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手順を教えても「このやり方じゃないとだめですか」と返す後輩、私が頭を下げた理由

  • 2026.8.19
ハウコレ

指導をやめようかと考えていた私に、後輩は会議室で初めて理由を話しました。机に置かれたのは、赤字の書き込みが増えた1冊のノートでした。

教えたばかりの手順を、後輩は画面の前で早くも別の順番に組み替えていました。

手順どおりに進まない引き継ぎ

他部署から異動してきた後輩の教育係になった私は、部署の処理手順書を渡し、操作画面を見せながら1つずつ説明しました。ところが翌日には、後輩は教えた順番を入れ替え、載っていない操作まで挟んで作業を進めていました。「まずは手順どおりに覚えてほしいの」と伝えると、返ってきたのは「このやり方じゃないとだめですか」という一言。私は手順書のファイルを閉じて、自分の席に戻りました。

「わかりました」だけの返事

数日後、自己流のまま進んでいた処理を、私は手順書どおりにやり直すよう差し戻しました。後輩は下を向いたまま「わかりました」とだけ言います。理由も質問もありません。やり直しを頼んだ処理は、そのまま進まなくなりました。私は指導を諦めかけ、引き継ぎの予定表を眺める回数が増えていました。

デスクの下のノート

残業の帰り際、後輩のデスクの下に1冊のノートが落ちているのに気づきました。拾い上げると、私の手順書が書き写され、途中の項目に赤字の訂正と別の操作の流れが書き込まれています。赤字の箇所を確かめるため、自分でも手順書どおりに操作してみると、途中でエラーが出て先に進めませんでした。昨年のシステム改修のあと、私が更新を忘れていた箇所でした。ノートを椅子の上に置き、翌日、後輩を会議室に呼びました。

そして...

「手順書のとおりだと、途中で先に進めなくなるんです」。打ち明けた後輩に、私は「直していなかった私のミスだから、ごめんなさい」と頭を下げました。後輩は首を振って、「聞き方が、わからなかったんです」と続けました。私は手順書と後輩のノートを机に並べました。今は後輩のノートの赤字を確認しながら、2人で改訂版を作っています。

(30代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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