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「君みたいに穏やかな性格だと付き合えないな」同窓会で隣に座った元同級生の男→帰り道に残った嫌な気持ち

  • 2026.5.13

座って数分で踏み込んできた質問

久しぶりに開かれた中学時代の同窓会。会場に着いて、丸テーブルの空いていた席に座ったところ、隣に同じクラスだった男性が腰を下ろした。顔を見て、お互いに「久しぶりだね」と笑い合った。

近況をひととおり交換し終わったあたりで、相手の口調が少し変わった。グラスを傾けながら、ふいに踏み込んできた。

「ねぇ、君、付き合ったことあるの?」

私はとっさに言葉を選んだ。突然プライベートに踏み込まれて、なんと答えていいか迷った。少し笑って、軽く返した。

「そんなにモテないですから」

場をやわらげるつもりだった。けれど相手は、グラスを置いて、口角を片方だけ上げた。「フッ」と短く笑う音が、妙にはっきり耳に残った。

どの面で言ってるの

続けて、相手は言った。

「君みたいに穏やかな性格だと付き合えないな」

言葉の意味を、頭の中で何度かなぞった。

穏やかな性格だと、付き合えない。私のことを心配してくれているのか、それとも単に値踏みされているのか。一瞬、判断がつかなかった。

ただ、相手の表情には、こちらを少し見下ろすような余裕があった。久しぶりに会った同級生に向ける顔ではなかった。私は曖昧にうなずいて、グラスを口に運んだ。返す言葉が、その場では浮かばなかった。

(どの面で言ってるの)

そう思いながら、笑顔だけは崩さなかった。

会の終わり際、駅まで歩く途中で、その一言が何度もよみがえった。

学生の頃、特別仲が良かったわけでもない。社会人としての今の私を、ほとんど知らないはずの相手だった。それでも、断定するように言われた。

その夜、家に帰ってからも、しばらく気持ちが落ち着かなかった。怒るほどでもない、聞き流すには引っかかる、ちょうど中間の温度で残り続けた。あの席に座らなければ、こんなふうに考えなくて済んだのに。久しぶりの再会に、こんな後味がついてくるとは思わなかった。

翌日になっても、引っかかりはほどけなかった。仕事の合間、ふとした拍子に、あの「フッ」という笑い声が頭の中で再生された。穏やかな性格だと付き合えない。その断定が、誰の経験を根拠にしているのか、最後までわからなかった。

同じテーブルにいた女性の元同級生に、後日メッセージを送ろうか一瞬迷ったが、結局やめた。相手にとっては酔った勢いの軽口かもしれない。私だけが考え込むのが間抜けに思えてきた。次に同窓会の案内が届いたとしても、もうあの席に座ることはないだろう。それだけは、自分の中で静かに決めた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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