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「男が甘いもん買えるか!」パーキングエリアで、車に私と子を残して行ってしまった父の『予想外の行動』

  • 2026.5.13

筆者が父の運転で出かけたときのこと。パーキングエリアで休憩中、車に戻ってきた父の手には、なぜかソフトクリームが2つ。昔は絶対に買わなかった父の行動に驚きました。それは、父らしい不器用な優しさでした。

画像: 「男が甘いもん買えるか!」パーキングエリアで、車に私と子を残して行ってしまった父の『予想外の行動』

父とドライブ

私が実家に帰省したときのこと。
まだ小さかった子どもを連れて、父の運転する車で出かけました。

途中、パーキングエリアに立ち寄ることになりましたが、子どもがぐっすり眠っていたため、私は車に残ることにしました。
父だけが「ちょっとトイレ行ってくるわ」と言って車を降りていきました。

まさかの光景

しばらくして戻ってきた父の姿を見て、思わず目を疑いました。
なんと、両手にソフトクリームを持っていたのです。

父は昔ながらの頑固な人で、「男がそんな甘いもん買いに行けるか」と言うタイプ。
一瞬、見間違いかと思い、思わず二度見しましたが、どう見てもソフトクリームでした。

ぶっきらぼうな優しさ

父は何も言わず、溶けかかったソフトクリームを差し出してきました。
どうやら、車を降りられなかった私の分と、自分の分も買ってきたようです。

「自分の分も買ったんだね」と言うと、父はすぐに
「眠気覚ましや!」とひと言。

そう言いながら、ソフトクリームを食べていました。その様子がなんだかかわいくて、思わず笑ってしまいました。
不器用で、素直じゃないけれど、ちゃんと優しい。父らしいな、と思いました。

あとから気づくこと

あれが父なりの気遣いだったんだと思います。
ぶっきらぼうでも、ちょっと照れくさそうでも、ちゃんと伝わってきました。
何気ないやりとりの中に、大事な思い出は残るものです。
父はもういませんが、あのときのソフトクリームのことは、今でもふと思い出します。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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