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子どもの風邪は大人にうつりやすいって本当?対策について看護師の視点から解説します

  • 2026.5.10

溶連菌感染症ってどんな病気?子どもがなりやすいって聞いたけれど、風邪とは違うの?そんな疑問について、看護師・保健師の経験がある株式会社TAYORI代表取締役の奥野実羽心さんにお伺いしました。

ママ広場

「溶連菌」と聞くと、「かかるとかなりしんどい」「治るまで時間かかる」「大人がなると、きついらしい」など、聞いたことがある人も多いかもしれません。子どもがもらってくることが多いですが、実は大人も感染し、場合によっては重症化することも。どんな病気なのか、取るべき対策などを分かりやすくお伝えします。

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症とは、「溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌によって引き起こされる感染症の総称のことをいいます。溶連菌には種類がありますが、よく話題に上がるのは「A群溶血性レンサ球菌」を指します。他にも、B群、C群、G群レンサ球菌といった種類もあります。
主にのどに感染して炎症を引き起こす事が多く、毎年冬から春、そして初夏にかけて流行します。5歳から15歳くらいの子どもに多く見られますが、免疫力が低下している時などは大人でも感染することがあります。

主な症状と、大人と子どもの違い

溶連菌に感染すると、2~5日ほどの潜伏期間を経て、以下のような症状が急激に現れます。
・突然の高熱(38度以上)
・強い喉の痛み(ものを飲み込むのも辛いほどの痛み)
・イチゴ舌(舌にイチゴのような赤いブツブツができる)
・全身の倦怠感や嘔吐
・細かい赤い発疹(体や手足に出やすい)
風邪と似ているところもありますが、溶連菌感染症の特徴は「咳や鼻水が出にくい」という点です。熱が高く、喉がひどく痛むのに咳が出ない場合は、溶連菌を疑うサインの一つとなります。

大人が感染した場合、子どもよりも喉の痛みや発熱などの症状が強く出ることが多く、「きつい」と感じる方が少なくありません。「ただの風邪かな」と放置してしまいがちですが、後になって重篤な合併症を引き起こす原因になる可能性があり、注意が必要です。

どうやってうつるの?

溶連菌は非常に感染力が強く、主に2つの経路で感染が広がります。
(1)飛沫感染
感染している人の咳やくしゃみ、会話の際に飛び散る唾液(しぶき)に含まれる細菌を吸い込み、感染します。
(2)接触感染
細菌が付着した手でドアノブやおもちゃ、タオルなどを触り、別の人がその手で自分の口や鼻を触る事で感染します。
集団で行動している際には特に注意が必要です。

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放置は厳禁!合併症のリスク

溶連菌感染症で最も気を付けなければならないのは、「症状が治まったからといって、治療を途中でやめてはいけない」ということです。溶連菌を体内に残したまま放置すると、数週間後に以下のような恐ろしい合併症を引き起こすリスクがあります。
●急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)
感染から1〜2週間後に発症することがある腎臓の病気です。血尿が出たり、顔や手足がむくんだり、高血圧になったりします。子どもに多いですが、大人でも発症することがあります。
●リウマチ熱
感染から数週間後に、心臓の弁や関節、神経などに炎症を起こす病気です。発熱や関節痛が起こり、重症化すると心臓に後遺症(心臓弁膜症など)を残す恐れがあります。
●劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)
近年、ニュースなどでも取り上げられることが多い、いわゆる「人食いバクテリア」と呼ばれる非常に恐ろしい感染症です。主に30歳以上の大人に多く見られ、手足の痛みや腫れから始まり、数十時間という短時間で急速に多臓器不全などを引き起こします。致死率は約30%と非常に高く、極めて危険な状態に陥ります。

治療と予防のポイント

溶連菌感染症は細菌による感染症であるため、治療には「抗生物質(抗菌薬)」が処方されます。抗生物質を飲み始めると、通常1~2日で熱が下がり、喉の痛みも和らぎます。しかし、ここで絶対に薬をやめてはいけません。症状が消えても体の中にはまだ菌が潜んでおり、先ほどの合併症(急性糸球体腎炎やリウマチ熱など)を防ぐには、菌を完全に退治する必要があります。そのため、医師から指示された期間、必ず抗生物質を最後まで飲み切ることが最も重要です。

溶連菌に対するワクチンは今現在ないため、日ごろからの基本的な感染対策が予防となります。
○手洗い・うがいの徹底(帰宅時や食事の前など)
○タオルの共有を避ける
○マスクの着用
などをしっかり実践することが大切です。

まとめ

溶連菌感染症は、風邪と似ている症状から、なんとなくいつも通り対処していると対応が遅れ、余計に体に負担がくる病気です。この内容をここまで読んでくださった方なら、発疹やイチゴ舌、咳や鼻水は出にくい、ひどい場合は手足の痛みや腫れが起きるなどといった、普通の風邪とは違う特徴があるという事を知って頂けたことでしょう。お子さんが熱が出た時は、舌のチェックをすることや、体の皮膚のチェックなどもしてみてください。この記事が、少しでも早い気付きと適切な対処の参考になれば幸いです。
※記事作成時に生成AIを一部使用しています。

執筆者

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奥野実羽心
奥野実羽心

株式会社TAYORI 代表取締役
看護師・保健師として10年にわたり、治療と予防の両面から人の健康に携わる。現在は企業の健康経営を支援するかたわら、働く人たちの心と体のコンディションに向き合う活動を続けている。
相談内容は健康にとどまらず、子育て・介護・パートナーシップ・キャリアといった人生全般に及ぶことも多く、「話すと整理される」と声をかけてもらえる存在でありたいと思っている。
小学生と中学生、2児の母。趣味はアニメと写真。

株式会社TAYORI

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