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「昔、付き合ってた男いたよな」新郎の前で3度も過去を蒸し返した親戚。だが、新婦の伯母が黙っていなかった

  • 2026.9.13
「昔、付き合ってた男いたよな」新郎の前で3度も過去を蒸し返した親戚。だが、新婦の伯母が黙っていなかった

写真撮影の時間に、その人が立ち上がった

2年ほど前、親戚の結婚式に出た。披露宴の広間には円卓が並び、私は新婦側の親族席の端に座っていた。

歓談が始まってしばらくすると、斜め向かいにいた遠い親戚の男性の声が、だんだん大きくなってきた。

「いやあ、あの子も結婚か。小さいころから知ってるから、不思議な感じだなあ」

最初は周囲も笑って相づちを打っていた。ただ、お酒が進むにつれて、男性はすっかり上機嫌になっていた。

やがて、新郎新婦が各テーブルを回って写真を撮る時間になった。

二人が私たちの卓へ来て、カメラマンが位置を整えていると、男性が椅子を鳴らして立ち上がった。

「おう、おめでとう。本当に結婚したんだな」

新婦が「ありがとうございます」と笑うと、男性は新郎のほうを見ながら、ふと思い出したように口を開いた。

「そういや、お前、昔付き合ってた男いたよな。新郎とは似てないな」

新婦の表情が止まった。

新郎も一瞬だけ男性を見たが、何も言わなかった。

近くの親族が「ちょっと、今はその話やめようよ」と声をかけた。

それでも男性は笑ったままだった。

「なんだよ、本当のことだろ。昔、付き合ってた男いたよな」

二度目だった。

さっきまでにぎやかだった卓の周りが、急に静かになった。

新婦は困ったように笑おうとしていたが、顔はこわばっていた。

三度目の言葉に、隣の伯母が立ち上がった

男性は周りの空気に気づいていないのか、さらに続けた。

「俺、ちゃんと覚えてるぞ。昔、付き合ってた男いたよな」

三度目だった。

その瞬間、男性の隣に座っていた新婦の伯母が立ち上がり、男性の腕をつかんだ。

「もうやめなさい。今する話じゃないでしょう」

男性は不満そうに伯母を見た。

「なんだよ。別に嘘ついてるわけじゃないだろ」

「嘘か本当かの話じゃないの。こんなところで言うことじゃないでしょう」

「悪気なんかないって」

「分かってる。でも、言われたほうは困るのよ」

伯母がそう言うと、男性はようやく周囲を見回した。

新婦も新郎も黙っている。その表情を見て、男性もさすがに何か感じたのか、「…悪かったよ」と小さく言って椅子に座った。

会場係の女性が近づき、「お茶をお持ちしましょうか」と尋ねると、男性は「ああ、お願い」と答えた。

カメラマンが「では、もう一度撮りましょう」と声をかけた。

新婦は一度息を吐いてから新郎の隣に並び直した。新郎がちらりと新婦を見ると、新婦も小さく笑い返した。

シャッターが鳴り、今度は卓の全員から自然に拍手が起きた。

その後、男性が昔の話を持ち出すことはなかった。

披露宴がお開きになったあと、ロビーで新婦が伯母を見つけて声をかけた。

「伯母さん、さっきはありがとう」

「いいのよ。せっかくのお祝いなんだから」

新婦は「うん」と笑った。その顔を見て、ようやく私も少しほっとした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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