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インテリアの落とし穴!?「落ち着かない空間」の5つの整え方をプロが伝授

  • 2026.5.7
David Cleveland

何だかくつろげない――部屋に入った瞬間、そう感じたことはないだろうか? その原因は、あなたが忙しすぎて疲れているからではないかもしれない。照明やレイアウト、壁のペイントの色、あるいは部屋自体が、そう感じさせている可能性があるのだ。

インテリアについて、私たちはその「見た目」に気を取られることが多い。だが実際のところ、私たちの気分にはるかに大きな影響を及ぼしているのは、その部屋から私たちが「どのようなことを感じ取るか」だという。

設計図のビジュアル化(3Dモデリング)を専門とするブラジルのサヨ・デザインズの創業者、サヨナラ・レル氏によると、室内のデザインに関する「ちょっとしたこと」が、知らず知らずのうちに私たちのストレスレベルに影響を与えている場合があるという。

「私たちを癒やしてくれる家と、心に負担をかける家の違いを生み出す要因の多くは、従来の間取り図から見て取ることができないものです」

「エネルギーを取り戻すのではなく、流出させてしまう空間デザインを取り入れている家も多いのです」

ストレスレベルを高めることにつながる5つのミスとは、どのようなものだろうか? レル氏がすすめる対処法とあわせてご紹介する。

From House Beautiful UK

Lights & Lamps

照明が明るすぎる

体をリラックスさせることに大きく関わっているのが、室内の照明。レル氏は、明るい寒色系のLED照明が1つか2つついているだけで、体は「今は真昼」だと勘違いしてしまう可能性があると述べている。

また、過去の研究によると、住宅に使用されている照明の半分近くは、睡眠を司るホルモンのメラトニンの分泌量を大幅に減らす可能性があるものだという。

対処法は?

「影響を実感するまで、放置しておいてはいけない」と警告するレル氏が提案するのは、朝の日差しから日没のころの薄暗い光まで、その部屋に自然光がどのように入ってくるのかを調べてみること。また、睡眠サイクルをサポートするためには、夜間に使用する照明の光は柔らかく、暖かみのあるものを選ぶのが良いとされている。

Hillarys

室内空気汚染

家具とその仕上げ材が揮発性有機化合物(VOC)を放出していることにより、室内のほうが外気より汚染物質の濃度が高くなっている場合がある。特に安価な合板やMDF(中質繊維板)で作られた棚板は、有機化合物の一種であるホルムアルデヒドを放出している可能性があるという。

対処法は?

レル氏は、「空間をリフォームするときには、素材選びに細心の注意を払いましょう」と話す。可能な限り、大量生産されるMDFではなく、無垢材や竹、石を選ぶようにするのが良いという。

部屋にタイムレスで落ち着いた雰囲気をもたらしてくれる天然素材の使用は、有害なガスを放出する危険性がある合成接着剤を避けることにもつながる。

Brent Darby

モノが散乱している

アメリカのパーソナリティ心理学・社会心理学会(SPSP)が出版するジャーナル『パーソナリティ・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブレティン』で発表された研究結果は、「『自宅が散らかっている』という女性は一日を通して、ストレスホルモンのコルチゾールの値が高い」ことを報告している。つまり、(本来は概日リズムと連動している)コルチゾール値が、慢性的にストレスを受けている状態になっているという。

レル氏は、「脳は本来あるべき場所にないすべてのモノを、完了していないタスクとして認識します」と説明している。

対処法は?

室内をデコレーションする前に、整理整頓することについて考えてみよう。レル氏は、部屋の装飾にもなる収納ボックスなどを後から追加するよりも、まずは内装について検討している段階で、収納をビルトインすることも視野に入れるのがおすすめだとしている。

「何をどこに収納しているのか正確に把握できていれば、モノが散らかった状態になるのを防ぐことができます」

House Beautiful / Rachel Whiting

見本だけで色を選ぶ

色のなかには、生理的ストレス反応を引き起こすものがあるといい、それは色彩心理学によっても明らかにされている。例えば、赤は血圧を上昇させ、広い面積に使われた明るい黄色は強い刺激を与え得るそう。色見本を見て気に入った色も、実際に部屋の壁全体に塗ってみると、強烈な色に感じられることがあるのだ。

対処法は?

レル氏がアドバイスするのは、壁の色を「色見本で選ばない」こと。まずは、実際にその色の中で暮らすことを想像してみる必要があるという。照明のスイッチを入れた状態、特に夜間の室内でその色を「どのように感じるか」、試してみたうえで色を選ぶことをすすめている。

FollowTheFlow / Getty Images

家具が大きすぎる

大きすぎる家具が置かれた部屋は、窮屈でリラックスできない空間になる。また、小さすぎるラグは空間を視覚的に分断し、アンバランスな印象をもたらす。レル氏は、「家具を避けながら不自然な移動をしなければならない部屋は、落ち着かない感じがするものです」と述べている。

対処法は?

実際に室内を移動するときのことをイメージしてみよう。大きな家具の周りの空間にはゆとりを持たせ、ラグは部屋を狭く見せるのではなく、落ち着いた感じになるものを選ぶこと。

レル氏は、自分たちのウェルビーイングよりもトレンドを優先して選ぶ人が多いとして、こう述べている。

「住まいはあなたに活力を与えるか、疲れさせるかのどちらかです。ほとんどの人は自宅に家具が運び込まれ、壁のペイントが乾くまで、そのことに気づかないのです」

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