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「スーパーでばったり会ったね」同僚と偶然会うことが増えた。何度も続く偶然に気味が悪かった

  • 2026.9.28

定時後の野菜売り場で

今の職場で事務の仕事をして、もう何年にもなる。定時で上がれた日は、家の近くのスーパーに寄って夕飯の材料を買うのが私の決まりだった。

その日も野菜売り場で玉ねぎをかごに入れていると、横から名前を呼ばれた。

顔を上げると、同じ部署の同僚が笑って立っていた。

「あ、こんなところで。スーパーでばったり会ったね」

「本当ですね。この辺にも来るんですか?」

「うん、まあね」

同じ職場なのだから、帰りにたまたま会うこともある。そのときは、それ以上気にしなかった。

ところが数日後、残業のあとにドラッグストアへ寄ると、レジの列にまた同僚がいた。

さらに週末、子どもを歯医者へ連れていく途中の道でも、向こうから歩いてきた同僚と鉢合わせた。

「また会いましたね」

私が思わず言うと、同僚は少し笑った。

「ほんとだね。不思議だね」

それだけ言うと、軽く手を挙げて通り過ぎていった。

一度や二度なら偶然だと思える。それでも、こう何度も続くと、私は少し落ち着かない気持ちになっていた。

いつもは行かない店に先にいた同僚

そんなある日、有給を取った平日の昼に、私は家から離れた、普段は行かないスーパーへ出かけた。

かごを持って売り場の角を曲がったところで、思わず足が止まった。

鮮魚の棚の前に、あの同僚がいたのだ。

こちらに気づいた同僚も目を丸くしたあと、いつものように笑った。

「あれ。またスーパーでばったり会ったね」

前にスーパーで会ったときと、ほとんど同じ言葉だった。

「……そうですね」

私はそれだけ返した。

翌日、職場の予定表を見て、その日は同僚も有給だったことを知った。

もちろん、同じ日に休みを取ること自体は珍しいことではない。

それでも、それまで何度も偶然会っていたことを思い出すと、どうしても気になった。

その後も、休みの日が重なることが続いた。私が有給を取る日には、職場の予定表を見ると同僚の有給も入っている。

子どもの熱で急に半日休みをもらった朝も、私が課長に事情を伝えたあと、しばらくして同僚が課長の席へ向かった。

「すみません。今日は半日で帰ります」

課長は予定を確認しながら、何気なく笑った。

「今日は二人とも午後休か。珍しいな」

私は曖昧に笑うことしかできなかった。

ただ、同僚から何かをされたわけではない。

外で会ってもあいさつをするだけで、職場でも普段どおりだ。私の予定を知って休みを合わせているのか、それとも本当に偶然が続いているだけなのか、私には分からない。

今も同じ部署で働いている。

昨日、来月の休みの届けを書こうとして、私はふとペンを止めた。

顔を上げると、少し離れた机にいる同僚と目が合った。

同僚は、いつものように笑っていた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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