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「味がいい」から名付けられた?《アジの栄養価》を徹底解説!骨までまるごと食べて健康パワーアップ!!

  • 2025.8.13

おいしさの最盛期は真夏!日本人になじみ深い魚「アジ」

日本人になじみ深い魚「アジ」
日本人になじみ深い魚「アジ」

日本人にとって、なじみ深い魚の代表格とも言える「アジ(鯵)」。「味がいい」という理由から、その名が付いたという説もあります。初夏に旬を迎え、お刺身、塩焼き、フライなど多彩な料理で食卓を賑わせてくれる人気の魚です。アジの栄養ポイントやおすすめの食べ方を紹介したいと思います。

アジの種類と旬

一般的に「アジ」と言えば、マアジ(真鯵)を指します。
一般的に「アジ」と言えば、マアジ(真鯵)を指します。

「アジ(鯵)」には多くの種類があり、一般的な「マアジ(真鯵)」をはじめ、「ムロアジ(室鯵)」「マルアジ(丸鯵)」「シマアジ(縞鯵)」などが出回っています。

お刺身や寿司ネタに人気の「シマアジ」。おいしさから「アジの王様」の別名も。
お刺身や寿司ネタに人気の「シマアジ」。おいしさから「アジの王様」の別名も。

一年を通して手に入りやすい魚ですが、おいしいのは脂がのっている産卵前の初夏から盛夏。

これだけ量があって数百円で手に入る「豆あじ」。お財布にも優しい!
これだけ量があって数百円で手に入る「豆あじ」。お財布にも優しい!

この時期に水揚げされるアジは大きくはありませんが、旨みが凝縮されています。また、小ぶりのアジは「小アジ」「豆アジ」「ジンタ」などと呼ばれ、出回り始めの頃ならではの味覚として親しまれています。

青魚の代表格!アジの栄養

アジは、栄養面でも優秀な青魚です。たんぱく質が豊富で必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。「味がいい」と言われる通り、アミノ酸の一種で旨み成分のグルタミン酸、イノシン酸も豊富。丈夫な骨づくりに欠かせないカルシウムやマグネシウム、ビタミンDも多く、体調を整える重要なサポーター役であるビタミンB群、生活習慣病を予防する機能性が注目されているEPAやDHAも多めです。また、疲労回復やコレステロール低下、肝機能向上などの機能性が注目されているタウリンも含んでいます。

栄養を逃さない!おすすめの食べ方

小ぶりのアジは、唐揚げや南蛮漬けにすると脂溶性の栄養素(ビタミンDなど)の吸収率が高まり、骨や皮まで丸ごといただけてカルシウム強化を兼ねられる食べ方です。また、南蛮漬けやマリネは酢の作用で骨がやわらかくなり、パプリカやレモンを加えることでアジには足りないビタミンCやβカロテンを補うこともできます。

魚の脂に含まれるEPAやDHAを重視するなら、加熱で脂と一緒に溶け出してしまうため、お刺身やたたき、なめろう、カルパッチョにして味わうのがおすすめです。また、刺身用のアジを酢で締めると身がしまって味がよくなり、干物にするとたんぱく質や旨み成分が増えるメリットも。

調理のポイント

小ぶりのアジも「ぜいご」を取り除くと口当たりよくなります。
小ぶりのアジも「ぜいご」を取り除くと口当たりよくなります。

アジの尾の付け根には「ぜいご(ぜんご)」と呼ばれるトゲ状の硬いウロコがあるため、調理の際に包丁で削ぎ落とすかキッチンバサミで取り除きましょう。

三枚おろしを覚えておくと料理の幅も広がります!
三枚おろしを覚えておくと料理の幅も広がります!

また、丸ごと1尾を三枚おろしにするのは難易度が高く感じるかもしれませんが、中骨部分をみそ汁などの出汁や骨せんべいに活用できて栄養面でもおすすめです。「アジの三枚おろし」などで検索すると動画でもたくさん紹介されているので、この夏にぜひチャレンジしてみてください。

(野村ゆき)

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