1. トップ
  2. エンタメ
  3. “童磨vsしのぶ”浦井健治&門山葉子、完全初対面で息ぴったり キャラ愛と親和性語る<舞台『鬼滅の刃』インタビュー>

“童磨vsしのぶ”浦井健治&門山葉子、完全初対面で息ぴったり キャラ愛と親和性語る<舞台『鬼滅の刃』インタビュー>

  • 2026.5.9
(左から)浦井健治、門山葉子 クランクイン! 写真:高野広美 width=
(左から)浦井健治、門山葉子 クランクイン! 写真:高野広美

『舞台「鬼滅の刃」』が、いよいよ十二鬼月を束ねる鬼舞辻無惨の本拠地・無限城の戦いへと突入。「鬼殺隊」の柱の1人である蟲柱・胡蝶しのぶと、その宿敵である上弦の鬼・童磨との激闘がステージにお目見えする。ファンを魅了し続けている壮絶なドラマに飛び込むにあたり、しのぶ役の門山葉子&童磨役の浦井健治はどのような心境を抱いているのか。この日が初対面となった2人を直撃すると、終始笑顔がこぼれるなど早くも息ぴったり。お互いの印象や、役への愛情を語り合った。

【写真】貴重!この日初対面の絶妙距離感 浦井健治&門山葉子撮りおろしカット(12枚)

■ついに無限城へ――「しのぶの心の中には、ずっと童磨がいた」

吾峠呼世晴による漫画作品『鬼滅の刃』を、映像を駆使した演出や、迫力あふれる殺陣、歌唱による感情表現によって舞台化した第6作目となる本作。刀鍛冶の里での激闘を制した炭治郎たちが、宿敵・鬼舞辻無惨との戦いに備えて鬼殺隊最強の剣士“柱”のもとで厳しい訓練を受ける“柱稽古”、そして無限城での戦いを描く。

――2020年から幕を開けた『舞台「鬼滅の刃」』シリーズも、ついに無限城へと辿り着きます。しのぶを演じ続けている門山さんにとって、特別な感慨はありますか?

門山:2021年に『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』に出演させていただき、その時からずっとしのぶの心の中には童磨がいました。私も童磨と対峙(たいじ)することを見据えて役作りをしていたので、「ついにこの時が来た」とドキドキしています。浦井さんとは今日がはじめましてで、これまでお話もしたことがなかったので「どんな方なんだろう」と思っていたんです。でも今日お会いしてみて、一緒にしのぶと童磨の戦いを作り上げていくことが、ワクワクした気持ちに変わりました。いよいよ戦えるという気持ちもあり、とにかく全力でぶつかっていきたいなと思っています。

――これからすさまじい激闘を繰り広げるお2人ですが、今日が初対面だそうです。

門山:そうなんです! 浦井さんがすごく明るく、優しく話しかけてくださって…!

浦井:その言葉、そのままお返しします(笑)! 門山さんから、親しみやすさと優しさがあふれ出ています。

――浦井さんは、前作では映像でのご出演でした。いよいよ童磨として『無限城 突入』に挑む心境について教えてください。

浦井:門山さんから「しのぶの心の中にはずっと、童磨がいた」と言っていただき、僕もその言葉を胸に童磨を演じなければいけないと思っています。胡蝶家と童磨にはとても密接なつながりがあり、カナエ、しのぶ、カナヲの3人は、童磨を通して、犠牲や代償、愛を受け渡していきます。その展開が胸アツで、童磨ファンであり、胡蝶家ファンでもある浦井としては、門山さんと一緒にそういった役目を演じさせていただけることは、幸せの極みです。また殺陣もそうですが、歌でどうやって勝負するのかということも楽しみで仕方ありません。門山さんとこうして初めてお会いして、不思議と波長が合う感覚があります。信頼し合いながら、しのぶとして罵声を浴びせていただき、ボコボコにしていただきたいなと思っています(笑)。

■『鬼滅』大好き浦井健治、童磨役に「責任を感じています」

――圧倒的な強さを誇る、上弦の鬼・童磨。童磨役に決まった時の感想を教えてください。

浦井:まず、反響がものすごいです。世界中に童磨のファンがいて、ファンの方々がそれぞれの解釈を持たれているのでプレッシャーもありますね。そんな中、やはり僕たちは、板の上に立った時に「胡蝶しのぶだ」「童磨だ」と思ってもらえるところまで高みを目指して役を作っていかなければいけない。そういった責任を感じています。同時に原作のファンである自分がその役を演じられるということがとても幸せです。そんな機会はなかなかないことですから。

――門山さんは、童磨を演じるのが浦井さんだと知った時はどのように感じましたか?

門山:本当にびっくりして、「ええ!?」と大きな声が出ました。『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』に出演させていただいた時からずっと、「童磨役は誰になるんだろう」「私はどのように立ち向かっていくんだろう」と想像していました。「そうか、浦井さんか! まさに上弦だ!」と思って。身の引き締まる想いがしました。浦井さんはどんなものをぶつけてもきっと受け止めてくださると思うので、私は持てる力すべてで向かっていきたいです。浦井さんと戦う相手を任せていただいたことを光栄に思い、原作ファンの皆さんにも「舞台を観にきてよかったな」「舞台だとこういう戦いになるんだ」と感じていただけるものを精一杯、表現していきたいです。

浦井:『舞台「鬼滅の刃」』は、和田俊輔さんの楽曲もすばらしいですからね。しのぶと童磨の戦いをどのように表現してくださるのか、今から武者震いがします。しかもそれを、“歌唱力の化け物”と言われている門山さんとできるんですから!

門山:それは誰から聞いたんですか(笑)!

――童磨は表面では柔らかな笑みを浮かべつつ、その内面には震えるような残酷性を持つなど、唯一無二の恐ろしさを持ったキャラクターです。役作りにおいては、どのようなことを大切にしていますか。

浦井:「原作に忠実に」ということは一番大切にしたいです。また、『鬼滅の刃』は絆の物語であり、愛の物語。その中でも、胡蝶家の姉妹愛というのは本当に泣けるものです。でも童磨を演じる僕としては、そこに対してしっかりと悪役であり、上弦の鬼であることを徹底していくことがとても大切だと思っていて。胡蝶家の姉妹愛を映し出す核を担えるよう、愛されるようなキャラクターを作り上げたいです。マモちゃん(アニメ版で童磨を演じる宮野真守)にも、童磨を演じることを伝えさせていただいたところ、「健ちゃんなりの童磨を作って、頑張ってね」と温かい言葉をいただきました。

――しのぶはいつも優雅でニコニコとしていますが、実は怒りをずっと秘めている人でもあります。改めて、しのぶはどのような人だと感じ、門山さんが演じる上で大切にしてきたのはどのようなことでしょうか。

門山:しのぶはとても聡明な女性で、同時に泥臭く努力をすることができる女性だと感じています。演じる上では、心の中にずっと、姉であるカナエがいるということを大切にしてきました。前回の公演においても「姉さんならどうするの?」と問いかけながら演じてきましたが、童磨と戦う上では、自分自身に対して問いを投げかけていきたいと思っています。今回のしのぶは、ずっと身につけていた“微笑み”という仮面を捨てて戦うことになる。これまでしのぶが大切にしてきたものも胸に抱きつつ、どうやって童磨に立ち向かっていくのかという新たな覚悟も大切にしながら演じたいです。

浦井:しのぶと童磨には、笑顔の仮面、笑顔のペルソナを持っているという共通点があります。その裏には何があるのかということを、考えさせるような2人なんですよね。そういった相手と戦うのが、『鬼滅の刃』の醍醐味(だいごみ)だと感じています。

■門山葉子、“しのぶのコンプレックス”に共鳴

――『舞台「鬼滅の刃」』において、しのぶ、童磨を演じたことは、お2人のキャリアにおいてどのようなご経験になりそうでしょうか。

浦井:僕は、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』でタキシード仮面役として舞台デビューさせていただきました。その頃はまだ「2.5次元」という言葉はなかったように思いますが、そこから始まってグランドミュージカルなどに出演させていただく中で、僕は2.5次元、グランドミュージカルの間に垣根などなく、みんなでエンタテインメントの可能性を広げながら、みんなで楽しいことができるような役者でありたいと思っています。そのためにも世界へと届けられるような舞台として、すべてを吐き出し、先輩からもらったものすべてを自分の背中から見せられるようなお芝居をしていくこと、ひいてはそれが、上弦の鬼らしさにつながっていくのだと感じています。

門山:私は小さな頃から漫画とミュージカルが大好きで、友人から「葉子の好きなものが合体したものがあるよ」と言われて出会ったのが、2.5次元の舞台でした。特に「週刊少年ジャンプ」(集英社)が大好きだったので、いつか週刊少年ジャンプの登場人物を演じてみたいと思っていたのですが、なかなかそこに辿り着くことはできませんでした。また、私は身長が低いことにコンプレックスもありましたが、胡蝶しのぶ役をいただいた時に、初めて「自分の背が小さくてよかった」と思えた。しのぶはとても小柄な女性なので、「自分がコンプレックスに思っていたことを、活かせる役があるんだ」としのぶが認めてくれたようで…。もちろんキャリアとして、大きな作品で大役を任せていただいたという意味でも転機になる出来事だと感じていますが、しのぶが「自分にしかできないことがある」という希望や勇気をくれました。そんな役と出会えて、とても幸せです。


(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

舞台『「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入』は、東京・MoN Takanawa:The Museum of Narratives Box1000にて6月13日~28日上演。

※鬼舞辻の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記

舞台『「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入』浦井健治、門山葉子インタビュー

元記事で読む
の記事をもっとみる