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【魔法少女サークル】「男だって魔法少女になりたい」大学生が卒業制作で描いた漫画が話題!!【作者に聞く】

  • 2026.5.13

この漫画の舞台は、東京某所に位置する私立大学。いたって普通の大学なのだが、1点だけほかとは一線を画す特色があった!「ヒーローサークルに入りませんか?」「アイドルサークル、よろしくね」の声が春のキャンパス内に響き渡る。「ヴィランサークル」や「ケモノサークル」「お嬢様サークル」「縄文人サークル」など、聞き慣れないサークル名が飛び交っている。この大学にはちょっと風変わりな異色のサークルが多数そろっているのだった。

いたって普通の大学だが、個性的なサークルが存在する はくし鬼(@429hakushi)
いたって普通の大学だが、個性的なサークルが存在する はくし鬼(@429hakushi)

キャンパス内にヴィランが現れ(正確にはヴィランサークルのメンバーが現れ)、学生が「誰か助けてー!」と叫ぶと、期待通りに正義の味方が登場する…そんなゲリラショーも日常的に行われており、その日に登場したのは、フリフリの衣装を身にまとったキュートな「魔法少女」だった――!

「縄文人サークル」も気になる… はくし鬼(@429hakushi)
「縄文人サークル」も気になる… はくし鬼(@429hakushi)

魔法少女のゲリラショーを見た新入生の小口真琴は感動し、入部を決意。期待と憧れを胸に「魔法少女サークル」の門戸を叩くのだが、その扉の向こうで待っていたのは…「なんか思ってたのと違う」と現実だった。本作『魔法少女サークル』は2025年12月のpixiv漫画月例賞で優秀賞を受賞。描いたのは、この春大学を卒業したばかりのはくし鬼(@429hakushi)さんである。はくし鬼さんが漫画を本格的に描き始めたのは大学生になってからで、本作は大学の卒業制作として描いたものだという。はくし鬼さんに本作についてや今後の制作活動について話を伺ってみた。

ゲリラショーの魔法少女はキュートだったが、部室で見た“ご本人”はちょっとイメージが違った! はくし鬼(@429hakushi)
ゲリラショーの魔法少女はキュートだったが、部室で見た“ご本人”はちょっとイメージが違った! はくし鬼(@429hakushi)

――「魔法少女」というコンセプトや「魔法少女のサークル活動」という構想を考えたきっかけなどをお聞かせください。

卒業制作として漫画を描くにあたって、自分の大学生活で得た経験や感じたことをたくさん入れこみたいと思い、大学のサークル活動モノのお話を作ることにしました。大学を舞台にするうえで、今までにない要素を組み合わせた方がおもしろくなるんじゃないかと考え、ふと浮かんだアイデアが「魔法少女」でした。

――作品に込めた想いをお聞かせください。

この作品を通して一番伝えたかったのは、「自分の好きなことを貫く」ことの大切さです。私は今まで、あまり自分のことを表に出すのが得意ではなく、本当の自分を知られて笑われたり嫌われるんじゃないかという不安から自分の本心を隠すことが多かったんです。しかし大学進学というタイミングで、「大学生のうちは自分の好きなことを存分にやり切りたい」と考え、「いかに自分の好きなことができるか」という基準で大学を選びました。

このセリフにもはくし鬼さんの想いが込められている はくし鬼(@429hakushi)
このセリフにもはくし鬼さんの想いが込められている はくし鬼(@429hakushi)

――この春に大学を卒業されたわけですが、自分で選んだ大学生活はいかがでしたか?

結果、大学での4年間は私にとって今までの人生で一番充実させることができたと思っています。好きなことを表に出すのは、正直まだ怖いと感じることもありますが、必ずこの先の未来の自分にプラスにつながってくると信じています。だからこそ自分の「好き」という感情を忘れないで大切にしたいし、この作品を読んでくれた人にも「自分の好きなものって何だろう」と考えるきっかけになってくれたらうれしいです。

――本作を読むうえで「ここを見てほしい」というこだわりのシーンを教えてください。

物語後半の「魔法少女ショー」の場面です。ここでは登場人物の1人である望月希の心情をできるだけ丁寧に表現するようにしました。

変身シーンはたったの2ページ(一瞬)だが、「かかった時間…2時間」の文字! はくし鬼(@429hakushi)
変身シーンはたったの2ページ(一瞬)だが、「かかった時間…2時間」の文字! はくし鬼(@429hakushi)

――望月くんとは、主人公の小口真琴と同じ新入生の子ですね!

はい。望月希は昔から「魔法少女になりたい」という夢があったものの、自身が男性であることからずっと隠して生きてきました。「大学では魔法少女サークルに入って魔法少女をやる」と決めていたのですが、その後も葛藤は続き、ショーの最中に一度自信を失ってしまいます。

――その心情を丁寧に描いたシーンというわけですね。ご自身の経験もそこに投影されているのでしょうか?

そうですね。本気で好きだからこそたくさん悩んでしまうものだと思います。「笑われたらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」と不安になることは、私自身にもたくさんありました。その経験をベースにしてキャラクターの心情に力を入れて描きました。

キャラクターの心情描写には、はくし鬼さんの経験が反映されている はくし鬼(@429hakushi)
キャラクターの心情描写には、はくし鬼さんの経験が反映されている はくし鬼(@429hakushi)

はくし鬼さんは今春、大学を卒業して晴れて社会人となった。「これからは仕事をしながらにはなりますが、漫画制作は続けていきたいと思っています」と意気込みを話してくれた。「最終的には雑誌などでの連載を目指して頑張っていきたいと考えているので、応援してくださると大変うれしいです」と夢を語るはくし鬼さん。今後夢を叶えて大きく羽ばたいていくであろうはくし鬼さんが、大学の卒業制作として描いた力作『魔法少女サークル』をぜひ読んでみてはいかがだろうか?

取材協力:はくし鬼(@429hakushi)

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