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「このやり方じゃないとだめですか」と返した僕、先輩に言えなかった理由

  • 2026.8.18
ハウコレ

椅子の上に置かれた1冊のノートを見て、言えずにいたことを先輩に知られたと分かりました。会議室に呼ばれた僕は、手順書どおりに進められなかった理由を話し始めます。

差し戻された処理は、手順書の同じ箇所で止まったままでした。

手順書どおりでは進めなかった

他部署から異動して、先輩が僕の教育係になりました。渡された手順書を、僕はノートに書き写しました。ところが、書いてあるとおりに操作すると、途中でエラーが出て先に進めません。自分で調べて回避の操作を見つけ、ノートに赤字で書き足しました。ただ、それを伝えれば、教わったばかりの僕が先輩の説明を否定することになります。異動してきたばかりの部署で、それが怖かったのです。「まずは手順どおりに覚えてほしいの」と言われたとき、「このやり方じゃないとだめですか」という聞き方なら角が立たないと思いました。口にした直後に、言い方を間違えたと後悔しました。

言えないまま止まった仕事

数日後、僕の処理は手順書どおりにやり直すよう差し戻されました。「わかりました」としか言えませんでした。やり直せば、また同じ場所で止まります。やはり最初にエラーのことを言うべきだったと、差し戻された画面の前で何度も迷いました。担当分を溜めるほど、確認の手間は先輩へ回っていきました。それでも、エラーが出る箇所については話せませんでした。

拾われたノート

出社すると、僕のノートが椅子の上に置かれていました。床に落としたものを、先輩が拾ってくれたようです。しばらくして会議室に呼ばれ、手順書のエラーについて話すことにしました。「手順書のとおりだと、途中で先に進めなくなるんです」。先輩は途中で遮らずに聞いたあと、「直していなかった私のミスだから、ごめんなさい」と頭を下げました。

そして...

「聞き方が、わからなかったんです」。そう言えたとき、先輩は手順書と僕のノートを机に並べました。改訂版の手引きの赤字を見ると、「このやり方じゃないとだめですか」と遠回しに返した日のことを思い出します。今は、エラーが出た箇所と別の操作を選んだ理由を、先輩と確認しながら書き足しています。

(20代男性・事務職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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