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バスの窓から手を出す小学生…運転手「やめなさい!」→注意した直後、サイドミラー越しに見たギョッとする光景に思わず“運行停止”したワケ

  • 2026.6.13
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

みなさんは、窓から手や足が出ているバスを見たら、どう思いますか。

陽気な季節は、バスに乗っていると窓を開けて、心地よい風を感じたくなる人も多いことでしょう。大人なら車内の中で肌に当たる風を感じるだけですむものも、小学生相手だとそうはいきません。

今回は、17年ほど前にスイミングスクールの送迎バスを運行していたときのお話を紹介します。子どもが窓を開けて手を出していれば、もちろん「危ない」と注意します。

しかし、当時の子どもたちは勝手が違っており、教育の難しさを実感したお話です。

バスのサイドミラーに映る子どもたちの手

バスの運転では安全確認だけでなく、周囲から「危ない」と感じられないような運転も求められます。そのため、自家用車の運転よりも、サイドミラーでバス側方を確認する頻度は多くなりがちです。

路上駐車や街路樹、電信柱などの静止物との距離が狭まるほど、周囲から危険と感じられる傾向にあるからです。

ある日、運行ルートである県道を走行していたとき、サイドミラーに子どもの手が映り込みました。当時、子どもが乗車するバスは安全上、窓を閉めて運行することが多く、手が映るはずがありません。

しかし、再びミラーを見ると、やはり手が映っています。危ないなと感じたため、「危ないから窓から手を出したら危ないよー!窓は閉めてねー!」と大きめの声を出して注意しました。

バス車内で集団になると子どもは気が大きくなる?

一度の注意で窓は閉まったようで「窓を閉めてくれてありがとう!」と再び声をかけました。それが悪かったのか・・・

信号が青になり、アクセルを軽く踏みつつサイドミラーで安全確認すると、再び窓から手が出ているのを発見しました。しかも、今度は手が2本、3本・・・5本と増えています。

「コラー!本当に危ないから、窓から手を出すのはやめなさい!」と私は少し強めに注意しました。子どもたちは面白がっているようで、右側の座席だけでなく、左側の窓からも手が出ています。

「手を外に出して危険なので、一旦バスを停めますね。スイミングに遅れて、授業を受けられなくなるので、ちゃんと座っているお友たちに謝りなさい。」

運転しながらそう伝えると、子どもたちは手を引っ込めました。

手がダメなら足?若い運転士は甘くみられがち

しばらく乗降を繰り返しながら運行していると、また手を出している生徒がいることを発見しました。連帯責任を促す言葉が効いたのか、さすがに今度は1人だけらしく、注意しようと再度ミラーを確認しました。

一瞬見ただけではわからなかったのですが、よく見ると手ではなく足・・・?裸足なので、手と見間違っていたようです。一瞬ヒヤッとして、運転席で大きく動揺してしまいました。

「手だけじゃなくて、足もダメ!やめなさい!」

先ほどより大きな声を出し、少し強めの口調で子どもを制しました。すると、再び子どもたちは、顔を出したり髪の毛だけ窓の外に出したり・・・

当時の私は20代後半と若く、子どもたちには「怖くない運転士」と認識されたのでしょう。注意はするけど、本気で怒っているのではないと思われたのでしょう。

しかし、エスカレートする子どもの行動から、これ以上は危険と判断し、私は無言で路肩にバスを停車させました。そして運転席から立ち上がり車内へ向き直って、「窓を閉めないとバスを動かしません。」と静かに伝えました。

子どもと同じテンションで注意するのは危険

ゆっくりと、低く落ち着いた声で伝えたのが良かったのか、子どもたちは背を正して窓を閉めました。私は「ありがとう」と子どもたちへ伝えて運転席へ戻り、運行を再開しました。

当時の私は小学生2人を育てる母で、子どもに注意するときは、大きな声を出しがちでした。しかし、子どもと同じテンションと感じる声色は、このときのできごとを通じて逆効果だと気づいたのです。

それ以降、子どもを叱るときは、落ち着いて会話するように伝えることを意識するようになりました。子どもが成人したいまも、人に何かを伝えるときは、感情のまま声に出さないよう注意して過ごしています。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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