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「ねえ、お金を少し貸してくれない?」頼み込んできた近隣住人。断ったあとに続いた異変を大家さんへ相談した結果

  • 2026.9.28
「ねえ、お金を少し貸してくれない?」頼み込んできた近隣住人。断ったあとに続いた異変を大家さんへ相談した結果

お菓子を贈り合う仲だった隣の女性

12年ほど前、私は母と二人で、二階建てのアパートに住んでいました。

一部屋はさんだ隣には50代くらいの女性が住んでいて、母とは旅行のお土産のお菓子を贈り合うくらいの付き合いがありました。

ある休日、母と買い物に出ようと玄関の鍵をかけていると、その女性も部屋から出てきました。

会釈を交わしたあと、女性は母のそばに寄り、声をひそめました。

「ねえ、お金を少し貸してくれない?」

「ごめんなさい。そういうのはちょっと…」

「少しでいいのよ。お金を少し貸して」

「本当にごめんなさい。お貸しできないんです」

母がそう断ると、女性は返事をせず、そのまま階段を下りていきました。

次の週から、気になることが続きました。

玄関横の窓際に掛けていた私のビニール傘がなくなり、ある朝、女性の部屋の窓際に掛かっていたのです。

持ち手には赤いテープを巻いていたので、自分の傘だとすぐに分かりました。

さらに、駐輪場に置いていた自転車のかごには、空のペットボトルが入っていました。

「これ、偶然かな」

私が言うと、母は少し間を置いて答えました。

「……分からないけど、続くと気になるね」

大家さんに見せた記録

母と私は、誰がやったのか決めつけず、起きたことだけを残しておこうと、日付と写真をまとめたメモを作ることにしました。書き留めていくうちに、1枚のメモが埋まりました。

週末、そのメモを持って近くに住む大家さんを訪ねました。60代くらいの大家さんは、老眼鏡をかけて一行ずつ確認し、写真を見てから顔を上げました。

「分かりました。私から話してみましょう」

その夕方、大家さんは私たちと一緒にアパートへ来て、女性の部屋のチャイムを押しました。

「ほかの方の傘や自転車に触れることは、ご遠慮ください。困っている方がいらっしゃいます」

「なんのことですか。私は別に……」

女性は言葉を濁しましたが、大家さんは声を荒らげませんでした。

「今後は、ほかの方の物には触らないようにしてください」

女性は一度こちらを見てから、足元へ視線を落としました。

「……わかりました」

ドアが閉まると、間の部屋のドアが少し開き、年配の男性が顔を出しました。男性は大家さんに小さくうなずくと、また部屋へ戻っていきました。

大家さんは私たちに、「また何かあれば、すぐに言ってください」と声をかけました。

翌朝から、自転車のかごにゴミが入ることはなくなりました。その週のうちに、赤いテープの傘も元の窓際に戻っていました。

それから階段ですれ違うと、女性は先に目をそらし、足早に通り過ぎるようになりました。

「大家さんに話してよかった」

直接問い詰めるのではなく、起きたことを記録して大家さんに相談したことで、ようやく落ち着いて暮らせるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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