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「いつも一人でご飯」と笑う後輩→歓迎会で口にした事実に、全員が何も言えなくなった

  • 2026.5.9
ハウコレ

職場にいつも一人でお昼を食べている後輩がいました。誘っても断る彼女を、私たちはいつしか放っておくようになっていたのです。 

笑って手を振る彼女

彼女が入社してきたのは1年前。最初の頃は私たちのグループに混ざってランチに行っていたのですが、いつの頃からか一人で食べるようになっていました。「今日も一緒に行かない?」と声をかけると、「いつも一人でご飯なんで、大丈夫ですよ」と手を振ります。「一人のほうが気楽なんですよ」。からっと笑うその表情に影はなくて、本当にそうなんだろうなと、私はそれ以上踏み込みませんでした。

誘わなくなった日

何度か声をかけて、そのたびに断られるうちに、私たちは自然と誘うのをやめました。「彼女は一人が好きなタイプだから」。そんな共通認識がいつの間にかできあがり、お昼どきに彼女が一人で席を立っても、誰も気にしなくなっていきました。ただ、それが本当に彼女の望みだったのかを確かめたことは、一度もありませんでした。

新人の素朴な問い

4月の歓迎会でのことです。新しく入った後輩が、彼女に「先輩って、いつもお昼一人ですよね」と無邪気に聞きました。「今度よかったら一緒にどうですか」と続ける後輩に、彼女は「一人のほうが気楽なんですよ」といつもの笑顔で返しました。でも後輩は「最初からそうだったんですか?」と重ねて聞いたのです。彼女は少し間を置いて、「最初の頃はみんなと行ってたんですけど、いつの間にか一人になってて」と答えました。同じ笑顔のはずなのに、テーブルにいた全員が言葉を失いました。

そして...

帰り道、彼女の「いつの間にか」がずっと頭の中で繰り返されていました。思い出したのです。彼女が少し遅れてきたとき、「あ、ごめん、先始めてるね」と私が言ったこと。「席、もうないかも」と誰かが笑いながら言ったこと。あのとき彼女が浮かべた表情を、私は「気にしてない顔」だと思い込んでいました。 

彼女の「気楽」は、本当に気楽だったのでしょうか。それとも、そう笑うしかなかったのでしょうか。翌日のお昼、私は一人で社員食堂に向かいました。グループの輪から抜けて、一人分の席に座って初めて見えた景色がありました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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