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「年寄りが前にいるんだから譲れ」席が空いてるのに迫った乗客。思わぬ要望に困惑した

  • 2026.9.28
「年寄りが前にいるんだから譲れ」席が空いてるのに迫った乗客。思わぬ要望に困惑した

空席の多い車内で、突然響いた声

仕事が休みだった平日の昼前、私は友人との待ち合わせに向かうため、電車に乗っていました。

車内はかなり空いていて、座席の半分以上が空いています。私はドアの近くに座り、斜め前の長い座席には、大学生くらいの若い男性が一人で腰かけていました。

膝の上にリュックを抱え、静かに窓の外を眺めています。

次の駅で、70代くらいの男性が乗ってきました。

ところが男性は近くの空席には座らず、若い男性の前まで歩いていくと、つり革につかまって立ち止まりました。

そして突然、強い口調で言ったのです。

「年寄りが前にいるんだから譲れ」

「え…?」

若い男性は驚いたように顔を上げました。周りにはいくつも席が空いています。私も、なぜその席にこだわるのか分からず、思わず二人を見てしまいました。

すると男性は、もう一度声を荒らげました。

「年寄りが前にいるんだから譲れ」

若い男性は困ったようにリュックを抱え直しました。

すぐ横にも空いている席があった

私は男性に向かって、できるだけ穏やかに声をかけました。

「あの、こちらも空いていますよ」

そう言って、自分の隣と男性の後ろにある空席を示しました。

男性は一度こちらを見ましたが、何も言いません。

すると向かい側に座っていた年配の女性も、自分の隣を軽く手で示しました。

「ここも空いてますよ。どうぞ」

責めるような言い方ではなく、本当に席を勧めるような口調でした。

男性はそこで初めて周囲を見回しました。

そして何も言わずにつり革から手を離すと、少し離れた空席へ座りました。

若い男性はほっとしたように息をつき、私のほうへ小さく頭を下げました。私も軽く会釈を返しました。

そのあと待ち合わせ場所で友人に会い、私は電車であった出来事を話しました。

「席はたくさん空いてたんだけどね。どうしてもその人に譲ってほしかったみたい」

「そんなことあるんだ…」

友人も驚いていました。

席を譲ってほしい事情があったのかもしれません。

ただ、空いている席がいくつもある中で突然強い口調で言われれば、戸惑うのも無理はありません。

あのとき、誰かを言い負かそうとするのではなく、ただ空いている席を示せたことで、その場がそれ以上険悪にならずに済んだのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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