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ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン

  • 2026.9.1

スイングの改造や修正を行うときや、不調から好調へと変えるために必要な「スイングチェック」。どこの、何を、どう確認するといいのか、練習時に役立つチェックポイントをお教えしよう。

トップからの「巻き戻し」でバックスイングのエラーを正す

原因不明の不調のときは、ダウンスイングよりもバックスイングをチェックしてください。普段どおりにトップまで振り上げたら、アドレスの少し手前まで「バックスイングの巻き戻し」をしてみる。すると「バックスイングがアウトに上がっている」「手だけに頼って体の回転で上げていない」などバックスイング中のエラーに気づくことができます。

エラーに気づいたら修正し、巻き戻し動作を数回繰り返す。繰り返し行なって、体に正しい動きを染み込ませてください。

トップから「そこまで振り上げた軌道や動き」でアドレスの手前まで戻り「バックスイング」をチェック

振り上げ方の間違いに気づいたら正しい動きに直して、またトップへ

再び正しく振り上げていたかをチェック。何度も繰り返し″体で”正しいバックスイングを覚えよう

トップまで振り上げたら、そこからダウンスイングをするのではなくトップまでのスイングを「巻き戻し再生」のように、アドレスの少し手前までゆっくり戻していく

手元の位置に要注意!

バックスイングの巻き戻しでの確認や修正をするときは、クラブや体に目が行きがちだが手元の位置も要チェック。

手が体から離れすぎているとクラブが寝てしまい(×)、打球が曲がるスイングになってしまう。クラブの位置だけを直さず、手元の位置まで含めて直すのが○だ

目安はドライバーで100ヤード「手とお腹」の距離をキープ!

「正しいスイングができているか」「ムダな動きをしていないか」。これらは自分ではわかりにくく、修正が難しいですよね。そんなときは、ドライバーのハーフショットがオススメ。最初は100ヤードを目安に打ってみてください。

スイング中、手とお腹の距離をキープし、軸をブラさずに打つ。手を肩より高く上げるとその距離が離れてしまうので、バックスイングは左腕が地面と平行になるまで。

この振り幅のなかで、フェースの芯でボールを正確につかまえる。打球が低く真っすぐ飛べば、正しいスイングができている証しです。

振り幅を少しずつ大きくする

ドライバーのハーフショットで打球が低く真っすぐ飛ぶようになったら、振り幅を少しずつ大きくする。そして最後にフルショットを行なう

手とお腹の距離を変えずにハーフスイング

「手がつねにお腹の前にある」というイメージで振るとミート率が向上。余計な力を入れなくても効率よく飛ぶようになる

いきなり大振りすると、手とお腹の距離と動きがバラバラになってしまい、スイングの善し悪しがわからない

朝イチはコレからはじめよう!本日の「インパクト位置」を見つける

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
今日はココに当たっている!素振りをしてヘッドが地面をコスッたところが今日のインパクト位置。ボール位置をそこに設定すれば当て感がそろう

ゴルフのスイングは「日替わり」な部分があります。体調や体のコンディションも日によって違いますし、身長だって毎朝数ミリ違うので、それは仕方がないものなのです。

だからこそ、朝のスタート前に「今日のコンディション」を把握し、微調整することが大事。ポイントは、自分の体にボール位置を合わせること。気持ちよく素振りをしてヘッドが地面をコスッったところが今日の自分のインパクト位置。

そこにボールを置くことで体調の誤差があってもインパクトの当て感がそろい、好不調の波を小さくすることができます。

素振りで地面をコスッた位置にボールを置いて打つ。弾道を見て微調整を繰り返し「今日のボール位置」を探そう

その日の「インパクト位置」はボール2個ぶんくらい違うこともある

人間の体は日によってコンディションが違い、身長も毎日同じではない。そういった誤差によって最適なボール位置は変わり、日によってボール1、2個ぶんくらい違ってOKなのだ

「インパクト位置」にボールをセットして構える

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
手元の位置はいつも同じです

ボール位置にスイングを合わせるのではなく「本日のインパクト位置」にボールをセットしよう。そのボール位置によって構えも若干変わるのが自然だが、手元と体の関係は崩さずにキープする

不調時は「連続打ち」でスイングをリセット

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
当たるかどうかは気にせずにリズム重視!5、6個並べたボールをステップを踏みながら連続で打っていくことでインパクトの力感を消し、本来のリズムを取り戻す

調子が悪いときは「当てたい」「飛ばしたい」という感覚が強くなってリキみが生じ、インパクト過剰になりがちです。

調子を取り戻すにはこのインパクトの力感を消して、ボールがないかのようにスイングする感覚を取り戻したいのです。

そのためには、ボールを数個並べて連続打ちするのが有効。足踏みするようにステップして前に進みながら並べたボールを連続で打ちます。

ちゃんと当たるかどうかは気にせず、フィニッシュまでしっかり振り抜き、そこから振り戻してリズムよく振ることが大事。とにかく下半身主導。どこにもブレーキをかけず、よどみなく振り切れるようになれば調子も戻ります。

ステップを踏みながら下半身主導で振る

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
なるべく手の感覚は消したい!(写真左)

バックスイングで左足を上げ、踏み込みながらダウンスイング。最初はクラブを持たずにフットワークに集中した素振りからはじめるのもオススメだ

毎スイングフィニッシュまで振り切る

1回1回フィニッシュまで振り切って、そこから足を使って大きく振り戻すことが大事

ボールがないかのように振り抜きたい

インパクトで「当てる」「打つ」という感覚を消して「振る」ことに集中しよう

目に見える〝ひと手間〟が大事!タオルやクラブを置いて「通り道を可視化」する

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
ヘッドの通り道とフェース向き―黄色の帯クラブと手の通り道—左右クラブの柄弧を描いている黄色い帯がヘッドの通り道、足元のクラブはクラブと手元の通り道。可視化できる指標を作って「そこを通す、向ける」と意識するとスピーディに直せる

みなさんは練習のときに、正しいスイングの指標となるものを作って練習していますか?

スライスもフックしてしまうのも軌道とフェース向きが悪いせいなので、そのどちらも直してほしい。直すためには「可視化」することがポイント。ターゲットに向かってスティックを置く練習法を実践している人はいますが、それをさらにバージョンアップ!

タオルなどやわらかいものをボールの手前にゆるやかな弧を描くように置いて、正しいクラブの通り道を作る。この円弧は、正しいフェース向きともリンクしています。

さらに手前のハの字にセットしたクラブは、インサイド・インの軌道はもちろんのこと、手元の通り道も示しています。ちょっと面倒でもコレ、すごく大事!ちょっとした手間がスピード上達を叶えます。

ボールの位置を変えるだけ!不調をなくす“スピード上達法”をレッスン
可視化した指標に沿って振りましょう

円弧に対してスクエアが正しいフェース向き

タオルなどでも代用できる黄色の帯は、正しいフェース向きの可視化にもなっている。円弧に対してスクエア、ターゲットに対してはボールの右サイドではオープン、左サイドではクローズの向きにするのが正しいフェースの向け方になる

マットの段差で「スクエア感」を養う

ジャストインパクトでのフェースのスクエア感は、マットの段差を利用して体感しよう。フェースを真っすぐな段差にぴったり合わせて「この向き、この感覚で打つ!」と体に覚え込ませ、実際のスイング時に再現する

いかがでしたか? この記事を参考にして、練習をしてみてください。

永峰咲希
●ながみね・さき/1995年生まれ、宮崎県出身。159cm。20年「日本女子プロゴルフ選手権」でメジャータイトル獲得。今シーズンも「アクサレディスゴルフトーナメント」で優勝。ツアー通算4勝。ニトリ所属。

澁澤莉絵留
●しぶさわ・りえる/2000年生まれ、群馬県出身。160㎝。19年のプロテストに合格。25年はレギュラーツアー11試合、ステップアップツアー16試合に出場。初優勝が待たれる若手有望株。清水建設所属。

小西たかのり
●こにし・たかのり/1992年生まれ、東京都出身。175㎝、81㎏。2012年にプロテスト合格し、翌年の「日本プロゴルフ新人選手権」で優勝。昨年「前澤杯」でツアー初優勝を遂げた。

幡野夏生
●はたの・なつき/1997年生まれ、神奈川出身。2018年の「フジサンケイクラシック」では予選会から勝ち上がり、本戦でホールインワンを達成。2019年「富士通レディース」5位。現在はプロ資格取得を目指しながら、レッスン活動を行なっている。

構成=小山俊正、岡田豪太、鈴木康介、石川大祐
写真=田中宏幸、相田克己、高木昭彦

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