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どんなメッセージにも笑をつけていた私が、句点だけの一言を送るまで

  • 2026.8.4
ハウコレ

「今のは笑うところじゃないよ」届いた一言を読み返すたび、あの頃に言われた言葉がよみがえります。

私が笑を手放せなくなった理由がありました。送信ボタンを押す直前、私はいつものように文末へ笑を書き足しました。

笑は私のお守りでした

文末の笑は、意識して始めた癖ではありません。以前の友人グループで、真面目すぎて話しかけづらいと言われたことがありました。それからは、どんな内容でも最後に笑をつけるようになりました。笑さえあれば、重い人だと思われずに済む。そう信じて、励ましの言葉にも、謝罪にも、笑を添えてきました。

届いた一言

友人が仕事の失敗を打ち明けてくれたときも、私は「元気出して笑」と返しました。本気で励ますつもりでした。しばらくして届いたのは「今のは笑うところじゃないよ」という返事でした。私は画面を開いたまま、返信の文面を組み立てられずにいました。笑をつければ軽いと言われ、外せば重いと思われる気がして、その日は返信できないまま画面を閉じました。

カフェで、初めて

休日、彼女がカフェへ誘ってくれました。何を言われるのか分からないまま、私は下を俯いていました。黙っているほうが怖くて、先に打ち明けました。

「笑つけないと、重いって思われる気がして」

彼女はスマホをテーブルに置いて、まっすぐこちらを見ました。

「素のままのほうが、話しやすいよ」

その言葉を、私はまっすぐ彼女の顔を見て聞いていました。

そして...

帰宅してから、お礼のメッセージを打ちました。いつもの癖で文末に笑を足しかけて、一度だけ消しました。「今日はありがとう。」送信したあとも、句点で終わる自分の文面をしばらく眺めていました。笑のない私を、彼女がそのまま受け取ってくれた気がしたからです。

(20代女性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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