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【インタビュー】恒松祐里、「別れがあるからこそ、今を大切にできる」 『ストレンジ』第11話に込めた思い

  • 2026.9.11

『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』第11話「緩やかな別れ」で主演を務める恒松祐里。原作を実写化する上で意識したことや撮影秘話、そして作品に込めたメッセージについて語った。

「監督から『これはホラーじゃない』と言われました」

――伊藤潤二さんの原作世界を実写で体現するうえで、意識したことはありますか。
恒松:原作で言っていた言葉をセリフに反映している部分が多かったので、細かい部分もこだわって、監督たちとたくさん話し合いながら演じました。漫画の絵を再現したかったある印象的な場面では、顔が真っ黒に見えるように、照明部さんやカメラマンさんが逆光を使って細かく位置を決めてくださって。私も手の形や言い方を原作に寄せて演じました。全部を漫画に寄せているわけではないのですが、「ここは絶対にやりたい」という場面はみんなの意見が合っていて、全員が原作へのリスペクトを持ちながら作っていけたと思います。

――山田篤宏監督の演出で印象に残っていることはありますか。
恒松:印象的だったのは、「この作品はホラーじゃないから」とおっしゃっていたことです。「人間ドラマだから、ホラーを撮っていると思わないで」と言われて。監督ご自身も、このお話の人間ドラマ味がすごくお好きだったようで、とても魂を込めて作られていたと思います。なので、監督の意向に添えるよう「会話の流れやお芝居のニュアンスをなるべく丁寧に」というのは心がけて演じました。

ストレンジ (C)テレビ東京

――撮影で特に難しかったシーンはどこですか。
恒松:今回は泣くシーンが多かったんです。悪夢の中で「パパ! パパ!」と言いながら泣く場面は、ちょっと大げさにも見える芝居で、泣いたあとにカットがかかったらずっと爆笑していました(笑)。あと、義理の妹から涙を拭いてもらう場面では、毎回右側から涙を流さなければいけなかったので、それも難しかったです。泣くシーンは特に頑張った場面なので、「大変だったんだろうな」と思いながら見ていただけたら嬉しいです!

「家族や大切な人と見てほしい」

――「緩やかな別れ」というタイトルを、撮影後の今はどう受け止めていますか。
恒松:人間誰しも、誰かとの別れはあると思います。大切な人が突然亡くなった時に、「もう少し時間があれば…」と思うことは、きっと多くの人が感じることだと思うんです。この作品は、そういう“もし、こういう叶え方があったら”という思いを映像にしている作品だと思うので、ただ怖い話というより、別れをどう受け止めるかというところがじんわり残るタイトルだと感じています。

――視聴者には、どんな気持ちで見てほしいですか。
恒松:私の作品は家族団らんで見てほしいです。おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、お父さん、旦那さん、奥さん、大切な人と一緒に見てほしい。いつか来るかもしれない別れを想像してほしいわけではないのですが、別れがあるからこそ、今という時間を大切にできると思うんです。大切な人と見て、じんわり、ほっこりしてほしいなと思います。

「本当は幽霊役もやってみたかった(笑)」

――今回のような静かな役柄と、もっとはっちゃけた役柄では、どちらにも面白さがありますか。
恒松:本当は、はっちゃけたいですね(笑)。やっぱり動きたいです。皆さんが「狂気的な役は楽しい」とおっしゃっていたのを聞いて、本当にそうだなと思いました。私の役はとても落ち着いていたので、他の話にも幽霊や地縛霊の役で出演したかったなと(笑)。今回はすごく静かなお芝居ですが、だからこそ、璃子の中にある怖さや寂しさ、別れに対する思いを丁寧に感じてもらえたらうれしいです。

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