールが生む新しい創造性を、ぜひご覧いただけたらと願っています」

CEDRIC DIRADOURIAN

「バカラショップ 丸の内」
所在地/東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル 1F
営業時間/11:00~20:00(不定休)
TEL/03-5223-8868

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