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「自分の敷地で何をやろうが自由だ」朝6時から電動ノコギリを使う隣人。だが、1枚の紙を見せると理解してくれた

  • 2026.9.28

休日の朝6時、庭から響く音

数年前、閑静な住宅街に念願のマイホームを建てた。

同じ時期に隣へ越してきたのは、40代くらいのご主人がいる一家だった。

最初の週末、朝6時に電動ノコギリの甲高い音で目が覚めた。

庭からは、金属をたたくような音も聞こえてくる。

「パパ、なんの音?」

4歳の息子が目をこすりながら寝室へ来た。妻も眠そうな顔で布団に入ったままだった。

ところが、次の週末も、その次も、朝6時になると作業が始まった。

ひと月ほど続いたころ、僕は庭先で木材を測っていたご主人に声をかけた。

「すみません。朝の作業、もう少し遅い時間にしてもらえませんか」

ご主人は手を止めて、こちらを見た。

「自分の敷地で何をやろうが自由だ」

「小さい子がいるので、朝6時だと起きてしまって…」

そして、ご主人はまた電動ノコギリのスイッチを入れた。

町内会長が出してきた一枚

家へ戻ると、妻に「どうだった?」と聞かれた。

「だめだった」

翌日、70代くらいの町内会長さんを訪ねて事情を話した。

すると会長さんは、棚のファイルから一枚の紙を取り出した。

町内で暮らすうえでのお願いがまとめられた紙で、そこには「休日の朝9時前の大きな音の作業はご遠慮ください」と書かれていた。

「まだ渡っていないのかもしれませんね。一緒に行きましょう」

次の土曜、また朝からノコギリの音が聞こえてきた。

僕は会長さんと隣の家へ行き、渡された紙をご主人に見せた。

会長さんが該当する一文を指しながら言った。

「こちら、町内で皆さんにお願いしているんです。休日の朝9時までは、大きな音の出る作業を控えてもらえますか」

ご主人は紙を読み、しばらく黙っていた。

「…知りませんでした」

そう言うと、電動ノコギリのコードを巻き始めた。

朝6時の庭が静かになった

次の週末、朝6時になっても隣の庭は静かだった。

作業の音が聞こえ始めたのは、朝10時を回ってからだった。

「パパ、今日はうるさくないね」

息子の言葉に、僕もほっとした。

数週間後、ご主人がウッドデッキの端材で作った小さな椅子を持ってきた。

「息子さんに。余った板ですけど」

「ありがとうございます。使わせてもらいます」

それ以来、ご主人とは顔を合わせれば軽く頭を下げるようになった。息子はもらった椅子を庭に出し、ときどき隣の作業を眺めている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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