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「非課税でお得」退職金1,500万をNISAで運用しようとするが…→後日、銀行で告げられた事実に60代男性が“絶句したワケ”

  • 2026.7.20
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

退職金がまとまって入ると、「何かしなければ」と焦って一度に運用しようとする方は少なくありません。しかしNISAには年間の投資枠があり、結果的に「分けて投資する」ことがよい方向に働くこともあります。今回は、退職金のNISA運用を考えた60代男性Bさんのエピソードをご紹介します。

「新しいNISA、よく分からないけど活用したい!」

2年前に定年を迎え、退職金を受け取った60代のBさん。「まとまったお金が入ったのだから、何か運用をしなければ」と考えていました。

ちょうどそのころ、NISAの制度が新しくなったというニュースを耳にしたBさん。「仕組みはよく分からないけれど、非課税でお得らしい。退職金のうち1,500万円くらいをNISAで運用したい」と考え、銀行の窓口を訪れました。

退職金が入ると「まとまったお金をどう運用すればいいか」と相談に来られる方はとても多く、Bさんもそのお一人でした。

「一度に1,500万円は入れられないんですか?」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

担当者はNISAの仕組みを丁寧に説明しました。

「NISAは運用益が非課税になるよい制度ですが、1年間に投資できる金額に上限があるんです。つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円を合わせて、1年間で最大360万円までしか投資ができません。ですので1,500万円を一度には入れられず、すべて投資するには最短で5年ほどかかります。生涯の非課税保有限度額も1人あたり1,800万円までと決められています」

「まとまったお金を一気に入れられると思っていました」とBさんは絶句した様子。担当者はこう続けました。

「ただ、一度に投資するより時間をかけて分けて投資する方が、価格変動のリスクを抑えやすいという考え方もあるんですよ。すぐに投資に回さない資金は、定期預金などで安全に置いておくのも一つの方法です」

Bさんは、毎年NISAの枠を使いながら少しずつ投資し、待機資金は定期預金で管理する方針を立てました。
「分けて投資しておいてよかった」

それから2年。運用状況の確認に訪れたBさんは、こう話してくれました。
「一度に全部投資できなくて不便だと思ったのですが、結果的によかったです」

この2年、株価には上がり下がりがありましたが、毎年少しずつ投資してきたため、価格が下がったタイミングでも購入でき、平均的な購入価格を抑えられていました。
「もし2年前に一気に投資していたら、その後の値動きに一喜一憂していたと思います。分けたことで気持ちに余裕を持てました」とBさん。焦らず分散したことが、結果的に安心につながっていました。

NISAは「分けて投資する」ことで安心感につながる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

では、退職金などまとまった資金をNISAで運用する際は、どんな点に気をつければよいのでしょうか。

  • NISAには「年間投資枠」があり、1年間に投資できるのはつみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円を合わせて最大360万円まで
  • 退職金などまとまった資金があっても、一度にすべてをNISAに入れることはできず、複数年に分けて投資する必要がある
  • NISAには「非課税保有限度額」という生涯の上限もあり、1人あたり1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 一度にまとめて投資するより、時間をかけて分けて投資する方が、価格変動のリスクを抑えやすいという考え方がある。「毎月〇万円」のように自動で積み立てる設定にすると、買うタイミングで悩むことがなくなり、さらに安心感につながる
  • すぐに投資に回さない待機資金は、定期預金など元本の安全性が高い方法で管理する選択肢もある
  • まとまった資金の運用に迷ったら、NISAだけにこだわらず、預貯金なども含めて金融機関の窓口に相談することをおすすめする

「退職金が入ったから、まとめて何か運用しなければ」と焦らず、時間をかけて分けて投資することが、リスクを抑えた安心・安全な運用につながります。まとまった資金の運用に迷ったら、ぜひ早めに窓口へご相談ください。


参考:
NISAを知る(金融庁)

執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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