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「この前の荷物は見つかった?」廊下で声をかけてきた女性。続けて口にした言葉に、私は思わず耳を疑った

  • 2026.11.8
「この前の荷物は見つかった?」廊下で声をかけてきた女性。続けて口にした言葉に、私は思わず耳を疑った

届くはずの荷物が見当たらない

私はマンションでひとり暮らしをしています。

ある時期から、届くはずの郵便物や荷物が、ポストに見当たらないことが続くようになりました。

最初は、配達済みになっていた荷物でした。

ポストを確認しても入っておらず、配送の窓口に問い合わせました。

「配達済みの記録はあるのですが、荷物が見つかりません。申し訳ございません」

「そうですか…。分かりました」

そのときは、たまたま起きたことなのだと思いました。

ところが翌週、通販で注文した小さな荷物も、配達済みなのに見当たりません。

ほかにも、届くはずのはがきや封筒がなかなか届かないことがありました。

さすがにおかしいと思い、大家さんに相談しました。

「もしかしたら、誰かがポストを開けているのかもしれませんね。こちらでも気をつけて見ておきます」

「ありがとうございます」

数日後の昼、集合ポストを確認していると、背後から声をかけられました。

「最近、荷物がよく届かないんですって?」

振り返ると、同じ階に住む女性が立っていました。

顔を合わせれば会釈する程度で、ほとんど話したことのない人です。

「えっ…どうして知っているんですか?」

「あら、ちょっと聞いたものだから。物騒よねえ」

女性はそう言うと、エレベーターのほうへ歩いていきました。

荷物の件は、ほかの住人には話していません。大家さんから伝わったのかもしれませんが、少し気になりました。

知らないはずの荷物の中身

それからしばらくたった朝のことです。

仕事に出ようと部屋のドアを閉め、鍵をかけて振り向くと、あの女性が共用廊下に立っていました。

「おはよう。今からお仕事?」

「おはようございます。はい、そうです」

「そういえば、この前の荷物は見つかった?」

「いえ、まだなんです」

すると女性は、何気ない調子で続けました。

「ネコ柄のポーチだったんでしょ?残念ねえ」

私は耳を疑いました。

ネコ柄のポーチは、届かなかった小さな荷物の中身です。

何を注文したのかは、大家さんにも話していません。

「あの……どうして中身を知っているんですか?」

女性は少し間を置いてから答えました。

「あら、違ったかしら。ごめんなさいね」

そして、話を切り上げるように言いました。

「次はちゃんと届くといいわね」

女性はそのまま自分の部屋へ戻っていきました。

私はしばらく、その場から動けませんでした。

なぜ、注文した商品の柄まで知っていたのでしょうか。荷物が届かないことを知っていたのも、偶然だったのでしょうか。

考えても答えは出ませんでした。

それ以来、荷物は駅前の受け取り場所で受け取るようにしています。自宅のポストに届くものは、ほとんどなくなりました。

結局、荷物がどこへ行ったのかは分かっていません。あの女性が関係していたのかどうかも、確かめられないままです。

それでも廊下で女性とすれ違うと、私は今でも手に持っている袋を無意識に体の陰へ隠してしまいます。

あの朝、女性が口にした「ネコ柄のポーチ」という言葉が、どうしても忘れられないのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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