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上場企業に12年勤務、年収620万なのに住宅ローンで審査落ち…→30代男性が見落としていた“意外な盲点”【元銀行員は見た】

  • 2026.7.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「年収や勤務先がしっかりしていれば、住宅ローンは確実に通る」と思っていませんか?

実は、年収600万円を超える優良企業にお勤めの方でも、思わぬ理由で審査に落ちてしまうケースは少なくありません。銀行が本当に見ているのは「現在の年収」だけではないからです。

今回は、条件が完璧に見えた30代男性が審査落ちとなってしまった実際のケースをもとに、住宅ローン審査の意外な盲点と見落としがちなポイントについて解説します。

属性は完璧なのに「否決」…見落とされていた意外な盲点

「年収620万円、勤続12年、上場企業勤務。これなら住宅ローンは問題なく通るでしょう。」 35歳の男性会社員は、そう信じて銀行へ来店しました。頭金は約500万円、借入希望額は3,800万円。これまで延滞もなく、見た目には申し分ない条件です。 ところが、審査結果は「否決」でした。

住宅ローンの審査というと、多くの人は「年収」や「信用情報」を思い浮かべます。もちろん重要な要素ですが、銀行で勤務していた頃、実際にはそれ以外の部分で審査が厳しくなるケースを何度も目にしました。 その男性にも、ある見落とされがちなポイントがありました。

「延滞なし」でも落ちる?銀行が重視する「返済負担率」の壁

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

それは「毎月の返済負担」です。 男性は自動車ローンの返済が毎月4万8,000円、教育ローンが毎月2万3,000円あり、さらにリボ払いの残高が約85万円残っていました。

本人は「すべて遅れなく返済しているので問題ない」と考えていましたが、銀行は返済状況だけでなく、「住宅ローンを組んだ後も無理なく返済を続けられるか」を重視します。住宅ローンの審査用金利で試算すると、既存の返済と合わせた年間の返済負担率は銀行の基準(30〜35%程度)を大幅にオーバーする40%台後半に達していました。これでは、どんなに属性が良くても審査に通る可能性は極めて低くなります。

お客様は「信用情報に傷がなければ通ると思っていました」と驚かれていました。 しかし、銀行の審査は一つの項目だけで決まるものではありません。 年収、勤務先、勤続年数、自己資金、既存借入、返済負担率、家族構成など、多くの情報を総合的に確認したうえで判断されます。

住宅ローンは「年収が高い人」ではなく「将来まで無理なく返せる人」が通る

実際の現場では、年収400万円台でも借入状況がシンプルで計画的な家計管理ができている方が承認される一方、年収600万円を超えていても複数の借入によって希望額まで融資を受けられないケースは珍しくありませんでした。

住宅ローンは「年収が高い人が通る」ものではなく、「将来まで無理なく返済できる人が通る」ものです。 マイホーム購入を考えている方は、住宅ローンを申し込む前に、自動車ローンやリボ払いなどの残高を整理し、毎月の返済負担を見直すだけでも審査結果が変わる可能性があります。

銀行の審査は決して年収だけでは判断されません。その仕組みを理解して準備することが、希望する住まいへの最短ルートになるのです。


執筆:Osaka Okay
元銀行員。金融機関で15年間勤務し、個人向け融資や資産運用の提案業務に従事。現在は金融ライターとして活動。

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