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両足院。坐禅とアートの融合がつくる美と英知の空間

  • 2026.5.5

旅行客の単なる観光目的の場ではなく、寺院としての本来の姿に立ち戻るべき。そうした考えの下、さまざまな試みに取り組んでいる寺院が注目を集めています。今回は、テクノロジーや現代アートを取り入れた斬新な手法で「禅」の普及に努める、両足院副住職の伊藤東凌さんにお話を伺いました。

「禅をメソッドと捉えると入りやくなります」と伊藤東凌さん。 Hearst Owned

AIをはじめとする最新のデジタル技術を活用した斬新な手法で「禅」の普及活動を行う一方で、両足院副住職として、拝観の新しい形となる現代美術の展覧会を積極的に進める伊藤東凌さん。しかし、自身は自分の活動を古いことの復活と捉えています。

2025年に開催された「クサカ シオとジョナス ウッド」展の展示風景。 Hearst Owned

「寺院が本来持っていた姿は、美と英知のプラットフォームです。かつては、仏像や伽藍(がらん)の荘厳な空気感や、異国からの渡来物が人々を没入体験にいざなってくれました。そうした没入体験を、テクノロジーや現代アートの力を借りて再現しているだけです。むしろ現代の寺院が失いつつある本来の姿に立ち返ることを目指した活動です」

伊藤さんは禅の思想に気軽に触れることができるアプリ「InTrip」をはじめ、禅を広める活動を世界各地で行っています。 Hearst Owned

禅に関する解釈も明解です。

「もちろん宗教としての『禅』は存在しますが、日常生活においては、気付く、解(ほど)く、調(ととの)える、この3つの行為を無限に回し続けることが『禅』なのではないでしょうか」

禅と美が融合した両足院は、美と英知のプラットフォームたるべく、進化を続けています。

「両足院」
所在地/京都府京都市東山区小松町591
TEL/075-561-3216
URL/ryosokuin.com

両足院では、個人、グループ、貸し切りなど人数に応じた坐禅体験を実施。申し込みは以下のサイトから。
URL/ryosokuin.com/#section2

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

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