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5歳下のリーダーに反論を重ねた俺→履歴を見返して気づいたこと

  • 2026.8.4
ハウコレ

「参考までに」と返すたび、俺は丁寧に確認しているつもりでした。けれど会議後にチャットの履歴を読み返すと、どの返信にも前職での経験を差し込んでいたのです。

5歳下のリーダーから修正依頼が届くと、俺は内容を受け入れる前に、前職での経験を書き始めていました。

「参考までに」が口癖になっていた

中途で入って3ヶ月、5歳下の女性リーダーの下で働くのは初めてでした。前職では俺が指導する側でした。新しい職場では違う。それは頭ではわかっているつもりでした。彼女から届く修正依頼のメッセージはいつも丁寧で、指摘の内容も的確です。それでも、返信を打つときに一度別の言葉が浮かびました。「その方法だと、前職ではうまくいかなかったんですよね」送信したあと、言い方が強かったかもしれないと思いました。それでも、自分の経験を先に認めてほしい気持ちは消えませんでした。次に届いた指示にも、俺は「参考までに理由を教えていただけますか」と返しました。丁寧な言葉を選んだつもりでした。

会議後に読み返した自分の返信

定例会議でも、俺は資料に指を置いたままでした。他のメンバーが決定に従うなか、最後まで紙をめくり返していたのは俺だけです。

会議後、自分の発言をチャットで読み返しました。彼女の指示の中身には反対していないのに、俺は「前職では」「他社では」と自分の経験を差し込んでいました。納得できなかったのは方針ではなく、5歳下の彼女から指示を受ける自分の立場だったのです。

送信ボタンを押したのは俺のほうから

帰り道、駅のホームでチャットの履歴をさかのぼりました。俺の返信には、「参考までに」「前職では」「他社の事例では」という言葉が並んでいました。指示を受け入れる前に、必ず自分の立場を差し込んでいたのです。翌朝、俺はメッセージを送りました。「先日の件、私の方から言い方を改めたい部分があります。少しお時間いただけますか」会議室で向かい合った彼女に、俺は家族の事情で転職したことと、新しい職場に順応できていない焦りを話しました。彼女は途中で口を挟まず、最後まで聞いてくれました。

そして...

今も入力欄に「参考までに」と打つことがあります。ただ、送る前に、そのあとへ何を書きたいのかを読み返すようになりました。

前職の事例を出すときも、まず今の職場の方法を試し、その結果と一緒に提案しています。会議の最後まで開いたままだった資料は、抵抗するためではなく、案を比べるために使うものへ変わりました。

(30代男性・Web制作会社勤務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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