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染織・工芸・絵画の展覧会カレンダー|2026年10月

  • 2026.10.5
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【北海道】国立アイヌ民族博物館 第12回特別展示「コソンテとルウンペ」

アイヌの盛装「コソンテ」。その名は、きものの原型である「小袖」に由来するアイヌ語です。本州で武家女性が身につけていた小袖は、アイヌ文化のなかで男性が儀礼の際に羽織る装いとなりました。

また、その布は「ルウンペ」(木綿の衣服)の文様や装飾にも活かされ、新たな衣服へと姿を変えていきます。用いられる布や糸は実に多彩で、素材の選び方や色の組み合わせ方、文様のつくり方には、作り手それぞれの感性と創意がうかがえます。

本展では、コソンテ(北海道)やルウンペを通して、アイヌと本州の交流から生まれた多彩なファッションの世界をご紹介するとともに、現代へと受け継がれる技と表現にも注目します。

■会期/開催中 ~2026年11月23日(月・祝)
前期:~10月18日(日)
後期:10月20日(火)~11月23日(月・祝)
■会場/国立アイヌ民族博物館(民族共生空間ウポポイ内) 展示室2階 特別展示室
(北海道白老郡白老町若草町2-3)
■休館日/月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日) ※10月12日(月・祝)、11月2日(月)、3日(火・祝)23日(月・祝)は開館
※10月19日(月)は展示替えのため特別展示室を閉室
■料金/一般1,200円ほか

(ルウンペ/大臼山道場院 善光寺蔵)

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関東【群馬】群馬県立日本絹の里 企画展「日本の心・つなぐ ~パッチワークキルト5作家展~」

国外発祥の「キルト」が、日本の素材や作家の感性で昇華され、布と布の繋がりが人と人を繋ぎ、手から手へ、過去から未来へと様々な形で広がり、多くの人々の心に響く作品となっています。

本展では、国内外で活躍している5人のキルト作家(岡野栄子・吉田サチ子・飯高悦子・坂くに子・多田紀子)が制作した、絹の着物などの「日本の布」を使った、個性あふれるパッチワークキルトの作品を展示します。

■会期/開催中 ~2026年11月14日(土)
■会場/群馬県立日本絹の里
(群馬県高崎市金古町888-1)
■休館日/火曜日、11月4日(水) ※11月3日(火・祝)は開館
■料金/一般400円ほか

(左から、飯高悦子・岡野栄子・坂くに子・多田紀子・吉田サチ子)

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関東【埼玉】遠山記念館「舞いの造型 ―英一蝶『布晒舞図』と安田靫彦『風神雷神図』―」

舞踊は、人類最古の芸術と言われています。日本においては、古くは神への奉納を目的とした「神楽舞」や雅楽の伴奏に合わせて舞う「舞楽」があり、庶民にとっては「念仏踊り」や「盆踊り」などが日常生活の中に溶け込んでいました。舞踊は、身分を問わず誰でも身一つで表現できるものであり、人々が舞い踊る姿は、しばしば絵画や彫刻などで表されてきました。

本展は、遠山記念館コレクションの中に見られる“舞い”の造型をテーマとした展覧会です。特に、同館でも屈指の人気を誇る英一蝶の「布晒舞図」と安田靫彦の「風神雷神図」を中心に紹介します。そのほかの絵画では、江戸時代前期の作と考えられる「輪舞図」や田中針水(1902~1979)の「鏡獅子」などを、彫刻作品からは、長谷川栄作(1890~1944)「太平楽」「春庭華」を展示します。

■会期/開催中 ~2026年11月15日(日)
■会場/遠山記念館
(埼玉県比企郡川島町白井沼675)
■休館日/月曜日、10月13日(火)
※10月12日(月・祝)は開館
■料金/一般800円ほか

(「輪舞図」右幅、左幅 江戸時代・17世紀/遠山記念館蔵)

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関東【埼玉】さいたま市岩槻人形博物館 特別企画展「辻村寿三郎~人形曼陀羅 REVIVAL~」

日本を代表する人形作家である辻村寿三郎(1933~2023)。その独創的で妖艶な人形は、1970年代のNHKの人形劇で脚光を浴びて以降、現在まで多くの人々を魅了し続けています。

本展では、広島県三次市にあるアトリエジュサブロー・辻村寿三郎人形館のコレクションのなかから、初期から晩年に至るまで、多様なシリーズの作品を選りすぐり、寿三郎の世界を大観します。NHKの人形劇で実際に使用された人形をはじめ、展覧会として関東初出品となる「麒麟獅子廓の寿(きりんじしくるわのことぶき)」、晩年の大作「マリー・アントワネット」など、代表作も登場します。

「人形は鏡」──。生前寿三郎が遺したその言葉通り、見る人の心をも映し出す寿三郎人形からは、令和の現代を生きる私たちにとっても、自己や社会を見つめ直すきっかけとなる、普遍的なメッセージを感じ取ることができるのではないでしょうか。本展は「辻村寿三郎~人形曼陀羅 REVIVAL~」と題して、寿三郎人形の再上演(リバイバル)を試みます。広島から関東へ出品する展覧会としては、没後初の大回顧展となる注目の展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年12月6日(日)
■さいたま市岩槻人形博物館
(埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-1)
■休館日/月曜日 ※10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館。
■料金/一般500円ほか
※「着物で岩槻」:本展会期中、着物で岩槻人形博物館に来館すると、観覧料無料。

(『新八犬伝』より伏姫[部分] 辻村寿三郎 1973年/アトリエジュサブロ―蔵)

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関東【千葉】国立歴史民俗博物館 企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」

明治5年(1872)の湯島聖堂博覧会にアイヌ資料が初めて出品されてから、令和7年(2025)の大阪・関西万博に至るまで、およそ150年にわたり、アイヌ民族は博覧会と関わってきました。博覧会は、知識や文化を広める一方、人や文化を比較し、序列化する場でもあり、アイヌ民族は、差別や偏見、優越感を含むまなざしのもとで展示されることがありました。そうした展示が行われた時代においても、その関わりは一方向的な「展示される対象」という図式だけでは捉えきれず、時代を経るごとに博覧会のあり方や参加のかたちも変化していきました。

本展では、工芸品、写真、絵はがき、書簡、衣装、映像、博覧会に関わったひとりひとりの「声」から、個々の経験や思い、交錯する関係性に目を向け、個人にとって博覧会がいかなる場であったのかを考えます。

■会期/2026年10月6日(火)~11月29日(日)
前期:10月6日〜11月1日
後期:11月3日〜11月29日
■会場/国立歴史民俗博物館
(千葉県佐倉市城内町117)
■休館日/月曜日(月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌平日休館)
■料金/一般 1,500円ほか

(山丹錦/立教小学校蔵〈国立アイヌ民族博物館寄託〉)

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関東【東京】五島美術館「館蔵 秋の優品展 唐草文の美」

《10月12日まで》唐草文は、植物の茎や蔓や葉などが絡み合った文様のひとつです。古来より繁栄・長寿を象徴する装飾文様として用いられ、ときに花や実などを組み合わせて多彩な変化を遂げました。

五島美術館の収蔵品から、中国の古鏡・陶磁器・染織、朝鮮半島の金工品、平安時代の古筆の料紙装飾など、さまざまなジャンルの作品に施された唐草文を紹介します。(会期中一部展示替あり)

■会期/開催中 ~2026年10月12日(月・祝)
■会場/五島美術館
(東京都世田谷区上野毛3-9-25)
■休館日/月曜日 ※10月12日は開館
■料金/一般 1,100円ほか

(〈左〉紺地龍牡丹唐草文金襴仕覆 清時代・17~18世紀、〈右〉金地二重蔓牡丹唐草文金襴仕覆 明時代・14~15世紀/五島美術館蔵
ともに「瀬戸肩衝茶入 銘 神無月」〈江戸時代・17世紀 五島美術館蔵〉付属)

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関東【東京】「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」

《10月18日まで》1753年に創立したイギリス・ロンドンの大英博物館は、世界を代表するミュージアムのひとつです。同館の日本美術コレクションは、海外では最も包括的なもののひとつと評されるほど量・質ともに充実しています。そのコレクション形成を支えてきたのは、ジャポニスムが流行した19世紀後半以来、海を隔てた異国の地・日本の文化に魅了された人々でした。数々の収集家や学芸員が築いたつながりは、国境や時代を越えて広がり、今日まで受け継がれています。

本展では、4万点に及ぶ同館の日本コレクションから、江戸時代の屛風、掛軸、絵巻の絵画作品と、歌麿、写楽、北斎、広重など代表的な8人の浮世絵師による版画を中心に、優れた作品を厳選して紹介します。さらに、近年の調査成果や収集の背景にも光をあてることで同館が日本美術の収集・研究・保存の第一線で果たしてきた役割をたどります。それは、国際的な文化交流の歴史を振り返ると同時に、大英博物館に受け継がれてきた日本美術の名品と、今日を生きる私たちとのあいだに新たな対話をひらく機会ともなるでしょう。

■会期/開催中 ~2026年10月18日(日)
■会場/東京都美術館
(東京都台東区上野公園8-36)
■休室日/月曜日、10月13日(火)
※ただし10月12日(月・祝)は開室
■料金/一般2,300円ほか
■展覧会公式サイト

(喜多川歌麿《文読む遊女》 1804~1806年頃/大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum)

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関東【東京】日本民藝館 創設90年記念「琉球王国の染織 尚家関連品と護得久家伝来品」

日本民藝館の沖縄染織コレクションは、戦前の那覇の古着市などで購入した、庶民の生活に根差す染織品が所蔵される一方で、王族や上級士族が対象の衣裳も含まれています。その来歴はこれまで検証されてきませんでしたが、近年の調査で、約50点が民藝運動の協力者・水谷良一の寄贈品で、さらにその多くが琉球王族・尚家の流れを引く護得久朝章(ごえくちょうしょう)旧蔵であり、その30点ほどを特定するに至りました。これらを中心に、沖縄染織に対する柳の眼の一端を改めて検証します。

■会期/開催中 ~2026年11月3日(火・祝)
■会場/日本民藝館
(東京都目黒区駒場4-3-33)
■休館日/月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日休館)
■料金/一般 1,500円ほか

(白地霞に松山枝垂桜雁文様紅型衣裳 19世紀 護得久朝章・水谷良一旧蔵/日本民芸館藏)

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関東【東京】国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館 特別展「柳清子コレクション ラオス、幻の布」

多民族国家ラオスでは、各集団が固有の衣文化を育んできました。中でも北部山岳地帯の少数民族の手による染織の、鮮やかな色彩と不思議な文様には、信仰に基づき家族の守護神たらんとする織手の女性たちの願いが織り込まれています。

1953年のフランスからの独立後も国難は続き、内戦で数十万人が国外へ脱出しました。人知れず受け継がれていた高度で繊細な織技は、難民となった人々が大切な民族衣装を手放さざるを得なかったことで、皮肉にも近隣諸国の知るところとなりました。

本展では、貴重な織物を散逸から守るべく蒐集された柳コレクション124点の寄贈を受け、神秘のベールに包まれてきたラオス伝統の染織の美を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月6日(金)
■会場/湯浅八郎記念館 2階 特別展示室
(東京都三鷹市大沢3-10-2)
■開館日/火~金曜日、10/11(日)、10/12(月・祝)
■開館時間/13時~17時
※開館日と時間にご注意ください。

■休館日/祝日を含む土~月曜日と、10/13(火)、11/3(火・祝)
■入館料/無料

(柳コレクションより/湯浅八郎記念館蔵)

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関東【東京】サントリー美術館「逸翁美術館コレクション 蕪村・呉春と茶の湯の名品」

逸翁美術館は、阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者として知られる近代日本を代表する実業家・小林一三(1873~1957)の雅号「逸翁」を冠して、昭和32年(1957)に大阪・池田市に設立されました。人々と美を分かち合う姿勢に貫かれた5,500件におよぶコレクションは、逸翁の多方面での豊かな業績と進取の気風に富む人間性を反映し、古筆切、茶道具から与謝蕪村・呉春の絵画に至るまで実に多岐にわたります。今回は、その選りすぐりの名品が一堂に会する待望の展覧会となります。

■会期/開催中 ~2026年11月8日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
■会場/サントリー美術館
(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
■休館日/火曜日 ※ただし11月3日は18時まで開館
■料金/一般1,700円ほか

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関東【東京】東京ステーションギャラリー「水滸伝」

中国四大奇書の一つとされる『水滸伝』は、北宋時代の史実をもとに成立しました。小説の内容は、12世紀、徽宗皇帝の治世を舞台に、腐敗した政権に不満を抱いた宋江率いる108人の豪傑が梁山泊に集うというものです。

日本に伝わった『水滸伝』は江戸時代に一大ブームを巻き起こし、オリジナルとは違った新たな物語や表現が生み出されていきました。曲亭馬琴は葛飾北斎の挿絵で『新編水滸画伝』を出版、さらにその日本版ともいえる『南総里見八犬伝』を著し、その後多くの翻案作品も生まれました。また、歌川国芳が描いた豪傑たちの錦絵は、彼の出世作としてよく知られています。現代でも、小説や漫画、ドラマ、ゲームなど、多彩なメディアで『水滸伝』のイメージが親しまれているといえるでしょう。

本展では『水滸伝』に着想を得た作品とともに、物語が生まれた時代背景や世界観を、美術と資料を通して紹介します。北宋~清の多彩な中国美術、および江戸~現代にいたるまでの日本美術を多角的に展観し、『水滸伝』の奥深い魅力に迫ります。

■会期/開催中 ~2026年11月8日(日)
■会場/東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1)
■休館日/月曜日、10月13日(火)
※ただし10月12日、11月2日は開館
■料金/一般1,600円ほか

(卍斎田蝶《水滸伝浪切張順刺子半纏》 江戸時代・19世紀/其角堂コレクション)

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関東【東京】江戸東京博物館リニューアル記念・NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた豊臣秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く物語です。本展覧会ではドラマと連動し、これまであまり光の当たることがなかった秀長の人となり、兄・秀吉の天下一統を支えた数々の功績を貴重な歴史資料から読み解いていきます。兄弟が仕えた織田信長、臣従させた大名・徳川家康、家臣として重用した黒田官兵衛、藤堂高虎など名だたる武将たち、文化面のブレーンとなった千利休、豊臣家の最期を見届けた高台院らゆかりの品々が揃います。

「内々の儀は利休、公儀の事は秀長」という秀長の言葉からは、秀吉の補佐役としての秀長の強い自負が感じられ、兄弟が強い絆と揺るぎない信頼関係で結ばれていたことがうかがえます。卓越した内政・外交手腕と誰からも愛されるキャラクターで群雄割拠の時代を乗り切る秀長の姿は、現代の私たちにとっても、示唆に富むものです。武と智をそなえ、その光る手腕で道を切り拓いた天下一の補佐役・秀長の生き様を、どうぞご覧ください。

■会期/開催中 ~2026年11月8日(日)
前期:~10月12日(月)
後期:10月14日(水)~11月8日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外も展示替あり
■会場/東京都江戸東京博物館
(東京都墨田区横網1-4-1)
■休館日/月曜日、10月13日(火)、11月4日(水)
※ただし、10月12日(月)、11月2日(月)は開館
■料金/一般2,100円ほか
■展覧会公式サイト

(《御所参内・聚楽第行幸図屏風》右隻 江戸時代・17世紀 /小林英好氏蔵[上越市立歴史博物館寄託])【通期展示】

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関東【東京】三井記念美術館「館蔵の茶碗100撰 ―国宝から手造茶碗まで―」

三井記念美術館で所蔵する茶碗の中から「国宝から手造茶碗まで」の副題のもとに、国宝・重要文化財を含む名品・優品、三井家ゆかりの茶碗など、100件を選んだ展覧会です。

展示は6章に分けて構成します。第1章「唐物茶碗」、第2章「高麗茶碗」、第3章「和物茶碗」では、国宝・重要文化財の名碗をはじめ、前回の三十撰の名碗を全て含む展示となります。さらに第4章「樂の茶碗」、第5章「永樂の茶碗(保全・和全)」、第6章「手造茶碗」として、三井家の茶の湯の歴史と関わりの深い茶碗を選んで展示します。

江戸時代から昭和時代まで、300年以上にわたって収集・蓄積されて同館まで伝わってきた三井家伝来の茶碗は、文化遺産ともいえますが、三井家ならではの歴史とともに一堂に見渡せるまたとない展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年11月23日(月・祝)
■会場/三井記念美術館
(東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階)
■休館日/月曜日、10月13日(火)
※ただし、10月12日、11月2日・23日は開館
■料金/一般 1,200円ほか

(重要文化財 黒樂茶碗 銘雨雲 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀/三井記念美術館蔵)

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関東【東京】世田谷美術館「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」

自然や暮らしに密接したモチーフ、明るい色彩、モダンななかにもかわいらしさを感じさせる親しみやすいパターン。見ているだけで心が躍るようなスウェーデンのテキスタイルデザインは、季節を問わず室内を明るく彩り、同国の人々の日常に喜びを与えてきました。他の北欧諸国と同様に、長い冬を過ごすスウェーデンにおいて、デザインは日々の生活を心地よく過ごすための大切な手段であるという視点が根付いています。

本展ではスウェーデン・テキスタイルの知られざる魅力を、モチーフ、デザイナー、暮らしとの関わりという3つの視点からひもときます。スウェーデン在住の個人コレクター、サラ・アクステイリウス氏の所蔵によるヴィンテージ・テキスタイルのコレクションを中心に、スウェーデン国内の美術館やアーカイヴの協力を得て、約200点もの貴重な作品と関連資料が揃います。

■会期/開催中 ~2026年11月15日(日)
■会場/世田谷美術館
(東京都世田谷区砧公園1-2)
■休館日/月曜日 ※10月12日(月・祝)は開館、10月13日(火)は休館
■料金/一般 1,400円ほか

(ヴァンニャ・ジャナイエフ《スヴァーン(白鳥)》1968年/サラ・アクステイリウス氏蔵)

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関東【東京】文化学園服飾博物館「世界の刺繍をめぐる旅」

糸と針という比較的簡単な道具で自由に模様を表すことができる刺繍は、古くから世界各地で行われてきました。刺繍の表現は、地域や民族、階級によっても異なり、さらに女性が家族のために作る素朴なものから、専門の職人の高度な技術による複雑なものまで多種多様です。

本展では、四季の情趣を表現した日本の刺繍、オート・クチュールの熟練の技が生み出すヨーロッパの華麗な刺繍、それぞれの民族で伝承された色彩や模様が表されたアジアやアフリカの刺繍など、約40ヶ国の刺繍の優品を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月21日(土)
■会場/文化学園服飾博物館
(東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階)
■休館日/日曜、祝日、11月4日~6日 *ただし11月1日、3日は開館
■料金/一般1,000円ほか

(着物 1938年 野口眞造/文化学園服飾博物館蔵)

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関東【東京】霞会館記念学習院ミュージアム「ようこそ! 華麗なる宮中晩餐会の世界へ」

宮中晩餐会とは、海外からの国賓を饗応するために開催される正餐会で、国の最高接遇です。皇居内宮殿の豊明殿で催され、フランス料理のフルコースなどが供されます。男性は燕尾服(ホワイトタイ)または紋付羽織袴、女性はロングドレスまたは色留袖というドレスコードも最高レベルのものです。日本皇室の宮中晩餐会は、19世紀に成立した様式を現在まで継承している世界でも唯一無二のスタイルの晩餐会です。こうした皇室のおもてなし文化は、どのような歴史の中で成立していったのでしょうか。

本展では、明治から現代まで続く宮中晩餐会の様相を食器、ボンボニエール、ドレスなどから多角的に紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月21日(土)
■会場/霞会館記念学習院ミュージアム
(東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学目白キャンパス内)
■休館日/日曜・祝日、10月17日(土)、11月4日(水)
*10月25日(日)、11月1日(日)、11月3日(火・祝)は開館
■料金/無料

(イブニングドレス〈ローブ・デコルテ〉〔平成28(2016)年10月 ベルギー王国国王フィリップ陛下及び王妃マチルド陛下歓迎宮中晩餐会で彬子女王殿下が御着用〕/三笠宮家蔵) ※展示替あり

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関東【東京】根津美術館「舞楽装束 受け継がれる染織の美」

《10月24日から開催》5世紀よりもたらされ始めた外来の楽や舞を取り込みながら、独自の発展を遂げた日本の古典芸能・雅楽。そのうち舞を伴うのが舞楽です。その装束は、舞の担い手である宮廷武官の制服を華やかに変化させたもので、曲の由来により中国系の左方は赤、朝鮮半島系の右方は青を基調色としました。

舞楽は宮廷のみならず有力な寺社でも盛んにおこなわれ、高野山の鎮守社である天野社(丹生都比売〈にうつひめ〉神社)伝来の装束には、14~15世紀の染織技術を駆使した魅力的なデザインの作例が残されています。

応仁の乱(1467~77)に端を発する戦国の混乱により雅楽は大打撃を受けますが、朝廷や権力者によって復興、やがて統制されます。それにつれて装束も、宮廷ならびに東西の主要寺社では共通性の高いデザインに収斂していきます。

この様子を、悠久の舞楽の伝統を今に受け継ぐ大阪・四天王寺の装束、そして約40年ぶりに公開される栃木・輪王寺蔵の優品などを通じて紹介します。時を超えて今日まで守り伝えられた舞楽を彩る装束の美を観賞できる展覧会です。

■会期/2026年10月24日(土)~11月23日(月・祝)
■会場/根津美術館
(東京都港区南青山6-5-1)
■休館日/月曜日 ※ただし11月23日(月・祝)は開館。
■料金/当日券・一般1800円ほか

(重要文化財 水干 薄紅地薔薇反橋模様 日本・室町時代 享徳3年〈1454〉/和歌山・金剛峯寺蔵)

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関東【東京】共立女子大学博物館開館10周年記念展Ⅱ 「慈しみが生み出す衣服―近世・近代の子どもの着物―」

医療技術や環境が十分に整っていなかった江戸時代以前、子どもが無事に成長することは現代のように容易ではありませんでした。そのため人々は、誕生直後の初宮参りをはじめ、3歳、5歳、7歳という節目のたびに、これまで無事に育ったことへの感謝と、これからの健やかな成長を氏神様に祈りました。

共立女子大学博物館は2026年に開館10周年を迎えました。子どもの成長に例えるならば、7歳をさらに3年超えて、将来に向けた夢を描きながら、堅実な歩みを始める時期と言えます。

本展では、慈しみの心が込められた子どもの着物を展示します。また今回は、三笠宮崇仁親王が御幼少期にお召しになった御装束を展示し、宮中における古式を継承した子ども服もご紹介します。江戸時代から昭和時代にかけての男女の子どもの着物が時代とともに移り変わっていく様子を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月28日(土)
前期:~10月31日(土)
後期:11月2日(月)~11月28日(土)
■会場/共立女子大学博物館
(東京都千代田区一ツ橋2-6-1 共立女子学園2号館B1F)
■休館日/日曜日、祝日、10/9 ※ただし10/11、11/3は開館。
■料金/無料
※休館日、開館時間が変更になる場合があります。 詳しくは同館のウェブサイトをご覧ください。

(白麻地双魚模様祝着 江戸時代・18~19世紀/共立女子大学博物館蔵【後期展示】)

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関東【東京】チェコセンター東京「藍染めのアポレンカ 受け継ぐ技とデザイン展」

かつてチェコ共和国では、日本と同様、藍色に白の美しい型染めが庶民の生活を彩っていました。日本で発展し、主に浴衣に用いられた「中形」に対し、女性たちの日常着や晴れ着を飾った藍の型染め「モドロティスク(青いプリント)」が盛んにおこなわれていたのです。19世紀に隆盛を極めたこの伝統技法は、時代の荒波を経て現在、チェコ国内のわずか2つの工房にかろうじて受け継がれるのみとなりました。

本展では、ユネスコ無形文化遺産登録を経て再生の兆しを見せる中欧・チェコの藍の型染めを、絵本『藍染めのアポレンカ』の原画に加え、日本ではこれまで紹介の機会のなかった歴史的資料やテキスタイル作品と共に紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月30日(月)
■会場/チェコセンター東京
(東京都渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内)
■休館日/土曜日、日曜日、祝日
■料金/無料

(『藍染めのアポレンカ』本文画より〈作/ロマナ・コシュトコヴァー、絵/ヴェロニカ・ヴルコヴァー、ヤン・シュラーメク、訳/小川里枝、求龍堂刊〉©︎Veronika Vlková, Jan Šrámek, courtesy of Kyuryudo )

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関東【東京】山種美術館 開館60周年記念特別展3「ザ・ベスト・オブ・山種コレクションⅠ ―横山大観、竹内栖鳳から上村松園、速水御舟へ―」

《10月10日から開催》山種美術館は1966年に開館し、本年で60周年を迎えました。これを記念する特別展の第3弾では、山種コレクションの核である近代日本画の傑作を紹介します。

同館のコレクションは、山種証券(現・SMBC日興証券)の創立者・山﨑種二(1893-1983)が個人で集めた作品が基礎となっています。種二は、「絵の値打ちは作者である画家の人柄に負うところ大だ」という信念のもと、横山大観、上村松園、小林古径、安田靫彦、山口蓬春ら、名だたる画家たちと親しく交際しながら、一大コレクションを築き上げました。その後も所蔵作品の拡充を図り、現在約1,800点を所蔵しています。

本展では、重要文化財に指定されている竹内栖鳳《班猫》と村上華岳《裸婦図》を筆頭に、上村松園《蛍》、川端龍子《鳴門》、土田麦僊《大原女》、福田平八郎《筍》をはじめ、コレクションのなかでも名品中の名品を厳選して展示します。また、種二が長年の夢であった美術館設立を決意した際、特別に購入を許されたという横山大観《心神》や小林古径《清姫》など、同館の歴史を物語る名画も紹介し、山種コレクションの魅力が伝わる展覧会です。

■会期/2026年10月10日(土)~12月6日(日)
■会場/山種美術館
(東京都渋谷区広尾3-12-36)
■休館日/月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館
■料金/一般 1,500円ほか

(上村松園《蛍》1913年/山種美術館蔵)

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関東【東京】明治神宮ミュージアム 明治神宮外苑創建百年記念「聖徳記念絵画館の巨大壁画にせまる」

明治神宮外苑の中心施設である聖徳記念絵画館には、明治天皇・昭憲皇太后の御事績を描いた80点の巨大壁画が展示され、長い時を経てもなお鮮やかに、近代国家の礎を築いた明治という激動の時代を雄弁に物語っています。その裏には、壁画制作に精魂を込めた画家たちの並々ならぬ努力がありました。

令和8年(2026)10月、外苑が大正15年(1926)の創建から100年の節目を迎えるにあたり、明治神宮ミュージアムにて特別展を開催します。 明治を生き、明治を描いた壁画の揮毫者たちに焦点をあて、その画業と志を3期にわたって紹介。実物の巨大壁画を通期で6点、2点ずつ入れ替えながら展示するほか、前・中・後各期テーマごとに、官展受賞作などの揮毫者の作品を展示し、その多彩な活躍を紹介します。

■会期/2026年9月26日(土)~12月6日(日)
前期:9月26日(土)~10月11日(日)
中期:10月17日(土)~11月8日(日)
後期:11月14日(土)~12月6日(日)
■会場/明治神宮ミュージアム
(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
■休館日/木曜日(ただし10月22日は開館)、展示替え期間(上記会期ご参照ください)
■料金/一般1,000円ほか

(荒井寛方「富岡製糸場行啓」/聖徳記念絵画館蔵【前期展示】)

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関東【東京】国立新美術館「ルーヴル美術館展 ルネサンス」

15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛を極めたルネサンス美術。本展は、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから選び抜かれた50点余りの作品を通して、この豊かで複雑な芸術動向の本質をなす、いくつかの特徴に光を当てます。

ルネサンス期の人々は、キリスト教が広まる前の、人間の主体性がより重視された古代ギリシア・ローマの文化に再び価値を見いだしました。このたび初来日するレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》は、人間の個性への関心が高まった時代であるルネサンスの肖像芸術の傑作です。レオナルドは、人物の外見の特徴をとらえるだけでなく、その内面に潜む複雑な感情を描き出すという難問に挑み続けた芸術家でした。

本展では、まさにルネサンスを象徴する人であるレオナルド・ダ・ヴィンチから導き出した4つのテーマ ——旅、技法の革新と洗練、古代へのまなざし、肖像芸術の隆盛—— に基づいて、絵画から彫刻、版画、素描、工芸まで、多彩な作品を紹介します。ルネサンス美術の真髄に触れる貴重な機会となるでしょう。

■会期/開催中 ~2026年12月13日(日)
■会場/国立新美術館 企画展示室1E
(東京都港区六本木7-22-2)
■休館日/火曜日 ※ただし、11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
■料金/一般2,400円ほか
■展覧会公式サイトはこちら

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関東【東京】齋田記念館 特別展「白洲正子の暮らしの愉しみ ―着物とお茶―」

白洲正子(1910~98)は樺山伯爵家の次女として生まれ、十代でアメリカに留学。帰国後、白洲次郎と結婚しました。戦後、小林秀雄、青山二郎と親交を結び、随筆家として執筆するかたわら、銀座に染織工芸の店「こうげい」を営み、多くの織司や染色家と交流を重ね、優れた工芸家を育てました。

本展では、正子の着物とお茶に注目し、正子の愛した着物や器をその言葉とともに紹介します。流儀茶道からは距離をおき、器であれば生活用具の自然な趣を、着物であれば普段着の紬を特に愛した正子は、よそ行きの美ばかりでなく、日常の美を大切にしました。また、一般に茶の湯の器には、華やかな金襴緞子の名物裂の仕服が添えられることが多いですが、正子の愛した器には、その趣に合った素朴な丹波布の仕服が添えられ、着物と相通ずる正子の趣味が窺えます。

“茶道とは「生活」全般にわたる心構えで、この混沌とした人間社会に、いかにして秩序を与え、いかにして美しく、たのしく過ごせるかという公案を課すことにほかならない”(「私の茶の湯観」)と述べた正子の美意識が窺える展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年12月18日(金)
■会場/齋田記念館
(東京都世田谷区代田3-23-35)
■休館日/土曜(ただし第四土曜日9/26,10/24,11/28は開館)、日曜、祝日、10月16日(金)
■料金/一般700円ほか

(銀座の「こうげい」にて、結城紬に縞の帯を合わせた白洲正子)

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関東【東京】たばこと塩の博物館「新収蔵ミニチュア展 ―名人小林礫斎を支えた二人の中田」

喫煙具などを手がけていた小林礫斎(1884〜1959)は、和装から洋装へと移りゆく時代に、その技術を転用して稀代のミニチュア職人となりました。彼は一時期、箱根の古美術商だった中田藤之助のもとで制作に没頭していたと伝えられており、その頃の作品を含むミニチュア類が新たにたばこと塩の博物館資料として仲間入りしました。

これまでたばこと塩の博物館では、礫斎と彼の良き理解者であった中田實氏による「中田實コレクション」の寄贈を受け、展覧会を重ねてきましたが、本展では、新収蔵資料を中心に、制作背景や中田實コレクションとの関係を交えて紹介します。

■会期/開催中 ~2026年12月20日(日)
■会場/たばこと塩の博物館
(東京都墨田区横川1-16-3)
■休館日/月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※ただし、10月12日、11月23日は開館
■料金/一般300円ほか

(切子揃〈紀州徳川家伝来〉 箱サイズ:17.8cm×34.7cm/たばこと塩の博物館蔵)

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関東【東京】大倉集古館 企画展「美しい瞬間(とき)-美人画を中心に」

日本において女性の姿を描いた絵画は飛鳥時代からありますが、多く描かれるようになるのが江戸時代の浮世絵であり、明治以降の近代日本画ではひとつのジャンルとして美人画という言葉が生まれました。

女性の姿の中で、外見の美は、服装や髪型、装飾品などを通して表現され、そこには身分や立場、時代相、ひいては国ごとの美の基準が反映されました。そして、内面の美は、しぐさなどの外見を通して表現されるだけでなく、ともに描かれた季節の風物や草花などを通して表現されました。特に日本人にとって美は自然とともにあるといわれ、人々の人生や心情は、春から冬へと移ろいゆく自然に重ね合わされました。

本展覧会では、勝川春章や歌川国貞らの浮世絵美人画、鏑木清方、上村松園、伊東深水らの近代の美人画など、江戸時代から昭和初期にかけて描かれた美人画や風景画、そして衣装や化粧道具などを取り上げ、「美人の姿」「演劇と美人」「美人と描かれたもの」といったキーワードとともに約70件の作品を展観します。

■会期/開催中 ~2026年12月20日(日)
前期:~11月8日(日)
後期:11月10日(火)~12月20日(日)
■会場/大倉集古館
(東京都港区虎ノ門2-10-3)
■休館日/月曜日(休日の場合は翌平日)
■料金/一般 1,000円

(三木翠山《鏡》1929年/大倉集古館蔵【前期展示】)

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関東【東京】東京国立近代美術館「竹久夢二 時代を創る表現者」

《10月23日から開催》竹久夢二(1884–1934)は、画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターなど、いくつもの顔をもつ表現者として、明治の終わりから昭和のはじめにかけて活躍しました。「夢二式」と呼ばれた女性像や、レトロモダンなデザインによって、大正ロマンを象徴する人物として知られています。

青春の感傷や郷愁、江戸情緒と異国趣味、都会の洗練への憧れが描き出された抒情あふれる作品は、雑誌や絵葉書、展覧会などを通して人々の共感を呼び、一世を風靡します。また、暮らしを彩る日用雑貨のデザイン、子どものための本や雑誌作り、流行歌「宵待草」の作詞、関東大震災の記録など、時代をリードする仕事により、続く世代にも大きな影響を与えました。多分野で才能を発揮した夢二は、ジャンルを横断しながら活躍するクリエイターの先駆けといえるでしょう。

本展は、夢二の代表作として名高い《黒船屋》をはじめ、日本画や油彩画、木版画、スケッチ、多種多様なデザイン、スクラップブックなど、全国の夢二コレクションから約500点の作品や資料を集めることで、その多岐にわたる仕事に迫ります。美術やデザインという枠を超えて、時代をとらえ、流行を生み、人々に愛された表現者、夢二にご注目ください。

■会期/2026年10月23日(金)~2027年1月11日(月・祝)
前期:2026年10月23日(金)~11月23日(月・祝)
後期:2026年11月25日(水)~2027年1月11日(月・祝)
■会場/東京国立近代美術館
(東京都千代田区北の丸公園3-1)
■休館日/月曜日、11月24日、年末年始(12月28日~2027年1月1日)※ただし11月23日、1月11日は開館
■料金/一般 2,100円ほか
■展覧会公式サイトはこちら
※東京の後は静岡市美術館、富山県美術館、大阪中之島美術館にて巡回展を開催予定です。

(《秋のいこい》1920年/夢二郷土美術館蔵)

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関東【東京】世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」

『色ざんげ』『おはん』『生きて行く私』など、現代を生きる私たちの道標ともなる数々の名作を残した作家・宇野千代(1897~1996)。

若き日には、画家の東郷青児とともに世田谷の淡島に“コルビジェ風”のアトリエ付きの瀟洒な家を建てて暮らしました。その作家としての人生は、尾崎士郎、東郷青児、北原武夫らとの数々の恋や、画家や詩人、評論家など各界で活躍する人々との華麗な交友関係の中で大きく花開いていきました。

本展は、2023年度に世田谷文学館に寄贈された宇野千代旧蔵の新資料を前期・後期に分け、年間を通して紹介するものです。

■会期/開催中 〜2027年3月28日(日)
前期:開催中 〜2026年9月6日(日)
後期:2026年9月26日(土)〜2027年3月28日(日)
■会場/世田谷文学館
(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)・展示替え期間・年末年始・館内整備期間
■料金/一般 220円ほか

(宇野千代旧蔵 切りばめの着物:宇野デザインの129枚の布を接ぎ合わせて作られた着物/世田谷文学館蔵【前期展展示】)

Kieron Boyle

関東【神奈川】横浜美術館「マリー・アントワネット・スタイル」

歴史上もっともファッショナブルな王妃、マリー・アントワネット(1755–1793)。時代のファッション・アイコンとなった彼女の装いやインテリアは、18世紀から現代にいたるまで、ファッションやデザイン、映画などに広く影響を与えてきました。

本展は、あらゆる点で新しい様式(スタイル)をうちたてていった王妃の革新性と人物像に迫るとともに、その「スタイル」が、いかに時代を超えて人びとを魅了し、今日のクリエーターたちにも示唆を与え続けているかについて紹介します。

ドレス、ジュエリー、家具、絵画や版画、写真など、日本初公開を含む約200点で構成。V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)企画の世界巡回展に、国内の関連作品も加えた日本オリジナルの展示であり、日本では唯一の開催です。

■会期/開催中 ~2026年11月23日(月・祝)
■会場/横浜美術館
(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)
■休館日/木曜日(8月13日、9月24日、11月19日は開館)
■料金/一般2,500円ほか
※詳しくは展覧会公式サイトへ

(ローブ・ア・ラ・フランセーズ(フランス風ドレス)フランス製 1760年代(1770年代に加工)/ヴィクトリア&アルバート博物館蔵)
Robe à la française (made in France)
© Victoria and Albert Museum, London

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関東【神奈川】シルク博物館「めざせ豊蚕(ほうさん)-おかいこさまの道具展-」

《10月10日から開催》安政6年(1859)の横浜開港以来、生糸が輸出の主力品となったことをきっかけに、日本では生糸の生産が国を挙げての一大産業となっていきました。

良い糸を得るためには、その原料である繭が良いものでなければならず、そのためには繭を作る蚕を適切に飼育しなければなりません。そうしたことから、人々は「蚕を育てるための道具」すなわち「蚕具(さんぐ)」の改良にも熱心に取り組みました。

日本において約二千年前に始まったとされる養蚕は、時代の変化の中でも絶えることなく今日に至るまで続けられています。「昆虫を飼育する」という言葉にすればごく簡単とも思える作業のために、いくつもの専用の道具が開発されてきたのです。

本展では、「蚕を養う」という営みの中で作り出され、改良を重ねられてきた蚕具の数々を紹介します。近代日本の発展を支えた蚕という昆虫や先人の知恵と工夫を知る機会となる展覧会です。

■会期/2026年10月10日(土)~11月23日(月祝)
■会場/シルク博物館
(神奈川県横浜市中区山下町1 シルクセンター2階)
■休館日/10/13(火)、10/19(月)、10/26(月)、11/2(月)、11/9(月)、11/16(月)
■料金/一般700円ほか

(小林英次郎「皇国養蚕図絵」 部分/シルク博物館蔵)

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中部【新潟】新潟県立近代美術館「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ―京都 千總コレクションを中心に―」

日本の伝統的な衣装であるきものは、長い歴史の中で多彩なデザインと美意識を育んできました。一定の幅の反物から仕立てられるきものは、平面性を持つ一方で、身にまとうことで立体へと変化します。

本展では、創業470年を越える友禅の老舗・千總の豊富なコレクションを中心に、京都国立近代美術館の所蔵品等を加えて、近世のきもの、雛形本、近代京都画壇の絵画、染織図案、工芸品、人間国宝のきものなど、さまざまな作品や資料を通じて、平面と立体のあいだを行き来するきものに施された独自のデザインの工夫と、その時代背景をご紹介します。

本展は全4章のテーマごとに構成され、きものの持つ「デザインの思考」に思いを巡らせ、これまでにない視点で「きもののヒミツ」に迫ります。

■会期/開催中 ~2026年11月15日(日)
前期:〜10月12日(月・祝)
後期:10月14日(水)〜11月15日(日)
※会期中、展示替えがあります。
■会場/新潟県立近代美術館
(新潟県長岡市千秋3丁目278-14)
■休館日/10/5(月)、10/13(火)、10/19(月)、10/26(月)、11/2(月)、11/9(月)
■料金/一般1,800円ほか

《打掛 紅綸子地疋田七宝繋ぎ四季花束模様》江戸時代後期/千總ホールディングス蔵)

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中部【石川】石川県立歴史博物館 秋季特別展「国立民族学博物館コレクション 世界のかわいい衣装」

さまざまな気候や風土、社会や文化の中で育まれてきた世界の衣装。豊かな色彩や文様、かたち、着方の多様さはもちろん、織りや染め、刺繍、レースなどの手仕事も大きな魅力です。生活を彩ってきた衣装は、人びとの知恵や工夫、技術によって受けつがれてきました。

本展では、国立民族学博物館のコレクションから「かわいい」をキーワードに選んだ世界の衣装約120点を紹介します。身に着ける人びとの世界に思いを馳せることで、私たちの装いについても見つめ直してみましょう。

■会期/開催中 ~2026年11月8日(日)
■会場/石川県立歴史博物館
(石川県金沢市出羽町3-1)
■休館日/会期中無休
■料金/一般1200円ほか

(上衣[ウズベキスタン]1980年収集/国立民族学博物館蔵)

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中部【愛知】松坂屋美術館 開館35周年記念「華麗なる武家の纏(まと)う KIMONO」

《10月11日まで》2008年にユネスコの世界遺産にも登録された「能」は日本の誇る伝統芸能です。奈良時代に中国から伝わった「散楽」が変化を遂げ、室町時代に観阿弥・世阿弥により現在の「能」が成立しました。江戸時代に徳川家康が幕府を開き、征夷大将軍に就任した際に祝賀能をおこなったことで、「能」は「武家の式楽」となっていきました。そのことで、演者が纏う能装束の形式がきまり、それぞれの大名により役者とともに管理されていきました。この当時、着用された能装束は明治以降、幾度か所蔵元を替え、今日に伝わっています。

本展では、日本有数の染織品コレクション「松坂屋コレクション」の能装束に、能を庇護した武家の女性のKIMONOなど併せて約110件紹介します。

「松坂屋コレクション」の大規模な展覧会は5年ぶり。貴重な能装束や小袖が多数出品される、必見の展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年10月11日(日)
■会場/松坂屋美術館(松坂屋名古屋店南館7階)
(愛知県名古屋市中区栄3-16-1)
■休館日/会期中無休
■料金/一般1,000円ほか

([右]菊立涌模様唐織 桃山時代 [左]御所車模様帷子 江戸時代後期/ともに「松坂屋コレクション(一般財団法人J.フロントリテイリング史料館蔵)」)

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中部【愛知】名古屋市博物館 特別展「リトアニア ―バルトの森に響く歌―」

バルト海沿岸に位置するリトアニア共和国は、名古屋で育った外交官・杉原千畝(すぎはらちうね)がユダヤ難民に「命のビザ」を発給した地です。その縁に導かれて、名古屋市博物館は昨年8月、リトアニア国立博物館と友好館協定を結びました。

本展では、同館の全面的な協力のもと、色彩豊かな民族衣装や、神秘的な意匠の工芸品などを通して、同国の歴史と文化を紹介します。自然を慈しみ、歌を愛する人びとの、豊かな文化に触れられる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年11月1日(日)
■会場/名古屋市博物館
(愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)
■休館日/月曜日(祝日の場合は直後の平日)、毎月第4火曜日(祝日を除く)、24日(木)、13日(火)、10月27日(火)
■料金/一般1,400円ほか

(ズーキヤ地方の民族衣装 21世紀/リトアニア国立博物館蔵)

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中部【愛知】徳川美術館 特別展「ときめく箱」

「玉手箱」や「箱入り娘」といった言葉があるように、ものを収納する容器の一つである箱は、古代から現代にいたるまで、人々の生活や信仰・藝術に深く関わってきました。内容品の保護・整理・運搬といった実用性に加え、精緻な装飾や象徴的な意匠、そして蓋の表裏に記された箱書きに至るまで──箱は時として持ち主の想いを内に秘め、また時を越えて語るメディアでもありました。本展では、箱の機能と美に着目しながら、その魅力に迫ります。

■会期/2026年10月8日(木)~11月15日(日)
■会場/徳川美術館
(愛知県名古屋市東区徳川町1017)
■休館日/月曜日(ただし10月12日、11月23日は祝日のため開館)、10月13日、11月24日(火)
■料金/一般2,000 円ほか

(青磁香炉 銘 千鳥 大名物 南宋~元時代・13~14世紀/徳川美術館蔵)

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近畿【京都】泉屋博古館 寛永行幸四百年記念 特別展「寛永行幸と花の都の文化びと」

《10月18日まで》江戸時代初期にあたる寛永3年(1626)9月、大御所徳川秀忠・将軍徳川家光の招きにより後水尾天皇が京都・二条城に行幸されました。初日の9月6日には、天皇一家と公家、将軍と全国の大名がそろう天下の大行列に、京の街は空前の活況を呈します。寛永行幸は泰平の世の到来を告げ、新たな文化の胎動をうながしたともいえるのです。

本展では行幸行列を活写する泉屋博古館所蔵 《二条城行幸図屏風》 (京都市指定文化財) を中心にこの歴史的盛事を振り返ります。そしてその前後から17世紀後半にわたり展開した寛永文化について、東福門院 (徳川和子) という一人の女性を起点に見つめていきます。将軍の娘にして天皇の后となった彼女の周辺では、後水尾天皇、千宗旦、松花堂昭乗、小堀遠州、野々村仁清など、きら星の如き文化人たちが身分を越えた交流を通じ、それぞれの美の形を結びました。会場では公・武・民の架け橋となった東福門院ゆかりの品々をまじえ、その美と交流の足跡をたどります。当館の近隣には東福門院菩提寺の光雲寺をはじめ、江戸初期復興のゆかりの社寺が点在しています。往時の雅人の息づかいを今に伝えるこの地で寛永文化にひたることができる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年10月18日(日)
■会場/泉屋博古館
(京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24)
■休館日/月曜日、10/13(火)
■料金/一般1,200円ほか

(京都府指定文化財《東福門院御料 唐衣表着》江戸時代・17世紀/霊鑑寺蔵)【展示期間:9月5日~9月27日】

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近畿【京都】京都文化博物館 寛永行幸四百年祭開催記念 特別展「寛永 太平がはぐくむ美」

寛永3年(1626年)9月6日から10日まで、江戸幕府を統べる大御所・徳川秀忠、将軍・家光が後水尾天皇を二条城に招き、もてなした出来事が寛永行幸です。それは大坂夏の陣で豊臣家が滅亡してから11年後のことで、朝廷と幕府の融和と平和の到来を象徴的にあらわす政治儀礼でした。5日間にわたる催しでは、善美を尽くした座敷飾り、贅沢な料理、舞楽、能楽、和歌や管弦の遊びなど、最上級のもてなしが繰り広げられました。

またこの時期は、本阿弥光悦、俵屋宗達、野々村仁清、池坊専好など名高い芸術家が生まれてきた時代であり、この時代に育まれた文化は「寛永文化」と称されます。桃山時代とは異なる新たな文化が巻き起こった京都で、朝廷と江戸幕府が結び合った一大政治イベントが寛永行幸なのです。

本展では、寛永文化と寛永行幸を軸に、江戸時代前半に開いた京都文化の粋を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年11月15日(日)
前期:~10月18日(日)
後期:10月20日(火)~11月15日(日)
※期間中、展示替え及び巻替えがあります
■会場/京都文化博物館
(京都市中京区三条高倉)
■休館日/月曜日、10月13日(火)
※ただし、10月12日は開館
■料金/一般 1,800円ほか

(《松鶴文様小袖》 /京都府蔵[京都文化博物館管理])【通期展示】

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近畿【京都】京都国立博物館 特別展「源氏物語 王朝のかがやき」

平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』は、日本文学史を代表する王朝物語です。雅な宮廷を舞台に繰り広げられる光源氏や個性豊かな女性たちの恋愛模様、人生模様は、後世読み継がれる中でさまざまな文化や美術を生み出しました。

本展では、『源氏物語』の場面やモチーフを表した麗しい絵画、工芸品を一堂に集め、後世につくられた写本や注釈類、さらに芸能への広がりも紹介することによって、わが国の文化に豊かなかがやきを与え続けたこの名作の魅力を再発見します。国宝「源氏物語絵巻」をはじめ、藤原定家が校訂した写本や、国内外で分蔵され全体像がわからないゆえに“幻の源氏物語絵巻”とも呼ばれる「源氏物語絵巻(盛安本)」など、約250件(巡回含む)の多彩な文化財をご覧になれます。

京都国立博物館での『源氏物語』展の開催は、約50年ぶり。2027年1月からは東京国立博物館で初めて開催されます。本展は、京都、東京の両国立博物館が総力をあげて『源氏物語』の魅力を紹介する、かつてない大展覧会です。

■会期/2026年10月6日(火)~11月29日(日)
前期:10月6日(火)~11月1日(日)
後期:11月3日(火・祝)~11月29日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外でも展示替があります。
■会場/京都国立博物館 平成知新館
(京都市東山区茶屋町527)
■休館日/月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※ただし、10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館
■料金/一般2,200円ほか

(重要文化財 源氏物語画帖 若紫 土佐光吉・長次郎筆 安土桃山~江戸時代・17世紀/京都国立博物館蔵 【通期展示・帖替あり。この場面は前期展示。京都会場のみに出品】)

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近畿【京都】京都市京セラ美術館 特別展「⽣誕140年記念 染織家 ⼭⿅清華 ―宙翔ぶイマジネーション」

京都で活版印刷業を営む家に生まれた山鹿清華(1885〜1981)は、十代の頃に西陣織の図案と日本画を学び始めました。やがて神坂雪佳に師事し、創作の幅を広げていきます。図案、糸の選択、織りの工程をひとりで行うつづれ織「手織錦」を自ら考案したことで勢いをつけると、1927年、新設されたばかりの帝展・美術工芸部門に《和蘭陀船》を出品し、特選を受賞しました。

祭礼時の懸装品などには天女や雲龍といった伝統的な図柄を、官展や日展への出品作の壁掛などには機関車、ロケット、東京タワーといったユニークなモチーフを用いたように、山鹿の主題選びは実に多様で奇抜です。彼は明治、大正、昭和にわたり染織の伝統継承に努める一方で、進取の気風にも富んだ稀有な存在だったといえるでしょう。本展は山鹿清華の仕事を振り返る、40年ぶりの回顧展です。

■会期/開催中 ~2026年12月20日(日)
■会場/京都市京セラ美術館 本館南回廊一階
(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館)
■料金/一般 1,800円ほか

(山鹿清華《星座・月・ロケット》 1958年/京都市美術館蔵)

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近畿【京都】千總ギャラリー「小袖、あらため」

着物の原形である小袖は、江戸時代の人々の暮らしの中で使われ、時代や用途に応じて仕立て直されながら受け継がれてきました。本展では、千總所蔵品の中から、寸法変更や補修などの痕跡が残る小袖をはじめ、袈裟や掛け軸に仕立て替えられた作品をご紹介します。形を変えながら大切に使われてきた小袖から、そこに込められた人々の営みに目を向けます。

■会期/開催中 ~2026年12月22日(火)
■会場/千總ギャラリー〈ギャラリー1〉
(京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階)
■休館日/水曜日
■料金/無料

(小袖 籠に萩笹模様 江戸時代中期/千總ホールディングス蔵)

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近畿【京都】嵯峨嵐山文華館「絵で知る、もっと楽しむ京都」

千年以上の歴史を誇り、訪れる人々を惹きつけてやまない観光都市、京都。本展では、その多彩な魅力を近世から近代にかけての日本画を通して紹介します。

本展では、《洛中洛外図屏風》(前期展示)や《洛外図屏風》(後期展示)、原在中(1750-1837)の《葵祭之図》(上巻:前期展示、下巻:後期展示)など、今日でも親しまれている京の名所や行事、伝統文化を描いた作品、さらに芸舞妓や京野菜など、京都ならではの画題を扱った作品を展示します。また、京都と言えば、和菓子の老舗が軒を連ねる街。富岡鉄斎(1836-1924)や池田遙邨(1895-1988)らが意匠を凝らした、和菓子の包装紙もあわせて紹介します。京都をよく知る方から初めて訪れる方まで、「京都を絵で知り、もっと楽しむ」ことができる展覧会です。

■会期/開催中 ~2027年2月28日(日)
前期:10月3日(土)~12月14日(月)
後期:12月16日(水)~2027年2月28日(日)
■会場/嵯峨嵐山文華館
(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11)
■休館日/12月15日(火)、12月30日(水)~2027年1月1日(金)、1月19日(火)、2月9日(火)、2月21日(日)
■料金/一般1,000円ほか

(松村梅叟《花うり》20世紀/福田美術館蔵【前期展示】)

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近畿【奈良】大和文華館「日本工芸の美―古代から近世まで― 」

《10月18日まで》様々な素材に手仕事を加えて生み出された工芸品は、日常の生活に潤いをもたらし、信仰の場や宴の場といった特別な場に、厳かさや華やかさをそえてきました。本展では、館蔵の日本の工芸品より、やきもの、漆工品、金工品、染織品、ガラスをとりあげ、時代ごとに展示します。

飛鳥・奈良時代には中国・唐の文化の影響が色濃くみられ、平安時代には日本らしい好みが明瞭にあらわれてきます。鎌倉・室町時代には文化の担い手が貴族だけでなく、武家や庶民にも広がっていき、桃山・江戸時代にはさらに幅広い層が様々な工芸品を用いるようになり、高度な技術を駆使した洗練されたものから素朴な魅力のあるものまで、様々な工芸品が生み出されました。また、室町時代後期から江戸時代には、茶の湯の文化も日本の工芸品の展開と深く結びついています。日本の工芸品をめぐる文化や美意識、技術の変遷に着目した展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年10月18日(日)
■会場/大和文華館
(奈良県奈良市学園南1-11-6)
■休館日/月曜日、10月13日(火)
※ただし、10月12日(祝)は開館
■料金/一般 630円ほか

(重要文化財 蒔絵籬菊文机 室町時代/大和文華館蔵)

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近畿【大阪】国立民族学博物館特別展・令和8年度アイヌ工芸品展「沙流川に生きる ──サルンクㇽの近代」

日高山脈に源を発し太平洋に注ぐ沙流川の流域では、古くから多くのアイヌ民族が暮らし、現在まで歴史を刻んできました。本展では、この流域で集められた工芸品のなかから、作り手・使い手が明らかなものを写真・文書・子孫の言葉とともに紹介することにより、近代以降の急激な変化のなかを生きてきた人びとの姿を照らし出し、現代を生きる人びとへのつながりをたどります。

■会期/開催中 ~2026年12月15日(火)
■会場/国立民族学博物館
(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
■休館日/水曜日(祝日の場合は直後の平日)
■料金/一般1,200円ほか

(衣服/平取町立二風谷アイヌ文化博物館蔵)

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九州【福岡】九州国立博物館 特集展示「きゅーはくの琉球コレクション」

《10月27日から開催》琉球・沖縄の特色ある歴史と文化は、九州国立博物館の活動でも重要なテーマの一つです。今年の秋には首里城正殿の復元工事が完了予定であり、そのお祝いも込めて、開館以来収集してきた九博の琉球資料コレクションを選りすぐって紹介します。

■会期/2026年10月27日(火)~12月6日(日)
■会場/九州国立博物館 L室
(福岡県太宰府市石坂4-7-2)
■休館日/月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)
■料金/平常展 一般700円ほか

(紅型小袖〈浅地窓絵枝垂桜模様紅型衣裳〉/九州国立博物館蔵)

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九州【福岡】福岡市美術館 特別展「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」

《10月17日から開催》茜や藍などの染料と、媒染剤や防染剤を用いて、木綿という染 色の難しい素材に堅牢な染めを施す技術は数千年の昔にインドで生まれました。鮮やかな色彩で大胆かつ精緻な文様が染め上 げられた木綿布は、日本では「更紗」、英語では「チンツ」と呼ばれ、世界を席巻しました。

本展では、インド更紗が世界的な商品となって数百年という時の流れで変化していく姿を、ロンドン在住のカルン・タカール氏のコレクションの名品でたどります。インド更紗がヨーロッパ、東南アジア、そして日本へともたらされることで、世界の人々が美意識を共有し、さらに各地で創造性を発揮していくさまを、本展に出品される更紗の数々から窺い知ることができます。

■会期/2026年10月17日(土)~2026年12月20日(日)
■会場/福岡市美術館
(福岡市中央区大濠公園1-6)
■休館日/月曜日、10月20日(火)、21日(水)、11月24日(火)
※ただし、10月19日(月)、11月23日(月・祝)は開館
■料金/一般1,700円ほか

(《白地人物草花文様更紗儀礼用布》17~18世紀
Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley)

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