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「うん」と「うーん」を使い分けていたのを彼女に見抜かれた日、本音を隠せなかった話

  • 2026.5.5
ハウコレ

自分では意識していなかった一文字の違い。それを彼女が見抜いていたと知った夜、胸のあたりがあたたかくなった出来事があります。

一文字の違い

付き合って1年の彼女からは、よく食事の誘いがメッセージで届きます。「今週末、焼肉行かない?」「今度、駅前のイタリアン行かない?」。正直に言えば、どの誘いにも同じテンションで返しているつもりでした。

でも彼女に指摘されて気づいたのです。俺は返事を「うん」と「うーん」で使い分けていた。気分が乗る提案には「うん、行こう」、あまり気が進まない時は「うーん、いいね」。自分でも驚くくらい無意識に、指が勝手にそう打っていたのだと思います。

最初の違和感

きっかけは、いつもと少し違うやりとりでした。「今度、駅前のイタリアン行かない?」というメッセージに、俺は「うーん、いいね」と返したのですが、しばらくしてもう一度「他に行きたいお店ある?」と聞かれたのです。

正直なところ、その日はあまりお腹の調子が良くなくて、こってりしたものを避けたい気分でした。つい「ごめん、蕎麦の気分かも」と本音を打ってしまいました。送った後で、なぜ急に聞いてきたんだろうと少し不思議に思いました。彼女は何も言わず、あっさり店を変えてくれたのです。

察してくれていた人

その後、似たようなやりとりが何度か続きました。俺が「うーん」と返すたびに、彼女は追加で希望を聞いてくれる。なんて察しがいい子なんだろう、と呑気に感心していました。

でも、彼女の立場に立って考えてみたら、その察しの良さは努力の結果だったのです。たった一文字、「ー」があるかないか。俺が自分でも意識していない弱音を、彼女はずっと拾い続けてくれていた。その丁寧さにやっと気づいたのです。任せきりだった自分が、少し恥ずかしい。

そして…

ある夜、彼女が「『うーん』の時は正直に言ってほしい」と言いました。とっくに見抜かれていたんだな、と笑いがこぼれて、「バレてたなら、もう言うよ」と返しました。彼女はほっとしたような顔で笑ってくれました。

察してもらうのは楽です。でもその楽さは、相手の気遣いの上に成り立っていました。最初から「蕎麦がいい」と言える関係の方が、たぶんずっと対等で、ずっと心地いい。一文字に頼って気持ちを預けていた自分を、これからは少しずつ手放していこうと思います。

(20代男性・自営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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