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「仕事のしやすい方で本当に良かった」仕事先で出会った男。だが、定時ピッタリに職場に現れた理由に背筋が凍った

  • 2026.4.7

接しやすい職場の人

「本日はお疲れ様でした。とても助かりましたよ」

あるプロジェクトで、初めてタッグを組んだ男性。明るく、コミュニケーション能力に長けた人物でした。

「とんでもない!こちらこそ、非常にスムーズに進行できました」

和やかな談笑。初対面という壁を感じさせないほどの盛り上がりを見せ、その日の業務はトラブル一つなく完遂されました。

「仕事のしやすい方で本当に良かった」

その日の帰り道、私は心底そう安堵していたのです。

身の毛もよだつ出来事が起きたのは、それから数日後の夕方でした。

「ふう、今日も一日無事に終わったね。そろそろ退勤しようか」

同僚たちとデスク周りを片付け、定時を迎えたまさにその瞬間。オフィスのエントランスに、見覚えのあるシルエットが浮かび上がりました。

「嘘でしょ……?」

そこにいたのは…

私は自分の目を疑いました。そこに佇んでいたのは、先日別の現場で仕事をした、あの男性だったのです。

「やっほー!ちょうどお仕事が終わる頃合いかと思って、お迎えにあがりました!」

屈託のない笑顔で手を振る彼。しかし、ここは私の常駐するオフィスであり、先日の現場とは全く異なる場所です。なぜ私の勤務先を把握しているのか。なぜ定時をピンポイントで狙ってきたのか。全身の血の気が引いていくのがわかりました。

「あの、どうしてこちらの場所が……?」

私が動揺していることなど気にも留めず、彼は悪びれる様子もなくズカズカと歩み寄ってきます。

「いやー、この間の仕事が最高に楽しかったからさ。よかったら連絡先を教えてくれない?」

フロアの空気は一瞬にして凍てつきました。突如として現れた部外者。そして、ドン引きして言葉を失っている同僚たちの突き刺さるような視線。

「えっと……今は少し立て込んでおりまして」

私が適当な理由をつけて躱そうとすると、彼は強引に一枚の紙切れを差し出してきました。

「そっかそっか。じゃあ俺の連絡先を書いておくから、絶対に連絡してよ!待ってるからね!」

ニヤリと笑いながら、私の手にメモを押し付けようとする彼。あまりの恐怖に震えが止まらなくなりそうになったその刹那、私の中の何かが完全に弾けました。

「結構です」

「え……?」

「こちらの勤務先を勝手に調査し、アポイントもなく押しかけてくるような行為は、常識を逸脱しています。非常に迷惑です」

私が毅然とした態度でピシャリと言い放つと、彼は間の抜けた顔で硬直しました。

そこへ、ただならぬ気配を察知した上司が奥の部屋から姿を現しました。

「どういうことですか?事前のお約束がない方の立ち入りは、固くお断りしているのですが」

上司の静寂を纏った鋭い声。周囲の同僚たちからの冷え切った眼差し。自分が完全に包囲され、歓迎されていないことにようやく気付いたのか、彼の顔面はみるみるうちに朱に染まっていきました。

「あ、いや…その…大変失礼いたしました!」

彼は渡すはずだったメモをぐしゃぐしゃに握りつぶすと、逃げるようにオフィスから飛び出していきました。

「よくあそこまでキッパリ言えたね。怪我はない?」

「ええ、おかげさまでスッキリしました!」

距離感を著しく間違えた男を追い払い、私たちの職場には再び平穏な空気が戻りました。あの時の一撃は、今振り返っても胸がすくような思いがします。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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