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道の駅で半年続けたアイスホッケー母娘の【車中泊】→やめるキッカケとなった娘のひとこと

  • 2026.9.22

これは、私の娘が小学1年生の時の話です。娘が通うアイスホッケーの練習会場は、自宅から高速道路で片道1時間。高速代とガソリン代を浮かせようと、私たちは練習会場近くの道の駅で車中泊を始め、半年続けました。この生活をやめて借りた部屋を見た娘が、口にした一言とは──。

高速で片道1時間の練習会場

娘が小学1年生の時の話です。娘が続けるアイスホッケーの練習会場は、自宅から高速道路を使って片道1時間の場所にありました。

往復で2時間、これに防具一式の積み込みや朝の準備が加わり、週末は毎日移動だけで3時間近くを使う生活が続いていました。高速代もガソリン代も毎週のことになると、家計の中で無視できない金額になっていきました。

後部座席に布団を敷いた半年間

そこで、移動の負担と金銭的な負担を少しでも減らそうと、私たちは車中泊を始めました。車の後部座席をフラットに倒し、そこに布団を敷いて、娘と二人で眠ります。

食事はおにぎりやちょっとした副菜を持参したり、電気ポットで湯を沸かして作れるものが中心で、お風呂は近くの銭湯で済ませました。

夜寝るために車を停めていたのは、練習会場のそばにある道の駅です。ここで夜を越せば、朝は起きてすぐリンクに向かえます。週末ごとのこの生活を、半年ほど続けました。

女性二人での夜に積み重なったこと

ただ、女性二人だけで車の中に寝るという形には、続けてみて分かった壁がありました。

車は鍵を閉めて、窓にはすべて目隠しのカーテンを取り付け、外から中が見えない状態にしてから横になります。娘は布団に入るとすぐに寝息を立て、朝までぐっすり眠ります。

一方の私は、車のすぐ横を通る足音がするたびに目を覚まし、布団の中で身を固くして、その音が遠ざかるのを待ちました。隣に車が停まる音がすれば、体を起こしてそっと外の様子を確認します。お手洗いに行きたくなっても、娘を一人にして車を離れるわけにはいかず、行く時間を選ばなければなりません。

週末のたびに同じことが繰り返され、横になってもしっかりと休めないまま、月曜からの生活にも響くようになっていきました。

娘が部屋を見て言った一言

半年が過ぎた頃、私は思い切って車中泊をやめる決断をしました。

とはいえ自宅から通い直せば、また週末ごとに片道1時間を数往復することになります。そこで選んだのが、練習会場の近くでアパートを探すことでした。見つかったのは、家賃の安い古いワンルームです。計算してみると、その家賃は、それまで毎週払っていた高速代とガソリン代を下回っていました。

練習のある週末や連休は娘とそこで過ごし、平日は自宅に戻る、母娘二人での二重生活が始まります。

鍵のかかる部屋で朝まで眠れて、お手洗いも風呂も時間を気にせず使えます。車中泊は確かに出費を抑えてくれましたが、その分、私の睡眠や神経を削ることで成り立っていた方法だと気がついたのです。

初めて部屋に入った日、娘は荷物を置くより先に部屋の中を見回して、こう言いました。「ママ、ここ秘密基地みたいだね。またここで頑張ろうね!」

【体験者:30代・女性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:村岡栞里

子どものアイスホッケー環境を整えるため、九州から北海道への移住を果たした、並外れた行動力を持つ親目線ライター。5年を超えるキャリアを経て、新天地でさらなる高みを目指す娘の競技生活を「現在進行形」で全力サポートしている。これまでの道のりで、指導者や保護者間のリアルな人間模様、子どもたちが直面する葛藤を肌で感じてきた。今もまさにその渦中に身を置き、苦楽を共にしているからこそ紡げる「生きたエピソード」が最大の強み。現場のリアルな息遣いが伝わるコラムを執筆している。

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