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ミルキーなクリームと歯切れの良いバゲットに夢中! 東京の人気ベーカリーで出合う、ミルクフランス名鑑

  • 2026.5.12
Teruaki Kawakami

軽やかなソフト系から、噛み応えのあるハード系。王道のミルククリームはもちろん、ラムレーズンやレモンを合わせたアレンジも。パンマニアとパン好きエディターが、生地とクリームの一体感や構成の妙まで徹底チェック! 今食べるべき「ミルクフランス」をご紹介。

Photos : TERUAKI KAWAKAMI

Hearst Owned

教えてくれたパンマニアの方はこちら!

池田浩明さん NPO法人「新麦コレクション」理事長。おいしいパンがあると聞けば全国どこまでも。YouTube「パンラボ」でパンや作り手の魅力を発信中。Instagram/@ikedahiloaki

高橋雅子さん パンとワインの教室「わいんのある12ケ月」を主宰。パン作りを楽しむ人のためのサイト「ブレッドリパブリック」を運営する。Instagram/@winenoarumasako

ひのようこさん パン好きのためのポータルサイト「PAN CLUB」を主宰。テレビや雑誌などでコメントや情報提供を行う。近著に「暮らしの図鑑 パン」(翔泳社)がある。Instagram/@kongaripanda

パン野ゆりさん 女性誌やWebでパンにまつわる連載を持つパンラバー。ファッションブランドとパンを掛け合わせたコラボ企画などで幅広く活躍中。Instagram/@yuri.yamano

Teruaki Kawakami

シンクの「ミルクフランス」

パリもちバゲット×たっぷりクリーム。まろやかな味わいにうっとり♡

高橋雅子さんレコメンド
「色白でコロンと見た目にもかわいい。シンプルなバゲット生地ですが、歯切れが良くてやわらか生地で絶品です。

そして、特筆すべき点はミルククリーム。発酵バターの風味豊かなクリーム溢れんばかりに特盛り(食べるの注意してね)。でも、できたて絞りたてのミルクフランスを味わっていただきたいので外のベンチに座って頬張るのがおすすめ。いっぱい詰まっているものの、計算し尽くされたバランスがとても魅力的です」

Teruaki Kawakami / Hearst Owned

パンという枠を超え、お菓子としての完成度を追求

シェフの鈴木嵩志さんが「ミルクフランス」で目指したのは、パン屋の枠を超えた“お菓子としての完成度”。バゲットは丸に近い形にすることで表面積を抑え、皮の主張を控えめに。薄くパリッと焼き上げたクラストと、軽やかで口溶けの良いクラムが一体となり、噛むほどに小麦の甘みと香りが広がる。

ミルククリームには、爽やかなベルギー産発酵バターに、奄美諸島産きび砂糖と北海道産生乳を煮詰めた濃縮ミルクを使用。しっかりと乳化させながら空気を含ませることで、濃厚でありながら軽やかな口どけに仕上げている。ミルキーなコクの中に、きび糖の香ばしさがほのかに重なる。

「ミルクフランス」 ¥380

think
東京都台東区上野桜木2-15-16 Atari 2号棟1F
営業時間/10:30〜17:00
※売り切れ次第終了
定休日/月・火曜(祝祭日は翌日)
Instagram/@think_tokyo

Teruaki Kawakami

バゲットスタンドの「ミルクバター」

ミルクの香り溢れるクリームと、クラストから立ち上る麦芽のような香り

池田浩明さんレコメンド
「バゲット1本で堂々と勝負するバゲットサンドの専門店。平野浩介シェフは名店『ヴィロン』で研鑽を積んだ実力派。“一番良い状態でパンを食べてほしい”という想いから、焼き上げたバゲットを一度冷凍し、注文を受けてから提供直前にトースターで温め直すスタイルをとっています。

看板メニューの『ミルクバター』は、本場フランスのバゲットを知り尽くした『ヴィロン』出身者が、あえて日本独自のミルクフランスを再構築。熱々のバゲットに冷たいミルクバタークリームを挟むことで、香りと温度のコントラストが楽しめます」

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温×冷で引き出す、コクと軽やかさのリズム

生地には小麦粉を3種配合し、それぞれの個性を生かして小麦の甘みや香り、穀物らしい風味を引き出している。提供前にリベイクすることで、軽くパリッとしたクラストとしっとりとしたクラムを両立し、香りと口当たりの良さを高めている。

ミルクバタークリームは、“コクがありながら後に残らない軽やかさ”がコンセプト。カルピス発酵バターと北海道産練乳を使用し、ほのかな酸味とコク、やさしい甘みが調和する。空気を含ませてから絞り、冷凍したクリームを温かいバゲットに挟むことで、溶けすぎず、口の中で自然にほどける軽やかな質感に。見た目のボリュームに反して重くならず、噛み切りやすさとバターの満足感を両立している。「ミルクバター」という名前も、その魅力をストレートに表したものだ。

「ミルクバター」 ¥350

BAGUETTE STAND
東京都品川区南品川2-15-4 恩田ビル 1F
営業時間/10:00~18:00
定休日/月・金曜、不定休
Instagram/@baguette_stand

Teruaki Kawakami

ル・ルソールの「ミルクフランス」

ちょうど良いサイズでしっかり満足! 構築された美意識が際立つ

ひのようこさんレコメンド
「パリッと香ばしい食感のミニサイズバゲットに濃厚なミルククリームを合わせた一品。心地良いバゲットの食感とコクのあるクリームの黄金バランスが楽しめます。

北海道産練乳を使ったコクのあるクリームは、やさしい甘さでシンプルながら素材のおいしさが際立つ一本です。小ぶりで軽やかなサイズ感も魅力で、お店に行くと必ず買ってしまいます」

Hearst Owned

口溶けの良さと豊かな味わいが溶け合う、絶妙なバランス

軽やかさと香ばしさのバランスを重視したバゲットは、ミルククリームと合わせたときに溶け合うテクスチャーを大切にしている。主張しすぎず、それでいてしっかりとした存在感のある仕上がりに。じっくりと時間をかけて発酵・熟成させることで、小麦のうま味と香ばしさを引き出している。

ミルククリームは、口に入れた瞬間に自然に溶け合う一体感を大切にしている。北海道産練乳と低水分バターで仕立て、濃厚でありながら後味は軽やか。しっかり乳化させることで、すっきりとした風味となめらかな口溶けを実現している。ミルクのコクを感じながらも重たさを感じさせない絶妙なバランスと、手に取りやすいサイズ感も魅力だ。

「ミルクフランス」 ¥330

Le Ressort
東京都目黒区駒場3-11-6 桑野ビル 1F
tel. 03-3467-1172
営業時間/9:00~17:00
定休日/月曜
https://leressort.jp/
Instagram/@le_ressort

Teruaki Kawakami

セテュヌボンニデー!自由が丘の「ミルクフランス」

愛されキャラ系なのにマニアック製法でこだわりポイント満載!

エディターSATOKOレコメンド
「サクッとした歯切れの良さとほどよい弾力。そしてむぎゅっと引きのある生地は、クリームの甘みを追いかけるように力強いうま味がぐぐっと押し寄せます。

人気のミルクフランスというキャッチーな存在でありながら、その実態は硬派。パンチある味わいの生地があるからこそ、ボリュームのあるクレームドゥーブルを合わせても、決して味がぼやけない! ひと口ごとに、丁寧な仕事ぶりに感激する一本です」

Teruaki Kawakami / Hearst Owned

派手さや驚きより「しみじみ」おいしいと思う一本

食べた瞬間、その奥深さにハッとさせられる最大の魅力は、4種の小麦粉を使い分けた生地作り。店主の有形泰輔さんは石臼挽き粉などを独自にブレンドし、湯種製法と低温発酵でしっとりした質感とむちっと感を両立。生地に牛乳を加えることで「最中のような軽やかな歯切れ」を表現。

この生地に合わせるもうひとつの主役が、無塩バター、ミルクパウダー、クレームドゥーブルを練り上げた特製クリーム。発酵クリームならではのコクが口の中で生地と合体! 定番の菓子パンながら、緻密な計算と職人技が光る仕上がりに。派手な驚きよりも「しみじみおいしい」と感じさせる、本質を追求したミルクフランスだ。

「ミルクフランス」 ¥330

C'EST UNE BONNE IDÉE! 自由が丘
東京都目黒区自由が丘2-15-7 1F
tel. 03-6421-1725
営業時間/10:00~19:00
定休日/火・水曜、不定休
Instagram/@cestune_bonneidee_jiyugaoka

Teruaki Kawakami

ル・プチメック 日比谷店の「ラムレーズンミルクフランス」

香りと余韻に浸る、大人のミルクフランス

パン野ゆりさんレコメンド
「クラストがハードすぎない、薄皮でムチムチとしたパン生地がとにかく好きです♡ ラムレーズンを加えることでミルクフランスがグッと大人な味わいになり、お酒にも合う仕上がり。

ラムレーズンとミルククリームが互いの香りと甘さを引き立て合い、力強い生地が全体をぎゅっと引き締めています。食べた後も幸せな余韻が長く続く、まさに“香りを食べている”ような、幸せ気分になれるミルクフランスです」

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もっちり生地に広がる、ラムレーズンのコクと甘み

京都発のベーカリー「ル・プチメック」の「ラムレーズンミルクフランス」は、白くやわらかなソフトフランスに、ラムレーズン入りのミルククリームが鮮やかに映える一品。ふかっと軽やかな口当たりと、もっちりとしたやさしい食感が印象的だ。

クリームの主役となるラムレーズンは、濃厚な甘みのカリフォルニアレーズンとフルーティーなサルタナレーズンをラム酒に漬け込んだもの。そこにバターや砂糖、練乳を合わせ、ミルキーでやさしい甘さに仕上げている。あえてバターを混ぜすぎないことで、砂糖の粒感を残しているのもポイント。パンのもっちりとした歯応えと、噛むたびに広がるクリームとラムレーズンが重なり、思わず夢中になる。

「ラムレーズンミルクフランス」 ¥340

Le Petit Mec 日比谷店
東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ1F
tel. 03-6811-2203
営業時間/8:00~20:00
定休日/施設に準ずる
https://www.lepetitmec.com/
Instagram/@lepetitmec


Teruaki Kawakami

365日の「レモンミルクフランス」

パールショコラがきらめく、唯一無二の存在感

エディターYUKIレコメンド
「ほかにない進化系ミルクフランスといえば、パールショコラをまとった艶やかな見た目が印象的な『365日』の『レモンミルクフランス』。

ひと口食べてまず驚くのは、その圧倒的な歯切れの良さ。軽やかな生地に、爽やかなレモンとクリームチーズの風味がすっと広がり、ザクザクとした食感が心地よく重なります。パンというよりも限りなくお菓子に近い構成で、手土産にも喜ばれる逸品です」

Hearst Owned

要素は豊かに、味わいは端正に

ユニークな形のブリオッシュ生地のソフトフランス。その表面には、粒状のシリアルをホワイトチョコでコーティングしたパールショコラがびっしりとまとった姿はミルクフランスの変異型?! と思わせるインパクト。

表面には、甘酸っぱいレモンクリームとチーズクリームを重ね、さらにパールショコラをトッピング。もちっと軽やかな生地に、ザクザクとした食感が弾ける。レモンの爽やかな酸味とミルクのコクが広がり、食感も味わいも幾重にも重なる、楽しい一品だ。

「レモンミルクフランス」 ¥432

365日
東京都渋谷区富ケ谷1-2-8
tel. 03-6804-7357
営業時間/7:00~19:00
無休
Instagram/@365_nichi

Teruaki Kawakami

ソングバードベーカリーの「ピスタチオフランス」

ミルキーに広がる、ピスタチオの深い余韻

エディターAYANOレコメンド
「軽やかにほどける食感のバゲットに、濃厚なピスタチオクリームをたっぷりと。ピスタチオ由来のコクや香ばしさが、ミルキーなクリームと混ざり合い口いっぱいにリッチな味が広がる。生地はかみしめるほどに小麦のやさしい甘さを感じられる。思わず頬がゆるむような幸福感に包まれます。

さらに注目したいのが、提供へのこだわり。ピスタチオクリームが溶けないよう、絞れるギリギリの温度と硬さに細かく調整しながら、タイミングを見て店頭に並べているそう。ベストな状態で味わってほしいという思いが表れた、丁寧な仕事ぶりに脱帽です」

Teruaki Kawakami / Hearst Owned

ひと口の完成度を支える、徹底した作り込み

バゲットは、ピスタチオクリームとの相性と歯切れの良さを出すため、製法に工夫を凝らしている。低温でじっくりと長時間発酵させて小麦の甘みを引き出し、焼き加減はやや浅めに調整。生地を硬くしすぎず軽やかに仕上げることで、ピスタチオクリームとの一体感を生み出している。

ピスタチオクリームには、イタリア産ピスタチオペーストに国産無塩バターと練乳、粉糖、ホワイトチョコレートを加えて混ぜ合わせている。ピスタチオの風味を際立たせるためペーストの配合を多めにし、ホワイトチョコレートでコクと濃厚さをプラス。リッチで奥行きのある味わいが広がる。

「ピスタチオフランス」 ¥420

SONGBIRD BAKERY
東京都大田区西蒲田1-2-12 カマタブリッヂ 101
営業時間/10:30~15:00
※売り切れ次第終了
定休日/水~木曜
https://songbirdbakery.jp/
Instagram/@songbird.bakery

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