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フランス初のブランドが躍進中!不当な食品ロスの対策に挑む小売店〈NOUS anti−gaspi〉

  • 2026.5.27

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回は、不当な食品ロスの対策に挑むフランス初のブランドをご紹介。

photo: Ayumi Shino / text: Chiyo Sagae / edit: Hiroko Yabuki

NOUS ANTIGASPIの店内
BRUTUS

3つのポイント

1.不当廃棄食品を迅速に販売する新システム。
2.従来の商品価格の約30%安での低価格供給。
3.生産流通業者支援と消費者の意識変革を担う。

不当な食品ロスの対策に挑むフランス初のブランドが躍進中!

フランスでは年間1,000万トンもの食品が廃棄され、そのCO2排出量は航空交通によるものの5倍に相当する。この衝撃的な現実を変えようと、食品ロス対策に取り組むフランス初の小売店〈NOUS anti−gaspi〉が2018年に誕生した。

昨年末にオープンしたパリ11区店を取材。2026年末には仏全国に36店舗展開予定。

「賞味期限が迫る商品の販売をしていると思われがちですが、食品廃棄の理由はほかにもさまざま」とダミアン・デフォレイ社長。実は食品廃棄の53%が生産、加工の段階で発生しているという。形や大きさが規格外の生鮮品、生産やストックの過剰、レシピやパッケージの変更による廃棄。さらに配送遅延や外梱包の傷みを理由にスーパーが荷物の受け入れを拒否する商品など、流通ルートで膨大な食品が廃棄される。これらを買い取り、迅速に安価に消費者に届ける食の循環システムを構築してきた。

不揃い品が並ぶ様子
生産過剰や形の不揃いなど、食品ロスの理由を端的にビジュアルで示すポスターも各所に。
量り売り用の袋
好きな量を袋に入れてレジへ。
オリジナルパッケージの商品
工場生産の過程で見た目や焼き加減などではじかれた商品を、その場でパッケージし〈NOUS〉ブランドとして安価で販売。
NOUS ANTIGASPIのスタッフ
お客の質問に丁寧に答えてくれるモチベーションの高い笑顔のスタッフも魅力。

一見すると店内の品揃えは普通のスーパーのようだが、よく見れば複数の競合大手のオリジナル商品が並んでいたり、価格も20~30%ほど安価。小さめの卵や豚モモ端のハム、焼き色の濃いブラウニーなど、生産・加工現場で包装する新鮮な自社ブランド商品も多彩だ。ここ数年の店舗の増大に加え、〈NOUS〉ブランドを大手スーパーで販売する契約も続々成立。

フランス人の10人中9人が「食品廃棄は許容できない」と答える状況に見事に応えたビジネスモデルの成功といえる。生産者支援のみならず、消費者の意識変革をも担う彼らの躍進は続く。

店頭には契約農家からの旬の生鮮野菜が並ぶ。

Information

NOUS ANTIGASPIのロゴ
BRUTUS


NOUS ANTIGASPI

ヌー・アンチ・ギャスピ
住所:9-11, Bd. Richard Lenoir Paris
営:10時〜20時45分(日〜13時)
休:無し
Instagram:@nousantigaspi

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