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【極上のとりあえず】店でつくり続けて30年以上の傑作。今すぐ呑みたい!というときにつくっておくと重宝する「江戸蕎麦 ほそ川」の牡蠣のオイル漬けレシピ

  • 2025.12.30

2026年冬号「名酒場の感動つまみ」特集で、もしもdancyuがこれまで掲載したレシピから選りすぐりのつまみを出す最高の酒場を開いたら――。そんな妄想から生まれた企画が、“dancyu夢酒場”!そのトップを飾った名つまみ、「江戸蕎麦 ほそ川」のレシピをご紹介。

【極上のとりあえず】店でつくり続けて30年以上の傑作。今すぐ呑みたい!というときにつくっておくと重宝する「江戸蕎麦 ほそ川」の牡蠣のオイル漬けレシピ

■十割蕎麦は、威風堂々の存在感

自家製粉の十割蕎麦で知られる名店中の名店。
農家から直接仕入れる玄蕎麦を、磨きから、石抜き、選別、脱皮、石臼挽きまですべて行ない、納得のいく粉で打つからこその逸品である。店のもう一つの名物が蕎麦前であり、なかでも牡蠣のオイル漬けは店を代表する傑作。蕎麦前と日本酒をゆったり楽しめる、大人のための粋な空間だ。

店主の細川貴志さん
店主の細川貴志さん

◇材料 (つくりやすい分量)

牡蠣:30個(むき身、生食用)
味醂:80g
酒:100g
かえし:500~550g(レシピ下部参照)
醤油:適宜
胡麻油:適量(白)


*つくる前にしておくこと
清潔な保存容器の半分くらいまで、胡麻油を注ぐ。

(1)牡蠣の下準備
牡蠣は流水でさっと洗って汚れを落とし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭く。店では、プランクトンが豊富な海で育った北海道仙鳳趾産の牡蠣を使用。粒が大きく、甘味と旨味が濃い。

牡蠣の下準備
牡蠣の下準備

(2)煮汁をつくる
直径22cmの雪平鍋に味醂と酒を入れ、強火にかけてアルコール分をしっかりとばす。かえしを加え、強火でひと煮立ちさせる。味をみて足りなければ醤油を加え、さらに煮立たせる。牡蠣を煮汁にからめて煮るので、少し大きめの鍋を用意するとよい。

煮汁をつくる
煮汁をつくる
煮汁をつくる
煮汁をつくる

(3)牡蠣を泳がすように煮る
2の鍋に一の牡蠣を4~6個入れ、30~45秒火を通す。このとき、噴きこぼれに注意。身がぷっくりと膨らんできたのを確認したら素早くザルですくい、煮汁をしっかりきる。

牡蠣を泳がすように煮る
牡蠣を泳がすように煮る
牡蠣を泳がすように煮る
牡蠣を泳がすように煮る

(4)オイルに漬ける
つくる前に用意した保存容器に三の牡蠣を入れる。これを繰り返し、すべての牡蠣を漬ける。牡蠣が空気に触れないよう、完全につかるまで胡麻油を足す。蓋をして冷蔵庫で保存。漬けてから2~3日が食べ頃。

オイルに漬ける
オイルに漬ける

■「ほそ川」のかえし

「ほそ川」のかえし
「ほそ川」のかえし

“牡蠣のオイル漬け”に使うのは、辛汁用のかえし。濃口醤油6:味醂1:ショ糖蜜(水飴)0.7の割合。店では醤油は上質なものを複数混ぜて使っている。

材料(つくりやすい分量)とつくり方は以下だ。
鍋に味醂100mlを5~6分煮立ててアルコール分をとばし、ショ糖蜜(または砂糖)70gを加える。かき混ぜながら温め、全体が混ざったら火を止める。醤油600mlを加え、粗熱を取る。保存容器に移し、1週間ほど冷蔵庫でねかせる。

■牡蠣を煮た後の煮汁の活用術

牡蠣を煮た後の煮汁の活用術
牡蠣を煮た後の煮汁の活用術

ザルに不織布のキッチンペーパーを敷き、鍋に残った煮汁を丁寧に漉して冷蔵庫に保存。次回“牡蠣のオイル漬け”をつくるときに、かえしの代わりに使うと旨味増し増し。麻婆豆腐やチャーハンの調味に使うのもお薦め!時々鍋に移して火を入れれば、2~3ヶ月もつ。おいしい醤油として常備しても。

[dancyu]

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◇店舗情報

「江戸蕎麦 ほそ川」
【住所】東京都墨田区亀沢1-6-5
【電話番号】03-3626-1125
【営業時間】11:00~15:30(L.O.)(売り切れ仕舞い)
【定休日】月曜 火曜
【アクセス】都営大江戸線「両国駅」より30秒、JR「両国駅」より7分


撮影:佐々木美果

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