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「勝手に注意しないでください!」細い道路でボール遊びをしていた子ども。だが、母親の思わぬ一言に感じた違和感

  • 2026.9.13

車が来るたび、慌てて端へ寄っていた

家の前には、車がすれ違えないほど細い道があります。

両側に塀が続いていて見通しも悪く、角を曲がってきた車が急に目の前に現れることもありました。

夕方になると、近所の子どもたちがそこでボール遊びをしていることがあります。

その日も三人ほどが道の真ん中でボールを蹴っていました。

車の音がすると、「来た、来た!」と慌てて端へ寄ります。

けれど通り過ぎれば、また道の真ん中へ。ボールが転がると、周りを見ないまま追いかけることもあり、見ているこちらがひやひやしました。

買い物帰りだった私は、思わず足を止めました。

「ちょっと待って。車が来るから、ここでボールやるのは危ないよ」

いちばん背の高い子が、ボールを抱えながら言いました。

「大丈夫だよ。車が来たら、ちゃんと端に寄ってるから」

悪びれている様子はなく、本当にそれで安全だと思っているようでした。

「うん、寄ってるのは見てた。でも、ボールを追いかけたときって、車を見るの忘れちゃうでしょ。そこが怖いんだよ」

そう言うと、その子は少し黙ってから足元を見ました。

そこへ、子どもの保護者が小走りでやってきました。

「どうしたの?」

私が「ボールが道路に転がると危ないので、ちょっと声をかけていて」と説明すると、相手の表情がすっと硬くなりました。

「すみません。でも、うちの子には私から言いますから。勝手に注意しないでもらえますか」

「責めたつもりはなくて、車もよく通るので…」

「分かりました。でも、勝手に注意しないでください!」

きっぱりと言われ、私はそれ以上何も言えませんでした。

危ないものは危ない。それだけを伝えたかったのですが、そこで言い返せば、今度は大人同士の言い争いになりそうでした。

数日後、ボールが転がった先に

数日後の夕方、また同じ道を通ると、子どもたちはボールを持って遊んでいました。

少し離れたところには、あの日の保護者も立っています。

そのとき、坂の下から車が一台入ってきました。その後ろにも一台、さらにもう一台。

細い道に3台続いて入ってきたのです。

「車来たよ!」

あの日の子が声を上げ、みんなで塀ぎわへ寄りました。

ところが待っている途中、誰かの足元にあったボールがころころと道の中央へ転がっていきました。

一人の子が反射的に追いかけようとした瞬間、あの日の子が腕を伸ばしました。

「待って!まだ車いるから!」

「あ…そっか」

二人が立ち止まったすぐあとを、二台目の車がゆっくり通っていきました。

少し離れた場所にいた保護者も、その様子を黙って見ていました。

3台目が通り過ぎてから、保護者は子どもたちのところへ歩いていきました。

「ボール、すぐ取りに行っちゃだめだよ。車が全部いなくなってからね」

「うん」

それから私の存在に気づくと、一瞬だけ目が合いました。

少し間があって、その人は小さく頭を下げました。

私も黙って会釈を返しました。

それ以降、その人が子どもと一緒に外へ出ている姿を以前よりよく見るようになりました。車の音がすると、「いったん端に寄ろう」と声をかけています。

あの日、私が言えなかったことを改めて伝える必要はありませんでした。

危ないと感じたのは、きっと私だけではなかったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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