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「やめたほうがいいよ」否定を重ねた私が、たった1人の友達に送った言葉

  • 2026.8.18
ハウコレ

彼女の隣に知らない子が増えるたび、私の口は先に動いていました。学食で彼女の目を見られなかった理由を、今も考えています。

彼女とのチャット画面を、私は送れない言葉を残したまま、何日も開いては閉じていました。

初めての友達

高校までの私には、友達と呼べる相手がいませんでした。入学して最初の授業で、隣の席から声をかけてくれたのが彼女です。連絡先を交換して、講義もお昼も一緒に過ごすうち、空きコマの予定もテスト前の計画も、彼女と決めるのが当たり前になっていました。私にとっては、初めてできた友達でした。

だからこそ、彼女がワンピースの写真を見せてくれたとき、口から出たのは「その色、似合わないと思う」でした。かわいいと思ったのに、素直に言えませんでした。その服を着た彼女が、私の知らない誰かと出かける姿が浮かんだからです。

口が先に動く

新歓の時期、彼女は「新歓で誘われたサークル、入ってみようかな」と言いました。誘ったのが講義で彼女と親しくなった子たちだと知っていた私は、「やめたほうがいいよ」と返しました。「時間の無駄になるだけだよ」とも。さらに「あの子たち、ノート貸してって言うだけだよ」と続けた根拠は、どこにもありませんでした。

彼女の予定に、私の知らない名前が増えるのが怖かっただけです。バイトの報告にまで「続かないと思う」と言った自分に、言った直後から気づいていました。それでも、引き止める言い方を、私は否定しか知らなかったのです。

学食での問い

あの日、学食の長机で、彼女は「どうして全部、否定するの」と聞きました。答えは分かっていました。あなたを取られたくなかった。でも、口にすれば重いと思われて、今度こそ離れていく気がして、私は言いかけた言葉を飲み込み、トレーの上に目を落としました。

彼女は先に席を立ちました。遠ざかる背中に、声はかけられませんでした。残された味噌汁は、手をつけないまま冷めていきました。

そして...

数日後、私はチャットの入力欄に長い言い訳を打っては消して、最後に残ったのは「今まで、ごめんね」でした。送ったあと、返事は来ていません。それでいいと思っています。今週は、学食の相席で隣になった子に、自分から声をかけました。彼女がくれた楽しさを、今度は否定ではない形で誰かに返していくつもりです。

(20代女性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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