1. トップ
  2. マンガ
  3. 看護助手「食事や入浴の介助、排泄処理が仕事」のなか患者に怒鳴る、暴力を振るう姿も!?精神科病棟で起きるリアルな現場を描く【インタビュー】

看護助手「食事や入浴の介助、排泄処理が仕事」のなか患者に怒鳴る、暴力を振るう姿も!?精神科病棟で起きるリアルな現場を描く【インタビュー】

  • 2026.5.13

一番の働き者でやさしい人が患者に暴力をふるっていた。水谷緑(@mizutanimidori)さんの新作『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』を紹介するとともに話を聞く。※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承のうえ、お読みください。

患者を蹴る!?精神科病棟で起きるリアルな現場

『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』003 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』003 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』004 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』004 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』005 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』005 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房

精神科の病棟で行われる暴力。話では聞いたことがあるような精神科のリアルな部分が漫画になった。本作を描くのは、『まどか26歳、研修医やってます!』や『こころのナース夜野さん』『私だけ年を取っているみたいだ。ヤングケアラーの再生日記』などを描く、漫画家の水谷緑さんだ。

『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』006 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』006 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』007 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』007 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』008 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』008 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房

制作の経緯は「『精神科ナースになったわけ』『こころのナース夜野さん』など精神科の漫画はいろいろ描きましたが、これまで描いたことがない切り口で、まだ伝えられてない暴力や支配について深掘りしてみようと思いました」と話す。

『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』009 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』009 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』010 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』010 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房

病棟では、社会に戻りたいと奮起する患者、生きる気力をなくした患者などが描かれる。朝はまず50人の患者を食堂に集めることからはじまる。看護助手は、動ける人には声をかけ、動けない人の排泄処理をし、車椅子に乗せて食堂へ移動する。日々を生きるだけで精一杯の人々はこころを壊し、言葉が伝わらない人も多い。

本作を読むと現場で働く人の気持ちも理解でき、正解がないことに行き場のない気持ちになる。 作品を通して伝えたいことを聞くと、「行き場のないのがリアルですが、頑張ってる医療者もたくさんいて変わってきてもいるので、悲観せず、ままならない世界のなかで、自分はどんな人でありたいか、どんなふうに他者と関わりたいか、考えるきっかけになればうれしいです」と水谷さんは言う。

『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』012 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』012 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』013 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』013 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房

制作するうえでは「積極的に考えたいことではないですし、このテーマで一冊も描けると思わなかったのです」と水谷さん。しかし、「根気強く質問してくださった編集者さんのおかげで、思い出したり改めて考えられました」生み出すことが難しい作品だったと振り返る。「暴力の批判は簡単ですが、どんな事情があるのかということを表現できればと思いました」

『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』014 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』014 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』015 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』015 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』016 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房
『暴力病院〜看護助手が精神科で見たもの〜』016 画像提供:(Ⅽ)水谷緑/竹書房

精神病院の患者を隔離し、管理する闇が描かれている。「暴力や支配はありふれてます。あえて見てみると、また自分がどんな人間か見えてきます」もしも自分が主人公の立場になったら。現場の従事者になったら。さまざまな立場の目線で本作を読んでみてほしい。

取材協力:水谷緑(@mizutanimidori)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる