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「電話鳴ってるんだけど!」電車で突然イヤホンを抜かれた私。だが、向かいの男性の一言で勘違いが発覚

  • 2026.9.28
「電話鳴ってるんだけど!」電車で突然イヤホンを抜かれた私。だが、向かいの男性の一言で勘違いが発覚

耳からイヤホンを引き抜かれて

休日の昼過ぎ、私は一人で私鉄の電車に乗っていた。車内には空席がちらほらあり、向かいの座席にも何人か乗客が座っていた。

私はイヤホンで音楽を聴いていたが、途中から同じ車両のどこかで携帯電話の着信音が鳴り始めた。

曲の合間にも聞こえるほど大きな音で、私の席よりずっと先から響いているように感じた。

それでも音は止まらない。

1分近く鳴り続け、周りの乗客も顔を上げて辺りを見回していた。

私も何となく音のするほうを見ていると、突然、40代くらいの女性が目の前に立った。

「電話鳴ってるんだけど!」

そう言うなり、女性は私の耳からイヤホンを勢いよく引き抜いた。

「えっ…?」

あまりに突然のことで、私は女性の顔を見上げることしかできなかった。

「電話、鳴ってるんだけど!」

もう一度強い声で言われ、ようやく私は答えた。

「私のじゃありません。音、向こうからしてますよ」

けれど女性は納得していない様子で、私のかばんに視線を向けた。

私がイヤホンをしていたため、自分の着信に気づいていないと思われたのかもしれない。

向かいの席から聞こえた静かな声

そのとき、向かいの席に座っていた年配の男性が、読んでいた新聞をひざに下ろした。

「その音、隣のほうから鳴ってますよ」

男性が示すと、女性もそちらを見た。

ちょうどそのとき、席にいた男性が慌てたようにかばんを開け、携帯電話を取り出した。

「すみません、私です」

男性が着信音を止めると、それまで響いていた音がぴたりと消えた。

女性はしばらく見たまま黙っていた。

それから私のほうへ向き直り、引き抜いたイヤホンを差し出した。

「……ごめんなさい」

私は何も言えないまま受け取った。女性はそのまま通路を歩き、隣の車両へ移っていった。

向かいの男性は新聞を持ち直す前に、私を見て声をかけてくれた。

「災難でしたね」

「ありがとうございました。助かりました」

ようやくそう返すと、張りつめていた気持ちが少しだけゆるんだ。

突然のことで怖さも残ったが、あのとき落ち着いて声をかけてくれた男性のことは、今でもよく覚えている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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